魅力的な話を担当者の対応で断った話
フリーランスをしていると様々な仕事の依頼がきます。
大変ありがたいことです。
しかしながら、何期も独立して仕事をしていると、断ったほうがいい話というものに気づき始めます。
海外案件であり、非常に魅力的な話でしたが、担当者の対応が怪しかったので案件を断った話です。
なお、守秘義務についてまったく触れてこなかったのもあり、特定されない範囲でブログに記載します。
前提
フリーランスをしているとお仕事を任せてもらえることは大変光栄です。
本当にありがたい限りです。
僕の場合は、メール等よりTwitterDMの方が依頼が多いです。
「好きに生きる」と決めたのでセルフブランディングの意識もせず、好き勝手にツイートしている中でお声がけをいただくことは大変ありがたいです。
今回の話そのものは魅力的
僕は暗号資産トレーダーでもあるため、その手のお話がくることがあります。
surumegohan-crypto-coin.hatenablog.com
今回もそのようなお話で、仕事というより個人としての依頼とも考えられるお話でした。
俗に言う「プロトレーダー」として活動する旨と、そのリーダーになってほしいとのこと。
期待される報酬は非常に魅力的で断る理由は特にありませんでした。
担当者が信用できなかった
フリーランスとしては契約書が極めて重要です。
裁判してますし。
偉そうなことを書いてますが、後々のトラブルを避ける行動は極めて重要です。
特に暗号資産が絡むとなると、がっつりお金関係なのでしっかりした対応がお互いに求められると考えています。
それではどの点が信用できなかったのか。今回はかなり薄い契約書でした。
■期限ギリギリ
Web会議にて打ち合わせを行ったのが日中でした。
「今日中」に契約書が送付されるということで待っていましたが一向にきません。
結果、日本時間の23時57分に頂きました。
ちなみに時差が大きい地域ではありません。
まぁ間違っていないので、年度末ですし特に大きな問題としませんでした。
■契約書が酷すぎた
そんな23時57分にメールにて届いた契約書。
これまでの人生で一二を争うほどの酷さでした。正直驚きました。
冒頭で当事者AとBが誰かと明記されていましたが、内容ではバーティAB、甲乙、当事者ABとバラバラ
編集し放題なWord
打ち合わせ時に話したこちらのメリット、デメリット(リスク)について記載なし
問題発生時の対応について、現実的な内容に触れていない
英語と日本語の書面がきたが、どの言語が最優先されるか明記されていない
説明が一切なかったTelegramでの発信(任意ではあった)
締め切り3分前にこれを送られてきて、効力が3分後からと。
■修正依頼をしても酷かった
先方としても年度内のノルマがあるのでしょう。
もしあるなら、そのしんどさは僕も十分認識しています。
早朝5時過ぎに再度メールが着てました。
しかしながら、修正された契約書をみて断ることにしました。
環境によっては書面に一部文字化け
相変わらずWordなのでいじりたい放題
社名が文書内で異なる
相変わらず当事者の呼び名が違う箇所がある
暗号資産という世界の話でまさかの「中国語」が最優先という突然のチャイナリスク
守秘義務や個人情報の扱いについて何も記載がない上での中国最優先
お話は極めて良い話でしたが、リスクが半端ないです。
そして再送してまで、契約書のいい加減さ。
担当者がそれなりの役職のような肩書でしたが、残念ながら、この書面およびリスクを含みすぎなので関わらないことにしました。
契約書がずさんであり、かつ、中国ともなると僕の個人的な勝手な経験から明るい未来が僕には見えませんでした。
もちろん、差別的な意図はないですが、中国全体を否定しているわけではなく、今回の対応では本件は危険だと判断しました。
まとめ
すごくいい話の依頼がありましたが、担当者の対応と契約書の怪しさが目立ちお断りさせていただきました。
もちろん、文化的・習慣的なこともあるでしょう。
きっちりしてなくともサインする人も多いでしょう。
けども僕にとっては不信感が募りすぎたというお話でした。
契約書がずさんなところは、テンプレートすら用意してないのでリスクしかない
以上
【例の裁判を電子書籍化】技術書典12に先日の裁判記事をより詳細にコメ返しも載せて無料頒布してる話
とにかく、表紙を目立たせることにしたので、すごい表紙デザインになってしまいましたが仕様です。
僕のブログを読んでくれた方は以下の裁判の記事の記憶が新しいかもしれません。
で、上記の記事なんですけども、万単位のPVを叩き出しました。
家賃の記事もすごかったんですけども・・・
なのでもう、いっそのこと本にしました。
そして前回同様に改めて記載しますが
この記事、前回の記事、今回の本の最大の目的は相手方に対してどうこうではなく、世の中の個人事業主(フリーランス)が企業と契約した際のトラブルにおいて、少しでも泣き寝入りをする人を減らすために記載しています。
しかしながら、私自身は法律の専門家ではないので、本記事中に不正確な面も含まれている可能性もあるため本記事をそのままご自身の立場等に照らし合わせることはもちろんできません。
本記事に関することで何かしら問題が発生しても責任はとれません。
また、この記事、前回の記事、今回の本において説明の不足点があることは重々承知しておりますが、先方を誹謗中傷したり信用を落とすための記事ではありません。
そして、これだけはちゃんとこの場で記載します。
解決金(和解金)は分割支払となっておりますが、先日きちんと1回目が振り込まれておりました。
先方はちゃんと誠意をみせた
こじれにこじれて裁判沙汰になりましたが、先方はきちんと支払いに応じてくれました。
まぁそうじゃないと強制執行になりますが。
それについては本に掲載したかったのですが、なにぶん、支払期日が世の中のよくある決済と同じように27日に設定しておりました。
そして技術書典12の開催日が22日だったので、間に合わないと判断して掲載しませんでした。
それについては、ここに明記させていただきます。
技術書典12にて無料頒布
さて、本日から技術書典12が開催しております。
今回はオンラインのみ開催のようです。
ここで、先日の裁判のブログ記事について、より詳細に、かつ各種コメントへの返信をまとめました。
以下から無償でお買い上げ?することができます。
無償でも他の方々の本と同様に購入手続きをすると著者の僕にメールがきます。
無償でメール通知がくるのは今回からとか。ありがたい。
内容は?
