「Alexaスキル開発ハンズオン」と「JAWS DAYS 2019」でハンズオンスタッフをやらせてもらった話
ここのところ、2つのイベントのハンズオンスタッフを連続でやらせていただきました。
ハンズオンのスタッフを近い日程で2回実施したことの気づきについて記載します。
以下の2つを行いました。
■Alexaスキル開発ハンズオン 〜APLを使ってみよう〜
■JAWS DAYS 2019のセッションの1つ
[Alexaハンズオン] [Alexa & Twilio Pay] 音声ではじめる新しいオンライン決済サービス体験ワークショップ
結論
当日資料の作成が自分ではない場合、
作成直後、そして前日・当日の2回リハを実施すべき。
ハンズオン中は歩き回る。
アンケートがめちゃ嬉しい。
今回の2つのイベントのスタッフとなった経緯
どちらもAlexaで、お声をかけていただきました。
■APLハンズオンの経緯
講師のアイエンター社の高馬さん(がおまるさん)は普段大阪にいらっしゃいますが、他の業務もありピンポイントで東京で2月20日の夜が空いており、APLのハンズオンを行いたいとのお話からでした。
がおまるさんは以下の本の著者です。
スマートスピーカーアプリ開発入門 3大スマートスピーカー Amazon Echo Google Home LINE Clova対応
この日は、大人の事情で開催会場が限られたのですが、NOIDの制作会社であるアイリッジ社が利用OKだったので、アイエンター社とアイリッジ社を仲介した結果、実現できました。
僕はAPLはJSONで書いてしまう人なので、今回の資料がAlexa-hostedだったこともあり、自分もやりたくてスタッフをやらせていただきました。
■JAWS DAYSの経緯
ありがたいことに、気が付いたらスタッフになってました。
気が付いたら巻き込まれて(?)ました。
もちろん、講師は公式サイト掲載の株式会社デジタルキューブの岡本さん(AWS Samurai 2017 / Alexa Champions)と、クラスメソッド株式会社の清野さん(せーのさん)です。
Twilioの中の人にもサポートスタッフをなさっていただきました。
ハンズオンスタッフは何をやるか
これはイベントや、個々人の立場にもよりますが、あくまで僕の場合だと以下を実施することが多いです。
・イベントページ作成 ※たいていconnpass
・資料作成 ※主催なら自分で0→1で作成する
・資料レビュー
・アンケート作成
・イベント告知
・当日の早入り、会場設営
・つまづいた参加者のサポート
・もくもくした場合は適宜しゃべる
・アンケート結果をスタッフ陣と共有
・ふりかえり etc..
今回の2件の場合はサポートスタッフなので、上記の2つが肝になります。
ゴールの基本は参加者に知識や経験を持って帰ってもらうこと
ハンズオンイベントはPCを操作して、参加者がテキストや講師のトークによって手を動かしていきます。
なので、ゴールは基本的には参加者が所謂ノウハウ類を滞りなく経験してもらうことになります。
が、Alexaに限らずVUIの場合、本当のゴールは参加者が参加後に、仕事なり趣味なりで自分でスキルをリリースしてもらうことだと僕は考えています。
イベントに参加しましたー
→ 楽しかったねー
で、終わってしまうとヒトは忘れてしまう生き物なので、そこから何かを得てもらって、スキルならリリースをして欲しいわけです。
とはいえ、IT系のイベントに参加すること自体のハードルが高い面もあります。
なので、AAJUGのNOID回のように本当に初学者でもOKである構成をとる場合もあります。
さすがにハンズオンだと作業PCは持参して欲しいですが、逆に言えばそれさえあれば、当日の資料・テキスト完遂を最低限目指しています。
スタッフをやる場合に特に気にしていること
僕がハンズオンのスタッフをやる場合は以下のことを特に意識しています。
■会場全体をゆっくり歩く
僕は会場をとにかく歩きます。
躓いた際に挙手しないで、頑張る人が多いからです。
これはもう多分、仕方がないのですが、
「事前準備として○○してきてください」
と告知しても、参加者全員がそれを実施してくることは稀です。
この記事を書いている僕だってできないときもあります。
事前告知を知らなかった場合はともかく、知っていたけどわからなかった場合、どちらも参加者にはあり得ます。
どちらにおいても
