上記記事が実現しました。
2019年4月6日開催のAlexaDay2019にて登壇しました。
本記事は登壇者視点での記事です。
参加者視点の記事、登壇までいろいろあった記事はまた別に記載してます。
登壇資料
資料は編集して公開しています。
登壇の経緯
僕の場合は2018年中に、本件の内容での登壇依頼が来てました。
そして、引き受けたとき、4月ならもっと違う内容になっていることが前提でした。
結果的に登壇した資料は上記のものであり、話し方・振舞い方とかも今までと同じようにあえてやり直して実施しました。
タイトルとプロフィール
タイトルが
AWSを駆使して特許出願に至ったVUIの「音声レビュー・ログデータ収集・分析システム」の話
になっていることも実は意味があって、記載プロフィールにも意味がありました。
主に以下の理由がありました。
登壇受諾時とタイトル提出時にシステムの所有権が異なる可能性があった
登壇受諾時、タイトル提出時、登壇日で所属組織が異なる可能性があった
システムの特性から「Alexa」に絞れなかった
要するにある程度の抽象化をしつつも、技術っぽさを伝える必要がありました
登壇前に取り組んでいたこと
■会場の図面確認
この図面だと僕の配置だった特大会議室はスクリーンが3つという記載があったのと、昨年のAlexaDay参加者から縦に長い会場だと伺ってました。
そして結果的に、スクリーンは1つだったのでスライドを当日にかなりいじりました。
PostgreSQLカンファレンスでよく使われていたAP品川のような、縦(奥行)が広く、聴講者によっては正面以外の画面を観ることを想定してたからです。
■本関係
以下の本を読んでいました。
新エバンジェリスト養成講座
今まで誰も教えてくれなかった人前で話す極意 〜年間330講演 プロの講演家が語るスピーチのコツ〜
プレゼン資料のデザイン図鑑
■動画関係
鴨頭さんの動画類を数本
e-Educationの三輪さん
■僕と被る時間帯は別セッションに人が流れるようにした
タイムスケジュールを確認した時に、僕を含むと3セッションが同時開催でした。
特にスケジュールが確定した際に、サイバード社の元木さんと被っていました。
登壇時間は僕は40分間と最後まで言われていました。
※実際は50分に知らないうちになってたし、僕は40分で話したので時間余った扱いになった
2018年の時点で以下のように推察していました
元木さん自身の2019年の動きがVUIと直接的に関するイベントにでなくなっていくこと
40分という時間を元木さんが使うなら、恐らくワークショップ形式をとってくること
サイバード社がスポンサーにならなかった場合、おそらく元木さん1人で現れること
イツメンを防ぐため、VUIに関するイベントで元木さんの講演が観られる機会は恐らく2019年春時点では減っていて、かつ、ワークショップ形式をとるならAlexaDay当日しか機会がないことが僕の中で想定されました。
対して、僕の内容はAlexaSalon、AWSイベント、Loft関連で話す機会は複数あり、かつ、法的な課題で2018年12月から大きな変化が伝えられない。
有料イベントであることも鑑みて、僕の中で、200人程度が同じ時間帯に会場全体にいるとしたら、僕の会場は僕のプレゼンを観たことがない関西勢に絞るべきだと判断しました。
また、東京のイベント慣れしているメンバーが開催前にワークショップをサポートすることを知っていたので、直前の大会議室はAlexaチャンピオンの岡本さんで人が多いところに、手際が良い人達が大会議室の岡本さんのセッションが終わった直後から紙を配って、人の退室をそもそも防ぐことも当日想定しました。
結果的に本当にそうなったので、僕は直前の岡本さんセッションを早めに抜けて自分の会場に早めに入り、接続確認後に
「僕の資料は公開するし、大会議室の元木さんはワークショップをやります。ワークショップは当日しかできないと思われるので、もしどちらかのセッションにでるか悩んでいる方がいたら大会議室の方がいい」
と話して、人が流れてから登壇を始めました。
ただ、僕個人として、どうしても聞いてほしい人達もいました。
でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。
だから、この話はここでお終いなんだ。
登壇内容
聴講者が0人でないなら、登壇は参加者の時間を頂く行為です。
そして持ち時間は40分。
※繰り返すが50分になった等は一切聞いてない
上記の行為をした上で、僕のセッションにいてくれた方には僕なりに全力対応するのが義務だと勝手に思ってます。
他に人にそれは求めてませんが。
そのため実は登壇資料は3種類用意していて、それぞれ40分プラマイ3分以内に終わるように、前日入りして素振り済みでした。
その3種類はだいたい以下です。
過去の自分のプレゼンスタイルでパンパン進める
デモ動画を中心に、アーキテクチャだけでなくコード類まで踏み込んで解説をする
そして、当日の会場と午前までの参加者層、ツイートをしているアカウントを確認して上記の2番と3番をMIXさせたスライドに再構築してトークで40分38秒にまとめました。
理由は以下です。
カジュアル度が想定より高い