薄い本にするつもりだったのですが、蓋を開けてみたらページ数が約60ページになりました。
とはいえ、大半がすっかすかです。
時系列から書いていき、段階ごとに章立てを分けたので15章にも渡ってしまいましたので余白が多いです。
■主な内容
ことの発端から、時系列で進んでいきます。
途中、AWSの話にも触れていきます。
※
先方がAWSであることの明記などに了承してくれました。
■東京地裁豆知識
せっかくなので付録類を記載させていただきました。
東京地方・高等裁判所の正直ど~~でもいい豆知識を掲載しました。
ただ、これを知ってると弁護士と話す時に「なんでそんなこと知ってるんですか」と話のネタになります。
■弁護士費用への備え
弁護士依頼に関してのハードルの高さは時間と金銭でしょう。
僕が知ってる限りの無料での済ませられる範囲と、弁護士保険の比較、それと法的トラブルが発生した後でも費用補填してくれるファイナンスサービスについても掲載しました。
これらは弁護士の先生方が知らないことも多いので、実際に事件に巻き込まれてしまって弁護士と話し合うことが発生した際に利用検討してみてください。
■はてブやTwitterの反応とそれに対するコメント返し
某ニュースサイトにて僕のブログが掲載されたらしく、はてブが「377 users」と表示されてしまってます。
そして、良くも悪くもたくさんのコメントが。
Twitterなどにおいてもいろいろとコメントが。
ここまで反響があるとは一切考えていなかったのですが、泣き寝入りをふせぐという目的に近づいたと肯定的に捉えることにしました。
というわけで1件1件すべてに返答することはできないのですが(内容的にも)答えられる範囲で、コメントに対して回答を返させていただきました。
反響
技術書典12の開催当日、10時から公開だったようですが、この記事を書いているのは同じ日の19時をまわっています。 しかしながら、どうも80冊の無料購入というダウンロードをしていただけているようです。
多くの方にご関心を寄せていただきまして嬉しい限りです。 一言でも感想がもらえたら嬉しいですが、質問に関しては公開となる場所だと厳しいのでTwitterのDMかメールとかで・・
Twitter上でも反応がありました。
表紙のインパクトがすごいし、内容も気になる本 / スマートマキアート | 裁判 ~個人事業主として株式会社に民事訴訟を起こして事実上勝訴した話~ #技術書典 https://t.co/ix0lQOQi9d
— wakame@🍖🍣🍜🍺🎮 (@wakame1367) January 22, 2022
こちらも一通りシュッと読んでみた。なによりも重要な契約をするときは書面でのやりとりをせんとね...可能ならばこういう事態にはなりたくないけど、知見でした
— 一般男性 (@kgmyshin) January 22, 2022
スマートマキアート | 裁判 ~個人事業主として株式会社に民事訴訟を起こして事実上勝訴した話~ #技術書典 https://t.co/8SWZoje7bm
showさんしか勝たん
— キュアひろシス💉💉+ 💉 (@hirosys_) January 21, 2022
スマートマキアート | 裁判 ~個人事業主として株式会社に民事訴訟を起こして事実上勝訴した話~ #技術書典 https://t.co/LObzVzVYmv
まとめ
というわけで、例の裁判の話を本にまとめました。
無償なのでお時間がある際にでも。
ただ、感覚的にブログの延長線上の書き方です。
そういえば、刺さる技術書とかあるらしいけど・・・この本が刺さったら世も末感が・・・
2021年を振り返る
2021年も終わりますね。
体感ではまだ5月くらいなんですが。。
今回は2021年を振り返る記事です。
2021年は修行期間というか生存戦略に舵を切った年になりました。
AWS認定2つ
デベロッパーアソシエイトおよびSysOps アドミニストレーター – アソシエイトに合格しました。
裁判
やはり一番大きなイベントは裁判でしょう。
上記の記事ではかなりマイルドに書いていますが、実際は年単位いろいろ動いており1つの決着がよーーーーーやくついた形です。
この中で、某クラウドシステムの運用に関する問題?がでました。
そこらへんも含めて技術書典12でまとまった本にしたいと現状では考えています。
今の所、無償配布を考えてはいますが、最低金額500円にするかもです。
古物商取得
古物商の認定を受けるためにいろいろ動きました。
しれっと12月に講習がありましたが、合法転売ヤーになりました。
ネットで叩かれるような行為は一切しておりませんが。
PineScript
トレーダー(投資家)としてTradingViewの審査を通過し、協力トレーダーとして認定されました。
これは日本のTradingViewではなく本社が世界的に審査してるっぽいので、世界認定にということだと解釈してます。
surumegohan-crypto-coin.hatenablog.com
そしてPineScriptというかなーーりニッチな言語をそれなりに使えるようになりました。
インジケーターを自作できるようになったり、それを本にまとめることができました。
surumegohan-crypto-coin.hatenablog.com
中本先生のライブ配信にゲスト出演させて頂きましてありがたい限りです。
surumegohan-crypto-coin.hatenablog.com
バイナリーオプション
それなりに勝率が高いツールを自作。
資金源を確保です。
どこまで成長したか
2021年は技術うんぬんより、今後生きていくための生存戦略の修行期間となりました。
ひとまず日給5万円は安定的に稼ぎ、15~20万円を超えられるようになってきたので修行の成果としては十分でしょう。
ここまで来るのにかなりの損失をかぶりましたが成果が出てきて一安心。
12月30日がっつり年末だけど、今日の日給15万円稼いだぞぃ
— show (@surumegohan) 2021年12月30日
2022年目標
コロ助のせいで、通っていたジムが一時休止になってしまった。。。 2022年は再開して生活に運動を復活させつつ、投資類で確実に稼ぎつつ資格とかとっていこうかな。
TradingViewは数多くの通貨ペア、商品、債権、株価指数など取り扱っており、様々な分析が出来るプラットフォームです。
為替・株式・債券・商品など各マーケットは相関性があり、各マーケットを見比べることはトレードにとってプラスになります。
1枚のチャートに為替と株価指数や、為替と商品などを重ねて表示できるのは比較するときにとても便利です。
多くの機能は無料で使えるので試しに使ってみてはいかがでしょう!
