するめごはんのIT日記

主にITネタを書いていくのさ

挫折論への招待を読んだ

ごきげんよう

技術書典6で購入した「挫折論への招待」を読んだので自分なりに感じたことをネタばれにならない程度に書きます。

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著者全員で「挫折」の定義が違う

この本を手に取るときにそもそも「挫折」とは何かを僕なりに考えました。
しかしこの本は、著者+インタビューを含めてかなりの人数がそれぞれの「挫折」という単語を自分で定義して、自分の経験とストーリーを記載しています。

人によって経験が違うことから「挫折」の定義が人それぞれで違うところがこの本の最大重要項目だと思いました。

著者はそれぞれ自分にとっての「挫折とは」を記載してから経験談を語っていきます。

図解がわかりやすい

「挫折」という状態は本人の受け止め方が様々なので、本人特有の角度からその状態を記載していきます。
なので精神論を語るポエムになる場合もこの手の本ではよくある話ですが、メインの著者の方々は起きている(起こった)現象および認知状態を巧みに図解しています。

これにより、著者が定義した挫折に対して、著者が感じた図解が補足するため、読者をうまく導いています。
非常に読みやすい構成で、そこらへんのメンタル本より共感が得られやすいような内容になっています。

人生の指針になるかもしれない

著者の中には「まるで俺かよ」と思うレベルで僕の経験と酷似している人もいました。
社内研修でTOPだったけど詰め込まれて体調を崩したり、開発者とマネジメントで悩んだり、現状の状態を認知するフォーカス部分をずらしたりなど、僕がやってきた経験が他の人でも体験してきたということが感じられ共感とともに若干胸の痛さを感じます。

逆に、自分以外の人でも同様な経験があって、各々の挫折の乗り越え方が記載されており、ある意味で人生の指針にもなり得る本だと思いました。
この手の本は技術書典ならではで、一般書籍になりにくいところを突いたとても良い本だと思います。

まとめ

ITエンジニアの経験にフォーカスはされていまずが、他の職種の人やこれから社会人になる学生にも読んでもらいたい本です。
著者陣の経験を伝え、自分に似たようなことが起こった時の対処法が事前認識していることはメンタル的にも備えがつくのでとてもよい本です。