散々特許、特許言ってきましたが、本日ようやく紙の特許証が届きました。
画像にマスキングをかけているのは、画像そのものの無断転用を避けるためです。 そもそも公開情報ですしね。
そんなお話。
そもそも特許申請した理由
もちろん出願時のビジネスもありましたが、個人的な理由としては1人のITエンジニアとして
「技術的な話で、世の中に名前を遺す」
というが一番の理由です。
これは大学時代の研究室担当教授の教えの1つです。
人が死ぬときに後悔することベスト10というのがあるらしく
第3位 自分の生きた証を残さなかったこと
らしい。
主に子供のためっぽいですが、僕は今回の特許でこれを満たしたと自己完結できました。
何の発明だっけ
これが一番詳しい公開資料のはず。
※
なお、現在の利用法はこのスライドと違います
こんな紙がくる
特許庁からの封筒が書留郵便(簡易書留かもしれない)で届きます。
開けてびっくり、特許証がでてきます。
■そもそも特許証って何よ
特許証については当然ながら特許庁に記載があります。
要するに日本国(場合により外国も)において、初めて発明した事項と、その発明者はこのヒトだよと示すものです。
名前・住所が明記されてますが、結婚などで名字が変わったり、引っ越しで住所が変わったりしても修正された情報で原則再発行はされないらしい。
■紙の材質
この一見、賞状のような紙。
どんな材質なのか気になってましたが、IT系の人なら伝わりやすいと思われる表現をすると、情報処理技術者試験の合格証の品質のように感じます。
特許申請
特許申請までの過程は他で書いた気がしますが、弁理士事務所にお願いしました。
ただ、やはり大学論文かという文章を書き、弁理士に「クラウドis何」から伝えて理解してもらい、出願です。
時間めっちゃかかってない??
出願日が平成30年10月18日です。
これは弁理士事務所で書類が完成し、出願準備ができた日付です。
この日付があるので、仮に令和に入って同じようなシステムが申請されたとしても先行事例としてこちらの権利になります。
■そもそもごたついた
本件の特許の権利がどこの誰に属するのか裁判沙汰がありました。
技術書典12で裁判について可能な限り記載した本は無料で未だに頒布中です。
なお、まさかの技術書典12エポックメイキング部門ファイナリストに選出されました。
令和4年も終わりそうですが、未だにポツポツダウンロード通知がきます。 合計400~500ダウンロード程度されている認識です。驚き。
■正式に特許庁に審査を依頼した日
弁理士事務所で日付を確保しても、その有効期限は3年間となります。
その頃、なんとか裁判相手を確保でき、裁判真っ最中でした。
裁判中にようやく相手側が「正式に」特許の権利を僕個人に譲渡したので、去年の10月というかなりギリギリに弁理士事務所にGoサインをだしました。
■早期審査制度
当初、ベンチャー企業扱いだった、かつ、結果的に僕個人の出願という扱いなので日本国の政策もあり、追加費用を支払うと特許の審査を数カ月程度にするという方法が選べました。
が、今回はそれをせずにおまかせしました。
■正式申請から約1年
正式申請が去年10月。
特許庁もお役所ですし、一回の出願で審査通過とはなりにくく何かしら指摘して拒否をしてきます。
そして修正作業を実施して2回目の出願で去年の12月に審査通過のご連絡。
その後に正式に特許して登録するためにもお金を支払って手続完了です。
助成金・補助金制度
特許うんぬんに時間をかけている間に世の中が感染症になり、「助成金」「補助金」という単語が広く認知されました。
特許云々にも助成金がでる場合があります。
これも日本の政策で「起業家を増やす」「将来のユニコーン企業を~」みたいなやつ。
そもそも今回の特許証発行までに50万円超えを支払っています。
これは自治体によって扱いが違います。
東京都の場合は東京都中小企業振興公社が有名かもしれません。
さらに区単位での補助もでる場合もあります。
もし出願する可能性がでてきたら、国、都道府県、市区町村の自治体において助成金・補助金などの制度が該当するか調べてみましょう。
まとめ
ようやくこの話が完結しました。
事業に活かすか、売却するのか等はまた別途考えます。
2022年中に解決してよかった。