SNS機能も付いているので、是非フォローしていただけたらと思います↓↓↓
個人事業主として株式会社に訴訟して事実上勝訴した話
※2022年1月22日追記
本記事を無償電子書籍にしました。
技術書典12にて頒布中です。
surumegohan.hatenablog.com
今回は掲題の通り
個人事業主(フリーランス)である私が株式会社に対して訴訟を起こし、事実上勝訴となった話を記載します。
この記事の最大の目的は相手方に対してどうこうではなく、世の中の個人事業主(フリーランス)が企業と契約した際のトラブルにおいて、少しでも泣き寝入りをする人を減らすためです。
しかしながら、私自身は法律の専門家ではないので、本記事中に不正確な面も含まれている可能性もあるため本記事をそのままご自身の立場等に照らし合わせることはもちろんできません。
本記事に関することで何かしら問題が発生しても責任はとれません。
また、本記事において説明の不足点があることは重々承知しておりますが、先方を誹謗中傷したり信用を落とすための記事ではありません。
そのため、以下のページを参考に本記事を執筆いたしました。
事の発端
大きくはない某株式会社(以降、A社)のクラウドシステムをITエンジニアとして業務委託契約にて構築。
アカウントの取得から設計、開発、試験、運用の頭から最後までをほぼすべて私1人で実施しました。
業務委託契約ですが今回は運用できるレベルまで構築である「請負契約」です。
随時打ち合わせを対面、チャット等にて行い、設計書もSIer時代級に作成、納品の同意を得られていました。
クラウドシステムはその企業が利用料を支払う正式なアカウントの上で構築、稼働していました。
しかしながら、紆余曲折あり、結局のところ報酬ゼロとなり、かつ、連絡がつきにくい状況に陥りました。
理不尽だと感じた報酬はどう問うか
個人事業主にとって報酬がないことは死活問題に直結します。
■訴訟前に弁護士から通達
いきなり訴訟というわけではなく、まずは担当弁護士からA社宛に内容証明郵便にてこちらの考えを通達します。
また、協議で解決しないなら「法的措置を検討」と明記します。
以下にいくつか記載しますが、結局のところ「債務不履行に基づく損害賠償」であり、今回の事件も「請負代金等請求事件」として集約されます。
●明らかに契約外の業務
A社とのやりとりにおいて明らかな本件とは別件の契約書外の業務を行いました。
それについては「黙示の業務委託契約」が成立し、仮に成立していないとすればA社の「不当利得」となりますので、私から業務委託料または不当利得返還請求という形になります。
※ なお、本件の訴訟時には不当利得に関しては請求しておりません。
●問題解決のためにかかった費用
問題解決のためにかけざるをえなかった費用は「損害賠償」という形になります。
●成果物の譲渡
クリエイター業を営んでいらっしゃる方だと発生するかもしれないので念の為。
仮に成果物(システム)そのものを企業ではなく製作者に完全譲渡し、ある程度の相殺となったとしても、そもそもその企業のクラウドアカウントである場合、譲渡が難しくなります。
譲渡が実施されなかった場合は「財産権移転義務」を怠ったという形になります。
裁判になると関係者誰もが多くの工数をかけることになりますし、リスクも様々あります。
本来であれば当事者同士で揉めたあとに弁護士を入れて話し合いで解決するならばそれに越したことはありません。
■調停
法廷外での話し合いで解決できなければ調停に進みます。
しかしながら調停はあくまで「話し合い」であるため、両者の合意によって成立した事項は法的効力をもちますが、合意できなければ意味をなしません。
■訴訟
法的効力を得るため、本気であることを強く伝えるため
結果的に民事裁判を起こすことになりました。
60万円未満の場合は少額訴訟となり比較的スムーズですが、本件ではそれ以上になるため民事訴訟となります。
もちろん話し合い時から、各種契約書や覚書等の証拠類はまとめておく必要がありますが、改めて裁判を起こすために客観的な証拠となるものをまとめます。
また、先方の主張に対しての反論についても証拠を添える必要があります。
証拠類の検討
今回の争点については、そもそもいくら請求するのが妥当なのかという点が難しくなります。
裁判になる前に、ITの専門家ではない弁護士と話す際に自分とシステムの価値や事実確認について説明する必要があります。
また、もちろん調停や裁判となると、裁判官等の昨今の変化目まぐるしいIT業界に明るくない方々に客観的に理解してもらう必要もでてきます。
結論、契約書記載の開発費、システム運用に関してA社が得られたであろう金額 etc.. を合わせました。
とはいえ、価値というモノは場合により様々です。
私は個人事業主なので給与も安定していません。
そのため少しでも客観性を示すために私がやったことは証拠類として
本件契約に関する文書類
チャット類の履歴
などはもちろんのこと、ITエンジニアとしての私の希少性を少しでも示すために
情報工学系大卒からの職務経歴
過去のアウトプット
私の成果物や活動による公の場にでた様々なモノ
これらも用意し、弁護士への説明から入りました。