僕の会場に残った人の大半は関東で出会ったことがない
僕以外のセッションは岡本さん以外、自社での取り組みについて話すので、大きくぶっ飛ばない
よって、かっこいいプレゼンをする1番は捨てて、遊びたおす会に近い方法を取りました。
当日流したスライド枚数は153枚です。
本来、スライドは少ない方がいいし、文字を列挙するのはやらない方がいいです。
ですが、あのシステムについて技術的に深い話をすることがもともとの話だったので、いくら過去に資料を公開していようとも、当日の参加者が過去の僕の資料をみていない可能性が高確率だったので、流用した上で、かつ、他のどのイベントよりもどうしてこういうAWS構成にしたのか、そもそもどうしてこのシステムを作ったのかを伝えることにしました。
とはいえ、いきなりシステムについて話しても経緯が伝わらないので、前半はデモ動画を流しました。
想定していた質疑応答はせいぜい2人、おそらく大半の人がノーアクションであり、AlexaDayそのものにアンケートがないことがわかっていたので、僕自身のセッションへのアンケートのQRコードを表示しつつ、質疑対応しました。
質疑に関しては、スキルユーザーからの感想をテキスト化した後に、さらに分析する場合についてディスカッションできたのは有難かったです。
会場や懇親会を経て感じたこと
上記の構成でプレゼンした後に言われる内容と懇親会場での人たちの会話を聞いて、今後どうするかを僕は判断材料にするつもりでいました。
そしてやはり感じたのは以下です。
所属企業や肩書はどうでもよくて「何をしている人なのか」が最重要
カジュアルイベントだと特許はどうでもいい むしろいらないんじゃないか
会社を辞めたことが結局一番話題にあがる
結城琴葉に関して、食いついてくれる人が絶対に現れる
VUI業界にいてアウトプットが多い人に見向きされないなら、たぶん伸びない
Alexaイベントなのと、神戸は日本Alexaの聖地なので伊東さん、岡本さんのAlexaチャンピオンという肩書と、Amazon社というプラットフォームはどうしても特殊な扱いになってしまうので例外として、他の所属企業等はまったく関係ない。
JAWSで著名な人が若干目立つ面もあるけれど、代表取締役社長、CTO、営業、エンジニア、まったく別業界、それぞれ関係ない状態です。
誰でもフラット。
なので、危機感が非常に強くなりました。
僕自身が最近、何もコミットできていないことを痛感したし、だいたい1年間やってきて現状の限界値が見えてきてしまった。
なんというか、たぶん今の僕はドラゴンボールで言うところのヤムチャポジションな気がします。
登場人物が少ない段階だから、いきって目立ってる状態で、ここから先にスーパーサイヤ人が出てくるころには敵わなくなる感じです。
そしてキラーコンテンツの必要性とか、ベストプラクティスとかが必要という話はあるとしても、あの会場にいた全員が
「誰かがやってくれないかな」
という期待を込めていたように感じました。
表現が難しいですが、
「宇宙旅行に行けるようにならないかな」
と口にしていて、
「俺がそんな世界にする」
という人が僕の狭い視野では見えなかった。
パネルディスカッションも聴いていて、あの方々が苦戦している現状を感じました。
それと当然ですが、伊東さんを除いて、他の方々は組織に属しているので、ぶっちゃけたトークができないので閉塞感もあり、そこは懇親会等で改めて聞いて回る感じでした。
あの閉塞感は、Alexaに関わらず日本のVUIの現状がしんどい現実を表していたと思います。
もちろん、大人の事情があるとは思いますが、他のセッションの一部のように「ツイート禁止」にして、最前線の人たちがもっとぶっちゃけてもいいんじゃないかと思いながら聞いてました。
しんどいことは示していたのだから、そこのリアルな話をもう少し突っ込んでみたかった。
しんどさをなくして、ビジネスよりなキレイな話をオフィシャルにするなら以下のようなイベントでやればいいのに、カジュアルと言えども制限かかってるのはもったいないと思ったのが大きかったです。
とはいえ別途記事を書くつもりですが、たぶん僕自身はもう個人単位はほぼ限界値。
現状だと、次回神戸に行くことはたぶんできない。
今回話した内容も、もう呼ばれて話すことはないと思います。
って書いてたら4月下旬の別のイベントに呼ばれたので、それは話します。
そっちは基本的にClova系なんだけど。
最後に
AlexaDayの招待、新名称について裏で動かせてもらえたこと、60分枠いただけたこと
スタッフ、関係者、参加者、みなさん本当にありがとうございました。
ところで、僕はそんなに人に気づかいして、繊細で、真面目ですかね?
たしかにそういう面があるので、DBAやQA・SETにはかなり向いてた自負はあるんですけども。
一時期かなり言われていたので、VUI業界に関しては、そういうところは意識してないし、自分の中で当たり前のことをやってるんですけど、はたから見るとそうでもないっぽいですね。
そういうのを言ってくれる人がいるのもVUIコミュニティは良い感じです。
特にAlexa系はマウンティングしてくる人が今のところ僕に対しては数人なので、優しい世界が目立つので良いです。