AWS Summit Tokyo2019で動画が流されて登壇もした話
いろいろあって久しぶりの投稿になってしまった。
さて、先日 AWS Summit Tokyo 2019が開催されましたね。
AWS Summit Tokyoは去年の品川開催が初参加でAlexa体験とかを受けてました。
そんな僕が今年は自分の動画が3日間流されっぱなしになってるわ、登壇できるとは2018年にはまったく考えてなかったですよ。
ちなみにDynamoDBやデータ系のセッションを聴いたり、ブースをまわったり、認定者ラウンジに入ったりしてみたりしました。
動画の件
僕が髪を切った理由はこの動画撮影があったからなんですよね。
某イベント時にAWSの中の人から、AWS認定を持ってる人としてイベントにでてくれないかというお話があり、イベントではなくて結果的に動画になったという流れでした。
AWS認定持ってる人は世の中に何人もいますけど、
僕の場合は基本的にAWS Loftに生息しているのと、
勉強会系で顔出ししまくってるので断る可能性が低いことも選出の要因かと勝手に思ってます。
この動画が会場のAWSトレーニングの箇所で3日間流れ続けてました。
1人90秒程度で僕を含めて3名の方の動画が流れてました。
僕は3日目しか行けなかったのですが会場で流れてるのを事前に教えてくれた方がいまして
同じ格好のAlexaDayシャツで行って当日に会場で僕が映ってるのを確認してたら
中の人「AWS認定ご存知ですか?」
僕『あ、後ろに映ってるの僕です。』
中の人「・・・うおおっっ!」
僕『いや、すいません。ホントに流れてるんだなぁと観てました』
ってなったのは正直面白かったです。
詳細は控えますがインタビュアーが本気でいて、それに答えました。
ガチな取材じゃんマジかよって感じでした。
めっちゃ楽しかったですけど。
動画はそのうち会場以外のどこかで公開されると思われます。
念のため記載していますが、僕の意思で質問に回答しているので、Amazon社に言わされてるわけではないです。
登壇の件
■セッション名:俺たちのAWS Loft Tokyo 実際に作ってみたらこうなった
上記の動画の件はかなーり前から告知されていたので撮影以外たいしたことしてないんですけども、今回の登壇のお話は結構突然きました。
単独登壇ではなく、SAAのMさんが全体的に話して、僕ともう1名がそれぞれ事例を話す形式となりました。
Loft関連なのでStartupdayに近いですが、作ったシステムそのものよりも、
実際にAWS Loft Tokyoでエキスパートの方々とどのように連携してシステムを作ったかの過程を話す場でした。
僕個人からスライドは公開できないのですが、やりとりした中で特徴分けした複数種類の質疑とその結果や、AWS Loft Tokyo の利用者としての経験を書きました。
こちらも詳細は控えますが、登壇にはいろいろとルールがありました。
当たり前ですけど好き勝手できるコミュニティの登壇と勝手が違いますね。
AWS Startup Day 2019 Tokyoの登壇時と扱いが段違いでした。
ちなみにAWS Summit Tokyo 2019ではすべてのセッションが撮影禁止ですが、僕が話したセッションだけ撮影OKでした。
■登壇者控室
僕は朝のラッシュが嫌だったのでお昼前に到着して、登壇者受付をして一旦控室に行って、
ちゃんときましたよ
という手続きをしました。
で、手続き時に
「登壇終わったらその旨の報告お願いします。お土産もお渡しするので」
と言われたのでなんかグッズでももらえるのかなーくらいでいました。
登壇者控室はしっかりしていて、お弁当とお茶もらえました。
幕張メッセは食事が微妙に困るんですけども、これはありがたい。
JAWSDAYSの満漢全席のようなすごいお弁当ではないですが、おいしかったです。
ありがとうございました。
■登壇おみやげ
登壇を無事に終えて、おみやげなんだろなーと思ったら予想外のモノがでてきました。
紙袋に入ったなんか高級そうなお菓子!