加えて、一般社団法人日本ニアショア開発推進機構からITエンジニアの単価情報を載せました。
これらを並べて、弁護士と整理しました。
いざ訴訟
話し合いでは解決しなかったため、訴訟に踏み切りました。
原告となるので、裁判所に対して事件が成立しており、いくらの金銭を要求するのか等の訴状を作成する必要があります。
話し合い時に集めていた証拠類
被った被害
相手方の今までの対応
が、含まれます。
■法廷での座席
今回は私が訴えを起こした原告です。
弁護士が代理人となっているため、出席義務はないですが裁判中にIT技術に関して触れることになると専門家として話す必要があるので、法廷の原告席に弁護士の同伴として出席しました。
また、先方の意図は図りかねますが今回はA社代表者のみが法廷に現れ、法律の専門家なしという状態でした。
その方が対面上の席に着席します。
ちなみに、少しでも裁判官の印象をよくするため私は私の判断でスーツ姿ですべて出席しました。
■弁論
裁判は複数回の弁論が実施され、事実認定や双方の意思、責任箇所、譲歩できる点等を複数回に渡りすり合わせて行きました。
場合により、先方が電話参加での裁判という状態もありました。
結果
先方が法律家不在にて対応したこと
当方に対して何も利益となるものが得られていないこと
金銭的解決をするしかないという裁判官の判断
これらから大変有利に話は進み、結果的に総請求額の8割以上を解決金として和解に至りました。
当初の契約にあった開発費より圧倒的に大きい金額です。
判決にしなかったのは、判決にしてしまうと一括請求のみになり、かつ、こちらの提示金額よりも下がる可能性があります。
もちろん判決となると請求額が妥当なのか調査が入り、裁判所に通う回数も増えます。
そのため解決金(not 和解金)として和解としました。
■解決金が支払われるのか
債権回収において、今回の訴訟相手はあくまでA社という株式会社宛に支払い義務が発生しました。
しかしこの場合、会社を潰してしまえばそれまでであり、これまでの行動が無となるどころかマイナスです。
訴訟を起こした結果、回収できないということは残念ながら良くあることです。
そのため、今回は
請求金額の減額
分割払い、ただし1回目は家を購入する際の頭金のように多く請求
分割回数が年単位
という条件にし、A社代表者個人の連帯責任という形としました。
これにより、もし仮に支払いが滞ることになると、会社に関係なく個人宛に強制執行が可能になります。
弁護士の権限にて住所等を追いかけることも可能です。
かかった費用
今回ここまでくるまでにそれなりに費用がかかりました。
■弁護士費用
弁護士費用については私は一部を弁護士保険で賄いました。
また、弁護士報酬基準はある程度定められております。
https://www.navida.ne.jp/snavi/p-img/5607_1/housyukijun.pdf
上記のpdfを引用すると、相談料については
(1)初回市民法律相談料 30分毎に金5000円
(2)一般法律相談料 30分毎に金5000円以上 金2万5000円以下
民事事件の着手金および報奨金は再度引用すると以下のとおりです。
弁護士はサラリーマンではなく法律事務所所属の個人事業主である場合があります。
そのため費用に関しては事務所方針や弁護士個々人である程度の幅があるでしょう。
■原告としての稼働工数
もちろん私個人の稼働工数もあります。
これはもう計算しようがないですが、日頃から万一のための証拠になるものは整理整頓しておきましょう。
また、今回は先方の資産状況の調査は事前に正式にはしませんでしたが、A社および代表者がネット上で公開している記述をスクショしました。
今回の件で紛争になる前の情報削除も鑑み、魚拓サイトも利用して各種キャッシュから見つけた内容もスクショして活用しました。
かかった時間
訴訟に至るまでにかなりの時間を要しました。
先方が誠実な対応を常時行ってくれる場合は早めに話が進む可能性も十分あります。
訴状作成から和解に至るまでは10ヶ月程度かかりました。
これは裁判官の都合もありますし、「次回は2ヶ月後」などもあったためです。
今回の訴訟は異例なことが多く、本来ならもっと早く決着していたと考えられます。
現時点で最終的に得たもの
これから分割された費用が振り込まれていく流れになっており、もちろん額面上は黒字です。
ただ、言うまでもなく、このような争いにそもそもならないことが望ましいです。
今回の件で得た知見として以下があげられます。
チャット等の証拠能力は思ったより低く、契約書などの紙が最重視されること
契約書の内容から精査し、必要であればリーガルチェックをかけること
IT関連でない人に対して関わったIT系業務について説明できるようになっておく重要性
泣き寝入りは最後の手段、ただし稼働工数の妥協点は事前に計算しておくこと
法的な争いが生じるとアウトプットに制限がかかること
弁護士依頼は世間では大げさすぎると言われるが、味方は必ず必要ということ
メンタル負荷が想定以上に大きくなること
「係争中なので回答は差し控えさせていただきます。」のリアル
etc ..
