この記事は ADVENTARの 「するめごはんのVUI・スマートスピーカー Advent Calendar 2018」 の4日目の記事 です。
Qiitaにも投稿しましたが、こちらの方が詳しいです。
技術面以外も触れられるので。
先ほど、NOIDのもくもくイベントに行ってきたのでアドベントカレンダーを急遽NOIDの記事に差し替えました。
さて、先日、Alexaスキルをノンプログラミングで作成、申請できてしまう素敵ツールNOIDのハンズオンに参加してきました。
■NOID スマートスピーカー ハンズオンNIGHT
ここで生まれたスキルが以下です。
なお、スキルの説明文にも記載しましたが、「するめ」はじゃんけんとはまっったく関係ないです。
そして12月3日にNOIDのもくもく会に参加してきたので、アドベントカレンダーの予定を変更して12月4日になってしまったところで、この記事を書いています。
この記事を書いている現在の画面なので、今後変更される可能性が大いにあります。
NOIDとは
NOID(ノイド)は、話題のスマートスピーカー/AIスピーカーの スキル制作ツールです。プログラミング知識がなくても、開発から申請公開まで完了。 無料プランあり。
って、Google検索で表示されます。
Webページが以下のようになっています。
ログインすると以下のような画面になります。 いろんな情報を取得してグラフにしてるっぽいです。
ハンズオンにて じゃんけん のスキルを作成
ハンズオンすごい
ハンズオンがすごくて、何がすごいって、Amazonのアカウント作成から実施しました。
知らないとハマる、AmazonのjpアカウントとAlexaのアカウントを作成して~~~~な、ところからハンズオンして、その場全員がスキルを作成できたという凄さ。
もちろん、NOIDのアカウントも作成して、製作開始。
テキストがじゃんけんだったので、ユニーク性のため、スキルの名称が「するめじゃんけん」という意味不明なワードになってしまったけれども作成しました。
ハンズオンは、その性質上どうしても静かなイベントになりがちな面があります。作業に集中してしまいますから。
けれども、NOIDのイベントはアイリッジ社の岩屋さんのファシリテーターがすごくうまくて、場のつなぎ方、盛り上げ方がとにかく良くてイベント自体が楽しくなります。
そして、やっぱりスマ―スピーカーは知っているけれど自分でスキル・アクションを作成したことがない人が、自分で入力した文字列をスマ―スピーカーが読み上げてくれる最初の感動を届けるイベントとして物凄く良かったです。
Alexaが「こんにちは」と発話する、まさにハローワールドなことをするわけですが、エンジニアではない方もそれがその場で実現できて、会場が
「おおおおお!!!」
とか、拍手がたくさんでたり、みんな笑顔で楽しくワイワイやってました。
あの会場にいるとき、もちろん自分が初めてスキル・アクションを作ったときの喜びを思い出せましたし、何よりエンジニアとしての原点も思い出せました。
僕が人生で初めてプログラムを書いたのは中学時代のHTMLで自作サイトを作成した時。
それから少したって、C言語でprint文でまさしくハローワールドをした時。
あの体験が、NOIDのイベントでは参加者全員が体感してました。
すごく良かった。
アイリッジさん、本当にありがとうございます。
カスタムスキルを作成してみる
NOIDでは以下のように画面をポチポチしてスキルが作成できちゃいます。
フラッシュブリーフィングスキルも作れるらしいですが僕はまだ試してないです。
NOIDはGUIのツールなので、最初は操作がわからないですが、すぐに慣れます。
僕みたいに既にスキル公開している人ではなく、本当にアカウント作成からの人でも作成できました。
以下のように、各ブロックを作成していきます。
直感的に、Alexaが話すセリフ、ユーザーが話しかけてくる(Intentやスロット)の操作が視覚的に非常にわかりやすく構成されています。
一部機能制限がありますが、Alexaが発話する内容をランダムにできます。
ここでは、じゃんけんで、ユーザーが「グー」なら、ランダムで、グー、チョキ、パーが選ばれるように作成できます。
そして、しれっとすごいことしているのですが
mp3ファイルをドラッグ&ドロップするとAlexaに対応したフォーマットに自動変換してアップロードしてくれる!
※90秒や1回の返答に5ファイルまで等の制限には流石にこの時点では未対応
ちなみに、数時間前のNOIDもくもくイベントで気づいたのですが以下の赤線部のようにSSMLにも対応しています。
ちゃんと指定した時間だけ待機してくれました。
申請までできる
スキルを作成したら、申請までNOIDの画面でできちゃいます。 審査を通過するための文言は既に記述されているので、スキル作成が初体験の方でも十分に申請可能です。
テスト手順などの必要事項を入力して保存し、青枠の申請ボタンを押すとAmazon社に審査をだしてくれます。
テストはAlexaのコンソールもしくは実機
テストは既存のテスト画面でそのまま実行します。 けれども、NOIDの性質上、実機で行った方が良いと思われます。
自動生成されているアレコレ
NOIDの画面のみでポチポチできてしまうので、裏で自動的に生成されているアレコレがあります。
例えば赤枠のランダムと思われる文字列のIntentと、CatchAllIntentが生成されています。 ちなみにエンドポイントとしてLambdaが生成されています。
CatchAllIntentの中身
この名称からして、なんでもこのIntent該当させようとしていることが、サンプル発話からよくわかります。
NOIDで審査に申請する場合の注意点
NOIDでスキルを作成し審査に申請する場合、以下の点に注意が必要です。
注意点1 アイコンは自分で用意する
スキルのためのアイコン2種類は自分で用意する必要があります。
注意点2 「NOID」という単語を使用できない
そりゃないよAmazonさんとも思えるレベルだと個人的には思っているのですが、発話メッセージ内部およびスキル説明にNOIDを含めるとリジェクトになります。
例えば、 「このスキルはNOIDで作成しました」 をAlexaから話しかけてくるようにするとリジェクト対象です。
また、スキルストアに表示されるスキルの説明文にNOIDで作成した旨を記載してもリジェクト対象です。
もちろん 「NOIDのハンズオンで作成しました」 でもリジェクト対象です。 音声でも文字でも「NOID」は扱えないです。
なぜこれらを知っているかというと、これすべて僕がリジェクトを頂いた内容だからです。
非エンジニアやVUIの知見が深くない人にはとても良い
スキルを自身で作成できる人なら、NOIDを選ばなくてもASK CLIなりでスキルは作れるでしょう。
けれども、VUIのデザイナさんや、これからスキルを作りたい個人や企業がモックを作成する場合にイメージとして動くモノが作れるので共通認識がしやすくなると思います。
もちろんエンジニアにも良い
VUIの対話モデルが図示されるので、自分で音声でのやりとりをどのように設計しているのか理解がしやすく、対話モデルの可視化としても非常に良いです。
はい、そんなこんなでNOIDはイイ感じです。国産ですし。