しかも裏までAWS Summitのグラデーションカラー用紙が巻かれているという気配りです。
帰宅して開けたらモナカでした。
めっちゃおいしいですこれ。
おみやげをググるのはなんとなく失礼な気がするのですが調べてみたら
「たねや最中」
というモナカのようです。
甘さが上品です。
めっちゃおいしいんで、ここを読んだ人が何かしら贈呈するような機会があれば選択肢の1つとしていかがでしょうか。
これが選ばれた理由は恐らく最中の解説書ですね。
AWS Summitといえば海外の登壇者も当然いらっしゃいます。
そして日本なら和菓子は選択肢としてとても良いですが、英語での解説書が付属されてるんですよ。
なのでこれを選択した人は気配り半端ないですね。 日本の「おもてなし」な感じがします。
まとめ
登壇時および過去の登壇でも話しましたが、API Gatewayすらしらない状態から約2か月で例のシステムを作りました。
例のシステムはエンジニアが僕1人なので実作業は僕1人ですが、僕単独では2ヵ月なんかではできません。
居心地よいAWS Loft Tokyo で作業してたらStartupdayどころかAWS Summit Tokyoで登壇させてもらい、
その時の経験で資格も取れて動画も流れるって世の中どうなってるんだという感じです。
もう本当にありがたい限りです。
登壇セッション時に中の人のMさんがおっしゃってましたがAWS Loft Tokyo はスタートアップとデベロッパーの場であって作りたいモノのアイデアがあれば作っていける環境です。
無料で使えて質問しまくれます。
世界的にAWS Loftが常設されているのは3か所しかありません。
環境としては間違いなく最高でしょう。
「なんか作りたいんだよなー」の段階だとどうしよもないですが
「こういうアイデアはあるんだけどどうやったら作れるのかな」までの段階ならエキスパートさんに聞いてしまうのも手です。
最近では週刊 Ask An Expertというブログが公開されており、実際の質疑内容がそれなりに公開されています。
AWS Loft Tokyo に関心がある方はこちらを見てみてもよいのではないでしょうか。
aws.amazon.com
べ、べつにAWS Loft Tokyo のまわし者なんかじゃないんだからね!勘違いしないでよね!
AAJUG関東Vol.3を主催した話
2019年5月10日、目黒のAmazonビルでAAJUG関東Vol.3を主催させていただきました。
AlexaDayのRe:cap
もともとVol.3は別の内容で実施するつもりでしたが、今回は4月に神戸で行われたAlexaDay2019のRe:cap(再演)を行いました。
僕の周囲でAlexaDayに行きたかったけどいけなかった関東勢が結構いたのと、僕の発表とサイバード社元木さんの発表が当時かぶっていたからです。
AAJUG関係者で話し合い、Re:capは早めにやるべきとのことで一致してセッティングさせてもらいました。
スタッフ陣も含めると40-50人程度の参加となります。
Amazon社のご協力が手厚くてありがたい
AAJUGはあくまでコミュニティです。
Amazon社の公式イベントではありません。
ただ、中の人が便宜をしてくれたので、今回の受付は非常にスムーズでした。
また、以下のように告知および当日の公式イベント
「Alexa VUI スタディーセッション : VUI初心者のためのワークショップ」
でも宣伝をして頂けました。
懇親会類も今回はAmazon社の提供でいたれりつくせりでした。 本当にありがとうございました。
4登壇者の内容は基本的にAlexaDayとほぼ同じ
Re:capなので当たり前ですが、4人の登壇者の内容はAlexaDayとほぼ同じでした。
ただ、時間配分はバッファ取りましたが人によってかなりばらけてしまったのは僕の指示伝達ミスです。
これにより懇親会時間が短くなってしまったのは申し訳なかったところです。
■Amazon社 吉田さん
Alexaの最新事情について話されてました。
想定より結構長めに話していただけたので、公式の情報として密度が濃かったと思います。
■クラスメソッド社 せーのさん
せーのさんの機械学習の登壇はすごかった。
スライドがほぼほぼ50分間のAlexaDayのままなのに、自分の順番になったタイミングで懇親会の飲食物がでてきたので、全員にまずは飲食物の写真をツイートさせるという技。
自分の持ち時間を削った上であれをやるのはすごく、エバンジェリストとして普段活躍なさっていることがとてもわかります。
■サイバード社 元木さん
撮影禁止ネタが多かったのでどこまでここに記載して良いのかわからないですが、VUIのデザイナの視点から様々なスキルを分解して語っていただけました。
個人的にはこの話が一番聞きたかった(AlexaDay時に同じ時間帯だったので)ので大満足でした。
自分の発表
最近VOT等で話していたのですが進展があるところは修正して登壇しました。