参考:各種弁護士保険
各種弁護士保険について簡単に書いていきます。
需要があるならば、各社の比較等についての記事もそのうち記載します。
■既に加入している
共済保険や個人賠償責任保険、特約等ですでに加入している保険に弁護士関連が記載されている場合があります。
■保険会社
有名所の保険会社は以下でしょう。
どちらも個人版(家族版)、事業版は別なので注意。
また、事故事件が発生した後でも費用補填をしてくれる可能性がある仕組みもあります。
発生後の費用なので、さすがに審査がありますが、費用がないので何も出来ないという泣き寝入りの前にこちらを確認しておいて損はしません。
知名度が低く、弁護士がこちらを知らないことも多々あります。
技術的な話
今回、クラウドシステムの運用について類をみない事例が発生しました。
少なくとも私自身、および、知る限りの知人ITエンジニアに聞いても通常は想定がされない話です。
これについては、先方企業からノウハウの公開許可を得ているので、どこかの勉強会で登壇できればと考えています。
まとめ
今回は個人事業主である私が株式会社に対して訴訟を起こしたことと、一区切りついたことを記載しました。
理不尽に対してある程度の折り合いをしなければ生きていくことは難しいですが、泣き寝入りをしてしまう前にできることがないか考えてみてはいかがでしょうか。
企業側も、個人事業主を扱う場合、おざなりになると場合により裁判となり信用度が下がるリスクがあります。
世の中の個人事業主、および、企業側の健全な関係に少しでも繋がれば幸いです。
最後に、本件に関して私を支えていただいた皆様に心から感謝申し上げます。
以上です。
東方MMD ~Strange Person~ 第13話 「非一般人」について語る
MMDはITなのだろうか。広い意味でITでいいや。
今日(2021年9月26日)に掲題の
東方MMD ~Strange Person~の13話が公開されました。
4K対応で約70分。1.0倍で3回観ました。
この動画は0話から追いかけている作品。
作者はYunElgaさん。
いつもコメント欄にガチな感想を書いているのですが、今回は70分動画ということもあり、ここに書こうかなと。
再生環境
今回、音量等についての言及があったので3回すべて別デバイスで視聴しています。
特に大きな問題は感じませんでした。むしろ聞き取りやすい速度・音量でした。
強いて言うならばFire HD 10で再生したときに紅魔組のまったりルームで音量が大きくなったと感じた程度。
13話全体的に
今回のテーマは「読み合い」と「運」という印象です。
そして初・守矢回。
相変わらず含みのある言い回しの応酬ですが、作者概要欄にある通り今回は特に1つ1つの言葉の裏の真意の読み合いが目立ちました。
また、詐欺・口約束などの話の展開もあり、この幻想郷の闇が深い部分が今回は特に露骨にでています。
いつもよりもさらにキャラクター(モデル)の動きが滑らかで細かくなっていました。
瞳の動かし方が特に大きいです。
さらに今回ついに妖夢について具体的に触れてきました。
相変わらず1シーンだけ姿を表していたりする遊び心もあります。
「運」に関しては、当初からてゐに対して「見透かされてるよう」とのことで、この作品の1つのテーマだと感じています。
シナリオ
■黒い影の噂
おそらく小町と思われる死神さんの話題が増えてきた。
以前から黒い影の噂について触れているストーリー展開ですが
小町
三妖精
妖夢登場
となると、東方花映塚の意識してくるのは僕だけではないはず。
どうなっていくのか注目です。
黒い影というと、エルガも黒い影を纏うようですが関係があるのかないのか・・・
■守矢組登場
ついに守矢組の3人?が登場です。
自販機などの機会に興味津々な神奈子が言葉巧みに営業活動。
けども話術にひっかからないで冷静に対応するエルガと、さらにそれを見極める諏訪子。
そしてROM専の早苗w
お嬢ことレミリアと守矢組が話す伏線になりましたのでそれも期待です。
守矢での会話はいくつかのパートに別れており、それぞれ着眼点が面白い展開です。
見逃せないところはやはり「人間」がテーマになった瞬間のエルガの瞳の色が変化しているところでしょう。
今回もこの色がでましたね。
ところで、幻想郷は忘れ去られたモノが流れ着くという土台の設定があります。
たしかに「チョベリバ」は最早死語なので幻想郷ででてきてもおかしくないですね。
■ふぁんきー
ひゃっはー
たしかに東方MMDのモブキャラのちょんまげ男性とひゃっはーの登場率は高いですが、ちょんまげ男性がひゃっはーの装備をしてるのは初めて観ました。
なるほどたしかに物好きがいるものです。
作者概要欄に深い意味はないという旨が記載されてますが
守矢にて「外からの人間は正気を保てなくなる」
ひゃっはーの族がまたできた
との話はたしかに、ひゃっはーは正気ではないですね。
どうでもいい話なのか重要なのか本当にわからない流れなのもこの動画の魅力の1つです。
だから何回も観ることになるんですよ(褒め言葉
■ライフル
作者が某お嬢様日和動画のファンなのもあり、本人の趣味嗜好もあり武器類に関しての熱意を強く感じます。
今回はライフルがでてきており、相変わらずMMDのモデルをパーツごとにわけて自作しているこだわりっぷり・・
フランはそれなりに射撃ができそうですね。レミリアはさすがです。
美鈴がライフル銃を撃ってる動画は初めて見たかもしれない・・・
ライフルを打つ順番が立場ではなく漫画の貸し借りというところが良いですね。
守矢組も家族感を出していましたが紅魔組も家族感をだしてきて良い話です。
こういう一見細かい流れの中で、キャラクター同士の関係性が垣間見えるのもこの動画の魅力です。
■エルガが飛べるようになるか
この作品の現時点の1つのテーマというか課題というか。
エルガが空を飛べるようになるのはいつになるのかというところがあります。
気、魔法、妖力、霊力どれも使えないエルガ。
けれども、物体移動はできる。
以前アリスが「自分自身には影響させられない」という推察をしていましたが、おそらくそうなのでしょう。
博麗の加護もできませんでしたしね。
戦闘モーションの作成にも力を入れているシリーズなので、エルガが空中線を行うことは必至です。
今回の自作魔法陣は微妙な出来らしいですが、摩擦殺しシューズが横移動、意に反するが縦移動なので、もうこれ飛べるのでは?