「事前準備できなかった方いらっしゃいますか?」
と言っても全員が挙手することはほぼないです。
「宿題やってこなかった人、手を挙げて」
と同義だからです。さらし者っぽくなってしまう。
もちろん、やってきてもらうのが大前提ですが、せっかく時間を作って参加してくれたのに、事前準備できなくて何も得られないとなると完全に無駄な時間です。
キャンセル待ちが発生したら、それこそ熱意があったけど参加できなかった人に対して申し訳ない。
そして、日本人特有?なのか、ハンズオン中に手を挙げることに抵抗がある人が多いです。
・自分が手をあげることで全体の進行を妨げてしまう
・まわりはできているだろうから恥ずかしい
・扱われている技術用語がまったくわからないけど「ググれ」と言われそう
・なにもわからん、どうしよもない
などが考えられます。
なので、参加者のPC画面を見ながら、ゆっくり歩きまわります。
通りかかると声をかけてもらえることや、挙手してくれる場合が多いのと、登壇者と参加者の全体のずれが、どの程度生じているかわかるからです。
■資料・テキストは前日に1回通す
ハンズオン資料を自分で作成する場合も、別の人が作成する場合でも同じですが、資料がでてきたら1週間くらい前までに1回通してレビューします。
が、今回はその時間が全然確保できなくて各方面に僕はめっちゃご迷惑をおかけしました・・
そして、前日(可能なら当日朝)に再度頭から最後まで通します。
この際、アカウント類を作成するところから、きっちり最新状況でやります。
特にVUI系やAWSは、突然仕様変更する可能性があるので重要です。
なので、前日か当日に、ハンズオンで初めてそのテーマに接する参加者を想定するために、資料・テキストを通します。
今回、2件のイベントどちらも、それにより画面表示や、そもそもUIが変わっていたことに前日・当日に気が付くことができました。
これをやらないと、集まってきてくれた参加者の大半が何もできなくなるという悪夢が待っています。
過去にこれに遭遇した経験があるので、これは特に意識します。
資料類が1人歩きしていく可能性もありますが
「●●のハンズオン参加したけど、何もわからなかった。あれは私には合わない・いらない」
が最悪のパターンです。
僕はこれを避けたいと考えています。
手をあげる人が少ない状態で、理解できない資料だったとしたら、誰得なのかとなってしまうからです。
アンケートをみてみる
例えばAmazonで何かを買う場合、★のレビューがついています。
もちろんアンケートにもついています。
これはGoogleフォームが極めて楽です。革新的だと思ってます。
数字の満足度評価も見ますが、個人的に一番気にするところは自由記入箇所です。
「会場が寒かった(暑かった)」
などの記載が、今回のイベントはどうでしたか?の欄に入力が目立つ場合、そのイベントは失敗だと僕は判断してます。
伝えたいことが伝わってないからです。
これはプレゼンでも同じですね。。。
Amazonで商品そのものではなく、梱包や輸送が悪くて★1みたいなものです。
参加者がイベントに来てくれたけど、得たものが書けないのが最悪です。
逆に、満足度が高いような文面や、具体的に「●●の箇所がわかりにくかった」「もっとこうしてほしい」等がでた場合は成功です。
改善しやすいですし、これを記載してもらえることは、集中してもらえたからです。
今回の2件のイベントは僕が知る限りでは、ありがたいことに、どちらも成功でした。
スタッフを続けてやって気づいたこと
ハンズオンでサポートスタッフだからこそ気づいたことがあります。
・先走る人は自分から手を挙げない
・WinでもMacでも検証必須
・資料を見て、参加者が躓くであろう箇所がだいたいわかる
・1度目の質問に的確にサポートできると、その人の2度目や他の人も手を挙げてくれる
上記の4つは感じ取れるようになってきました。
そして何より
主催者として前で登壇するより感謝される
ということです。
躓いた人をサポートしたり、資料をレビューすることで
「あっなるほど!」
「おー!できました!」
「ありがとうございます!」
が、言われることに気づきました。
優しい世界です。
自分も新しい知見が得られる上に、感謝してもらえます。
誰もが嬉しい優しい世界。
と、いうわけで、どちらのイベントもお疲れ様でした。
次は3月1日にまたハンズオンスタッフがございまする。
以上