ただ、ピンマイクうまく使えない勢なのでピンマイクを持ちながらプレゼンするという。
アンケート結果
イベント全体の満足度、各登壇者への満足度はどれも軒並み高かったです。
次につながるご意見もたくさんもらえたので、次回以降の参考にします。
特に、手を動かす系は求められてるのがよくわかります。
所感
参加者層はスーツ系が若干、ですが普段みない方も多かったです。
神戸に行った人で再度の参加者は僕の登壇時はゼロ。
ただ、若干の危機感を覚えました。
■イベントの質
たしかに、VoiceUI Show ~2019 Spring~がビジネス層向けに5月31日に開催されます。
ビジネス層が公式イベントに行くのはわかります。
VUIで大きな利益がでないので公式ビジネス向けという大義名分がないとそもそもVUIイベントに参加すること自体が少ない。
そうなると、今回はたしかにAlexaエージェンシー企業が登壇してくれましたが、直接的にはお金にならないです。
登壇者の力が抜けるとイベント自体の質が落ちやすくなる。
コミュニティの継続を考えるとこれからはここが難しい。
JAWSレベルにガチな話がでてきたりすることがVUIコミュニティだとまだ少ないイメージがあります。
まずはテーマを絞っていくつもりです。
■レベル感の定義
VUI LTもやらせてもらっていますが
初心者
の定義が人によってかなりの違いがでてきてます。
勉強会が初でもレベルが高い人
VUIがこれからの人
アカウントを持っていない人
スキルリリースしているけど大したことがないと思ってる人
そして中級以上のベテラン勢。
AlexaならAPLやリマインダやアカウントリンクを使ったスキルをASK-CLIでゴリゴリ書いてるような人。
ここのレベル感を調整していきながらイベントをやるのはとても難しい。
初心者の定義とベテラン勢、そろそろ勉強会関係の運営方向のドライブが難しくなってきました。
コミュニティはもちろん強制力がないですが、Alexaでも他のイベントでも、実際に手を動かしてスキルなりアクションなりを参加者に作って欲しいんですが、そこへの導きがとても難しいです。
次回開催
次回のAAJUGはまさかの明日です。
5月10日にやって、5月14日にやるという。
物理的な開催地は大阪ですが、自宅もしくは東京だとNOIDのアイリッジ社の会議室を抑えてあるのでそこでもOKです。
AAJUG関東という意味では5月17日にゲームをテーマにした回をやります。
これは開催地が変更されたのでご注意を。
ワンストップ勉強会を読んだ
技術書典6で僕の中でメインだった本の1つ
ワンストップ勉強会
を読みました。
本の内容
勉強会というイベントに関して、参加者、登壇者、主催者としてのノウハウが詰まっており、小規模・スポンサー付き中規模(100名程度)・社内勉強会まで網羅されています。
僕は今3つの勉強会に関わっていて、VUI LTは完全主催になったので、この本はとても貴重なノウハウがありました。
■参加者視点
まずはconnpass等のページから自分の興味と日程にあうイベントを探してとりあえず行ってみようという第一歩です。
■登壇者視点
プレゼンやスライドの作り方、設備トラブルなどへの想定などのポイントが書いてあります。
■主催者視点
主催者視点の本は他にはあまりないでしょう。
この本は勉強会の主催をしている方々のノウハウが詰まっています。
イベントページの作り方
会場の事前調査
参加者の誘導
遅刻者を意識した開始タイミング
登壇者切り替え時のトーク
ここらへんは主催する側にとっての貴重なノウハウで、とりあえず小規模でも開催してみたい方や、既に開催している方にも新たな視点が得られます。
懇親会の立ち振る舞い
この本に数か所あったのが懇親会の振舞い方です。
参加者が強い人に近づく方法から、登壇者が話しかけてもらうための話し方、主催としての動きなど非常に参考になります。
ぼっちの人を無くしつつ、内輪ネタにならなすぎず、金銭管理しつつ運用していくノウハウは大変貴重なものです。
アウトプットの方法
参加者はTwitter実況や気になった点だけでもブログ等に残したり、登壇者や主催者はその経験をブログやハッシュタグまとめを行うところ。
それらをもとにして次につなげていく流れは大変参考になりました。
僕はたいていのイベントはTwitterにアカウントブロックくらうくらいにツイートしまくっています。
それはインプットしただけだと頭に残らないからであり、また、東京開催がどうしても多い中で遠隔地の人にも開催状況を伝えるためです。
勝手にやっていたことですが、同じようなマインドの人がいて、それらの必要性について語っています。
行動規範
セクハラ、パワハラ、モラハラなどの問題からストーカー等にも触れていて、特に社外イベントでは行動規範を設けることを推奨しています。
僕が主催しているVUI LTでは、犯罪行為を出禁にしました。
曖昧な紳士協定の中で、数十人が集まるイベントをやると、どうしても一定のルールが必要になります。