ただここから滑空になっていくようですので成果を今後も期待です。
伏線かもしれない描写
今回も伏線かもしれない描写、セリフが多くありました。
セリフ回だったので特に多かったですね。
■エルガは男性か
オープニングの看板にて幻想郷キャラクターとの恋愛はないという明記がわざわざあります。
エルガの声はゆっくりボイス類の中で低めになっています。
そして、コメント欄には記載してきましたが、永遠亭で目覚めた時にエルガの音声になってない発言で
「裸を見られた」
という描写があり、永琳が「元の服と同じようなの」を用意しています。
この時から個人的にエルガは男性だと僕は考えています。
今までも勇儀に「乙女」と言われてエルガ自身が疑問形であったり、多くのキャラが貴女呼びしている中で一部のキャラが貴方呼びをしています。
このシリーズはあえて表示されてる字幕と音声を別の言葉にするようなこだわりをしているので、誤記というより伏線の1つだと考えています。
アリス邸で「あたいがかあちゃんよー」という発言がありましたが、「後世に残せない身体」とも発言しています。
この含みはなんなのでしょうね。
今回はじめて「彼」と美鈴と諏訪子が明示的に呼んでいます。
エルガの健康診断の結果についても紙で封がされており、永琳とレミリアはしっかり診ていますが他のキャラクターはそこに明示的に触れていません。
■エルガが人間以外になるためにはどうするか
エルガは寿命を伸ばすため、理不尽と戦うために人間をやめようとしています。
がん細胞とテロメアの関係性で科学的なアプローチを考えていたエルガですが、今回はついに仙人について描写されました。
茨木華扇が真っ先に思いつきますがはてさて。
■エルガの瞳の色
今回もエルガの瞳の色に変化があり、神奈子と話している際の「人間」に言及した際の間で発生しています。
エルガは人間をやめたがっているので、ストーリーと関係あるところでしょう。
この会話中に相手を即時に察する諏訪子ならこの変化には気づいていそうです。
■進まなかった箇所
今回触れられなかった点もいくつか・・
無線機
人形の使いみち
ココアの偵察風景
特に手の込んでいると感じた箇所
このシリーズでは紙芝居ではなくモーションがメインとなっていますが、今回も手が込んでいる箇所がいくつかありました。
紅魔館の窓の外に霧 竜巻が起きてるような
羽ペンをもつ指
早苗だけお茶の量が減らない
妖精メイド
「大丈夫です」を「ご安心を」と発言
椅子の隙間に挟んでいる幽香の傘
ひゃっはーの装備モデル
話してる際のキャラクターの瞳の方向が変わる
美鈴、ココア、早苗赤面
諏訪子の帽子と本人の目の動きのシンクロ
ライフル、弾薬、割符は自作MMD素材
銃のSEすら自作
レミリア、美鈴が栗みたいな口をしやがって
ライフル発射後の反動
真っ黒な画面切り替え時に違和感がないようにBGMは連続している
図書館にあるレミフラの画
守矢で話題になったウィスキーを紅魔館でフランが飲んでいるという流れ
美鈴「んあw」
湯たんぽスカーレット
メモ
以下は視聴中のメモ
4K対応。
黒い人影は、どすの利いたオーラ、朝ランのエルガと関係あるのか
菫子だと思ってたけど果たして
無縁塚だもんなぁ
今回は特に瞳の動き、表情良い
セリフが遅すぎないのが良い
読み合いが多い
咲夜、美鈴のポンコツ部分が見られた回
湯たんぽスカーレット!!
・妖精メイドちゃんといるんだ
・立てられた本がレミリア向きじゃない
・今回は紅魔館の窓の外に霧がよく描写されている 霧の湖の表現か けどしれっと竜巻になってたりする
・羽ペンをもつ指が精巧
・里での商いの「動かす」は経済的な話だろうか
・レミリアから書類もらうときにしゃがむエルガはやはりしっかりしてる
・レミリアも咲夜も瞳の動きまで細かく表現されている
★「作る」を行う者
・幽香の寝てる椅子は持参なのか美鈴のなのか気になるが、隙間に傘の柄をひっかけるこだわりがすごい
・「大丈夫です」を「ご安心を」と発言するの良い
・ここの美鈴が照れるの良い
・気とか魔力とかは物語の核心なんだろうなぁ
・美鈴はエルガを「彼」と呼んでるのでやっぱエルガは男性だと思うんだ
・サボってないから報われて欲しいとても良い 表情がとてもよい
・このひゃっはーの装備モデル作成は地味にすごいw
・「日当たりが悪い」のユーモアは素晴らしい
・割符のモデルまで作ったんかw
・外から来た荒くれ者
・背景のモブキャラの動きは若干少なくなった
・妖夢キター!なんで隠れてるんだw エルガが帯刀してるから辻斬りするんかね
・パートが変わるごとに画面が一回暗くなる演出。これたぶん製作時の区切りもあるのだろう。
・もしかして、諏訪子の帽子の目の動き、諏訪子の目と完全に一致させたのか・・
・バーチ・ディ・ダーマ、マフィン
・守矢はやっぱ機械好きなのか
・言葉の節々が真意をぼかして話す大人の話になってる。たしかにこの役目は守矢
・口約束の反故、詐欺
・ヒャッハーは正常ではなくなった末なのか・・・?
・神奈子に人間扱いされた時のエルガの瞳の色が変わってるのも伏線なんだろうなぁ
・「運」の考え方は、「幸運」のてゐに見透かされてるという伏線だ
・早苗だけお茶の量が減らないところも細かい
・「今の」外の技術なのかどうか疑問。エルガと早苗の外の世界の時期がずれてるところと関連しないのだろうか
・すーぐ戦闘したがる幻想郷だw
・勇儀、そこらじゅうでエルガについて話してるのかw
・「ちょべりば」たしかに死語なので幻想郷にありそうなワード やりたい放題すぎるw こういうの挟むのがすごい
・石、意思、ロックですねぇ
・「前提」という言葉がかなり多い
・「平等」の捉え方が素敵すぎる
・諏訪子、美鈴は「彼」呼び、神奈子は「貴女」呼び
・フリーズドライキャベツ、ロールキャベツ
・んあw
・守矢で話題になったウィスキーを紅魔館でフランが飲んでるという流れ、さすが細かい心遣い
・納豆ワームは、インターネットか?
・そーなのかーと、小規模な火事を組み合わせた?
・頭から順に動画にしてるとしたら、ここらへんまでできてたらこういうのをはさみたくなるのもわかる
・今回の取引の内容や黒い影と火事は無関係だろうか?
・\('ω' )/< アイイイイ
・バイク周りの話、カメラアングルいい
・わかさぎ姫何をしてるのか前々から気になる
・フランの射撃、今回は反動までモーション入ってる
・漫画の続きw
・美鈴のライフルは初めて見たかもしれないw
・やはりレミリアは撃てるのかw
・おにぎり?
・図書館のレミフラ画はモデルにあるのか作成したのか・・・
・摩擦殺しシューズが横移動、意に反するが縦移動なので、もうこれ飛べるのでは??アリスに話してた手法とは異なるアプローチだけど
・ココアの欲しい物がリボルバーか・・
・ところでこの世界は弾幕はないのだろうかw
・泳がせてみる取引、咲夜の最後の疑問っぽいのが気になる 人間が扱えないなら咲夜もエルガも使えないのか エルガがそれをなぜか使えるとかいう伏線?
・霊夢と魔理沙の会話のエルガ何してるんだ
・ライフルのモデルのこだわりを見せていくスタイル良い これ自作したのか・・・
・華扇で仙人フラグ
・最後、初めてハイフン閉じ射形フォントきたのと、そこの一人称が「私」
・銃や弾薬、割符まで自作モデル、そして銃をいじる音まで自作とは・・・・
以上
古物商がネットで販売する時の本人確認
古物商のネット販売時の法律が見つからず警察に問い合わせたのでシェアします。
なんでITブログに書いてるかというと、ネット上のフリマアプリ等の売買が該当するからです。
なお、本記事は執筆時の2021年8月18日現在の法律および制度です。
最新の情報は各自確認してください。
非対面取引
主にインターネット等において、売買の相手と顔を合わせない取引を「非対面取引」と呼びます。
コロナもあり、むしろ今ではこちらの方が当たり前かもしれません。
で、非対面取引においての古物商の法律で解釈が難しいところがあり警察に相談することになりました。
言うまでもなく
新品なら古物商いらないよwww情弱乙wwwww
とか言ってくるキッズや転売ヤーの方々の方が情弱なので気をつけましょう。
いかに新品と言えども、営利目的、継続的、新品と完全に保証できない場合、古物商許可がないとお縄です。
あとTwitterとかでオリパと称してカードを売ったりしてるのも危険なのでご注意。
関わると犯罪に巻き込まれる可能性があります。
本人確認
相手と対面ができないので本人確認が必要になります。
で、こちら側が買う場合に関しては警視庁にも記載の以下のようなやりとりが生じます。
そして売る側が今回の焦点
古物を非対面取引で売る場合の本人確認
結論は不要
まぁ古物商のガイドブックに書いてはあるのですが迷った点は
非対面取引での買取「等」の場合は必要
扱う品目によって対応が異なる
本人確認と非対面取引の優先度がどちらが高いのか書面の章立てから読み取れない
ということがありましたと。
で、考え方としては
買う or 売る
→ 1万円以上 or 未満
→ 品目がバイク、ゲームソフト、CD・DVD、書籍 or これ以外
→ 対面 or 非対面
という順番で読んでいくそうです。
わっかりにくい
ちなみにこれは帳簿記録の考え方のカテゴリもこのようになってくるようです。
まとめ
どっかにわかりやすく書いておけやーー
古物商許可を手に入れた話
今日はほんっとやること多かった
さて、そのうちの1つ、古物商の許可を手に入れましたよっと
地味にITに関する部分があるのでこのブログに書いておく
なんでそんなの取ったのよ
そもそもなんで古物商許可なんてとったのかというお話ですが、先日実家に帰った時に義務教育時代に遊んでいたカードゲーム類がわんさかでてきたのがはじまり。
その中にはポケモンカードとか遊戯王カードとかあったんですけど、モノによっては希少価値がついてるじゃないか。
ってことは、なんかこれうまいことできるんじゃね??というのが始まり
キッズから「メル○リとか古物商許可いらないww知ったか乙www」と煽られた
って、キッズに煽られたんですけども、中古品の販売においてたしかに「新品」の販売行為は古物商許可が不要です。
ところが、「新品」と「未開封」は定義が異なるというトラップカードが伏せてあります。
さらにいうと、「営利目的」「大量」「繰り返し販売している」と判断されると、たとえ新品でも古物商許可がないと違法です。
Amazonで新作ゲーム機が発売されるのは金曜日が多いというのは界隈ではもう周知の事実。
転売ヤーたちがスクレイピングで購入botをしかけているので人間が手入力で買うのは無理ゲーすぎます。
で、もちろんそんなツールまで使ってお買い求めは一般消費者としての範疇を超えているので新品だとしても、営利目的なので警察が本気出せば悪質判断でお縄のはず・・なんですけどね。法的には。
申請大変だった?