上記までのがっつりした内容までは求めないにしても、ある程度明文化して周知しておくことは重要だと感じました。
内輪ネタと初心者
特にVUI界隈では、そもそもの市場のパイが小さいのでイツメンがどうしても多いです。
この本では内輪ネタが禁止ではありませんが、初心者を置いてけぼりにすることに警笛を鳴らしています。
これは本当にその通りで、前回の開催をいじるとか、別の場所でもあっていることをフルに全面でだすことはNGでしょう。
初参加者が自分には向いていない(Not for me)を感じてしまったら機会を奪ってしまうのでここは気を付けていきたいところです。
失敗例
勉強会はコミュニティになりますが、その中で消えていった例も記載されています。
この本を見る限り「やらされてる感」や告知をさぼっていくことが要因としてあげられます。
特に社内勉強会における「やらされてる感」は僕も感じることがあって、いわゆる「丸投げ」のとりあえずやっておいてが一番まずいでしょう。
誰も得をしないパターンです。
僕個人がアウトプットしているイベントネタ
僕個人ではたしかに参加時のTwitterやブログはだしてますが、他にも会場設営時のノウハウは実はGitHubにあげています。
本書の著者である 豊田さんの経験も加えてリスト化しています。
何かの参考になれば幸いです。
まとめ
なんでこの本が1000円なのか理解に苦しむレベルの良書です。
勉強会に未参加の方から主催を繰り返しているベテラン勢まで気づきが得られる本だと思います。
この本は買って損はないでしょう。
買ってみて感想を書いて、社内でも社外でも勉強会に参加、登壇、主催として関わっていく未来が作るステップになる本です。
forkwellさんのゼロから始めるアウトプットライフを読んだ
技術書典6でforkwellさんが無料で配っていた漫画
「ゼロから始めるアウトプットライフ」
を読みました。
またでたなforkwell
ITエンジニアが勉強会に行くとき、もしくはTwitterを徘徊しているとき
#またでたなforkwell
というハッシュタグはお目にかかった人も多いと思います。
forkwellさんはエンジニアのアウトプットを応援しまくるサービスを運営していて、むやみに広告をださず、勉強会や技術書典のようなところにターゲットを絞って投資しています。
そしてこうしてブログに書いていくので、戦略としてすごいですね。
ちなみに僕が運営したスマ―トスピーカーを遊びたおす会にて、forkwellさんの勉強会スポンサー料金は1000万円を達成しました。
いつも「お金をださせてください!」というアプローチですが、先日connpassと連携したこともあり、forkwellさんを捕まえることがむしろ難しくなっているのが現状です。
本の内容
勉強会には行くものの、成長を感じていないエンジニアがforkwellのサービスを利用してアウトプットをしていくストーリーです。
いきなりでてくる女性とロボがストーリー上存在しますが、重要なことはどんな些細なことでもいいからアウトプットを継続していこうという趣旨です。
そのアウトプットの場としてforkwellさんのサービスを使いましょうという流れですが、僕もそれに乗っかっていて、実際に企業からお声がけがくるのでご関心ある方はforkwellさんのサービスを使ってみてはいかがでしょうか。
ポートフォリオや職務経歴は1回書いてみると良い
個人的には転職を複数回行っているので職務経歴書ができていますが、新卒入社して同じ会社に居続けている人がいるならば自分の経歴の洗い出しにも使えると思います。
結構しんどい作業になりますが、これをやっておくと自分がやってきたことを可視化できるので、やってみることをオススメします。
まとめ
勉強会にでているだけでは成長しないので、どんな些細なことでもアウトプットしていくのは大切です。 forkwellさんのサービスを使ったら実際に企業からお声がけは僕にはきています。
はてなブログ、Qiita、GitHub、スライドなどアウトプットの形態は様々ありますが、forkwellさんのサービスを使ってみることも考えてみてはいかがでしょうか。
テスターちゃん4巻を読んだ
技術書典6で手にいれた「テスターちゃん4巻」を読みました。
テスターちゃんシリーズ
テスターちゃんは まつさん がQAエンジニアとしての経験やノウハウを漫画にしている本です。
僕は全巻買っていて、今回の4巻は僕とっては新刊です。
そもそもある程度はWeb公開されています。
4巻の見どころ
4巻に関しては、テスト7原則についてまとまっています。
ソフトウェアテストの7原則についてはJSTQBでも重要項目であり、QAエンジニアを経験せずとも開発者でも意識していきたいところです。
参考までにテスト7原則についてざっくりまとまってる記事を以下にみつけました。
この本ではテスト7原則の記載の後に、それを知った上でのテストのアプローチにも触れています。
1つのテスト方法に拘らず、状況・条件・要点を絞った上で効率的にテストを行うように促されていて、全試験は無謀等のQAエンジニアとしての肝がわかりやすく書いてあるので、QAエンジニアのみならず、現場エンジニアが頭にいれておくと良い内容が記載されています。
ソフトウェアテスト自体は知っているけど、テストの考え方に触れるにはわかりやすい本です。
ただ、りんちゃんの出番が少ないです(ぐぬぬ
まとめ
ITエンジニアは読んでおくと開発する際にバグ(欠陥・故障)を作りこむことが減る可能性があるので一読しておくと良いかもしれません。
ソフトウェアテストを行っているエンジニアなら既知の情報かもしれません。
けれども、改めて自分のテストアプローチを再確認するにも良い本です。
OneStop目標設定の技術を読んだ
技術書典6で「OneStop目標設定の技術」を読みました。
この本はネタバレを目的にしている気がします。
どんな本か
エンジニアの登壇を応援する会というグループがconnpassに存在し、そこでLT大会をした方々が目標設定について記載しています。
そして特徴的なのは、この本は完結していなく、まさかのCall for Papersの本です。
次回の技術書典7を目標に著者を募集しています。
いや、募集していました?締め切りが過ぎてるかもしれないです。
目標設定とそれを達成するテクニックが記載されている
目標設定というテーマに対して、著者の人たちがやっているテクニック等が記載されています。
1on1面談のやり方もあれば、人生単位の目標、10年後の目標など人によって状況が違います。
でてきたやり方として、以下があります。
マンダラチャート
ヘミングウェイ方式
if-thenプランニング
これらが1つの章にわかりやすく載っています。
また、著者陣に共通する事項として大きな目標を抽象的にたてて、それを年単位、月単位等に細分化しています。
これはよくある話かもしれません。
1on1のやり方
エンジニアとして管理職もしくはリーダーになった際に、リーダー側の視点で書かれている本は少ない気がします。
この本は形式だけの面談や長すぎる面談について警笛に鳴らし、あくまでメンティ側を背中を押すにはどうすれば良いかにフォーカスされています。
この視点は対象が自分でも使える気がしますし、読んでおくと主体的に話させる大切さを再認識できます。
重要なのは仲間の存在
この本で最も重要な要点は目標のためのテクニックではなく仲間の存在だと感じました。
一人ではなく目標を立てた者同士が、お互いに助言・切磋琢磨していく環境づくりがこの本の肝ではないでしょうか。
おそらくその人達が集まっているグループが「エンジニアの登壇を応援する会」なんだと思います。
というわけでご関心ある方はconnpassをぽちってメンバーになっておくと良いと思いました。もちろん僕もぽちってあります。
挫折論への招待を読んだ
技術書典6で購入した「挫折論への招待」を読んだので自分なりに感じたことをネタばれにならない程度に書きます。
著者全員で「挫折」の定義が違う
この本を手に取るときにそもそも「挫折」とは何かを僕なりに考えました。
しかしこの本は、著者+インタビューを含めてかなりの人数がそれぞれの「挫折」という単語を自分で定義して、自分の経験とストーリーを記載しています。
人によって経験が違うことから「挫折」の定義が人それぞれで違うところがこの本の最大重要項目だと思いました。
著者はそれぞれ自分にとっての「挫折とは」を記載してから経験談を語っていきます。
図解がわかりやすい
「挫折」という状態は本人の受け止め方が様々なので、本人特有の角度からその状態を記載していきます。
なので精神論を語るポエムになる場合もこの手の本ではよくある話ですが、メインの著者の方々は起きている(起こった)現象および認知状態を巧みに図解しています。
これにより、著者が定義した挫折に対して、著者が感じた図解が補足するため、読者をうまく導いています。
非常に読みやすい構成で、そこらへんのメンタル本より共感が得られやすいような内容になっています。
人生の指針になるかもしれない
著者の中には「まるで俺かよ」と思うレベルで僕の経験と酷似している人もいました。
社内研修でTOPだったけど詰め込まれて体調を崩したり、開発者とマネジメントで悩んだり、現状の状態を認知するフォーカス部分をずらしたりなど、僕がやってきた経験が他の人でも体験してきたということが感じられ共感とともに若干胸の痛さを感じます。
逆に、自分以外の人でも同様な経験があって、各々の挫折の乗り越え方が記載されており、ある意味で人生の指針にもなり得る本だと思いました。
この手の本は技術書典ならではで、一般書籍になりにくいところを突いたとても良い本だと思います。
まとめ
ITエンジニアの経験にフォーカスはされていまずが、他の職種の人やこれから社会人になる学生にも読んでもらいたい本です。
著者陣の経験を伝え、自分に似たようなことが起こった時の対処法が事前認識していることはメンタル的にも備えがつくのでとてもよい本です。