一発で無事に通りました。
古物商の申請についてググってみると、行政書士がうん万円で代行サービスをやってます。
が。いらないです。自分でできます。
古物商専門のトラスト行政書士事務所が監修している以下のサイトを見ればいけます。
■古物商の教科書
https://kobutsukyoka.jp/
それと今回の申請によって初めて知った知識という名の罠がいくつかあったのでご紹介
■「身分証明書」は運転免許証ではなく役所でもらう正式な書類
「身分証明書」と聞くと運転免許証なりマイナンバーなりパスポートなりを想像しがちですが、古物商申請における身分証明書は別物です。
お役所にいって戸籍課等でもらいます。
こいつは
「禁治産、準禁治産宣告の通知、後見登記の通知、破産宣告・破産手続開始決定の通知を受けていないことを証明したもの」
というかなりガッツリとした書面です。
ペラ1ですけど、別名「身元証明書」と言われるだけあって、自己破産してないとかの証明書になります。
しかもこの文章。原則、本人のみ申請できます。
本人以外が申請する場合は、本人からの委任状が必要です。
■ゲーム機とゲームソフトは別区分
新作ゲーム機が悪質転売ヤーの代名詞となってる風潮な気が勝手にしてますが、古物商としてどういう区分の商品を扱うか事前申請をして許可を得ないとお縄です。
電気によって動く機械及び器具として家庭用ゲーム機は「機械工具類」
ゲームソフトは「道具類」
計算、記録、連絡などの能率を向上させるために使用される機器及び器具としてパソコンは「事務機器類」
カメラなら「写真機類」
と、それぞれ別の区分になります。
なので、カメラ機能付きのゲーム機がセーブデータを記録できると、厳密にはぶっちゃけ3つに当てはまってしまう。
でもって、ゲームソフトとセットで販売するなら、道具類の許可もないとお縄。
罠すぎるでしょこれ。
ITに関するところ
最近はネットで売買することが当たり前になっています。
ところがどっこい、ネット売買するならば、そのためのサイトのURLを1つのURLごとに紙1枚書かないといけない。
さらにWhoisの証明書も必要です。
1マス1文字、ふりがなつきです。
https://kobutsukyoka.jp/kobutsusho/required-documents/
じゃあ、ヤフ○ク、メ○カリ、Amaz○n etc.. 全部書くのかよ。
ということで全部書こうとしたら、警察にとめられた。
僕の担当所轄では全部は不要であるという言質をいただきました。
ただ、場合によりけりだと思うので合法的に進めるなら警察にご自身でご相談を。
賃貸物件なら管理者の許可が必要
自宅兼事務所の場合、賃貸物件だとすると管理者の許可が書面で必要です。
これがおそらく一番のハードルになるでしょう。たいていはNGくらうと思います。
なぜか僕の物件はあっけなくもらえて助かりました。
古物商認定によって家がキレイになるライフハック
古物商認定を自宅兼事務所で申請したとして、承認された場合
万が一、盗品などが紛れ込むと警察が家宅捜索にきます。
それ以外にも抜き打ちでくることもあるとかないとか。
なので、必然的に家の中を掃除してキレイにしておかないといけなくなりました。
強制的にキレイにしないといけなくなったというライフハックが爆誕しましたよ。
まとめ
とりあえず、心置きなくネットなりお店なりでカードの売買が合法的にできるようになりました。
場所取らないし。
複業の1つにできたらいいなーくらいの感覚ですが、申請から許可まで約平日40日が必要になります。
なのでかーなり待つことになるし平日に警察署に申請、受け取りも平日になります。お役所もたいていは平日。
ともあれ、収入源になる可能性があるならば持っておいて損はないかなということでした。
お店やネットで手に入れたものが本当に「新品」であるかなんて誰にもわかりませんしね。
最後に担当警察官から頂いたありがたい煽りの一言
「こんな書類、自分でできないで人に任せるやつはそもそも仕事できないヤツですからね」
手厳しい