挫折論への招待を読んだ
技術書典6で購入した「挫折論への招待」を読んだので自分なりに感じたことをネタばれにならない程度に書きます。
著者全員で「挫折」の定義が違う
この本を手に取るときにそもそも「挫折」とは何かを僕なりに考えました。
しかしこの本は、著者+インタビューを含めてかなりの人数がそれぞれの「挫折」という単語を自分で定義して、自分の経験とストーリーを記載しています。
人によって経験が違うことから「挫折」の定義が人それぞれで違うところがこの本の最大重要項目だと思いました。
著者はそれぞれ自分にとっての「挫折とは」を記載してから経験談を語っていきます。
図解がわかりやすい
「挫折」という状態は本人の受け止め方が様々なので、本人特有の角度からその状態を記載していきます。
なので精神論を語るポエムになる場合もこの手の本ではよくある話ですが、メインの著者の方々は起きている(起こった)現象および認知状態を巧みに図解しています。
これにより、著者が定義した挫折に対して、著者が感じた図解が補足するため、読者をうまく導いています。
非常に読みやすい構成で、そこらへんのメンタル本より共感が得られやすいような内容になっています。
人生の指針になるかもしれない
著者の中には「まるで俺かよ」と思うレベルで僕の経験と酷似している人もいました。
社内研修でTOPだったけど詰め込まれて体調を崩したり、開発者とマネジメントで悩んだり、現状の状態を認知するフォーカス部分をずらしたりなど、僕がやってきた経験が他の人でも体験してきたということが感じられ共感とともに若干胸の痛さを感じます。
逆に、自分以外の人でも同様な経験があって、各々の挫折の乗り越え方が記載されており、ある意味で人生の指針にもなり得る本だと思いました。
この手の本は技術書典ならではで、一般書籍になりにくいところを突いたとても良い本だと思います。
まとめ
ITエンジニアの経験にフォーカスはされていまずが、他の職種の人やこれから社会人になる学生にも読んでもらいたい本です。
著者陣の経験を伝え、自分に似たようなことが起こった時の対処法が事前認識していることはメンタル的にも備えがつくのでとてもよい本です。
NOIDアンバサダー廃止の件
平成でNOIDアンバサダー制度はなくなりました。
【お知らせ】
— show (@surumegohan) 2019年4月26日
NOIDアンバサダー制度は平成で廃止になります。#Alexa #NOIDai #VUILT
後述しますが、アイリッジ社はNDA締結を複数回拒否しているので、たぶんこれは自由に話していいということなんだろうと。
本来、オフィシャルが先にこういうのをアナウンスするのでは?と思っていますが、そういう気配がないのでさっさとツイートしました。
そしてオフィシャルからもツイートがありました。
【お知らせ】
— NOIDノイド<公式> (@noid_ai) 2019年4月28日
NOIDアンバサダーの制度は平成で終了いたします。@surumegohan さん、@Motchy_1204 さん の貢献により、VUIを取り組むハードルを下げ、VUIコミュニティの活性化という当初の目的は達成したと考えております。今後はビジネス面での活用促進という別の形で盛り上げていきたいと思います。
ちなみにいろんな人に言われますが voiceflowが資金調達して市場有利とかは僕の視野では無関係です。
もちろん、僕がアイリッジ社に入社することもないです。
原因
どこまでもおざなり対応で不遇
これに尽きます。
そもそも制度がわからん
僕はそれなりにNOIDアンバサダーをやってきたつもりでいます。
AAJUG関東1回目のハンズオンもそうですが、僕の登壇スライドや名刺にはNOIDアンバサダーを明記して、AlexaDayやAWS Startup day等でもNOIDを明記して時間があればNOID is 何についても話しています。
たとえその場にアイリッジ社の人がまったくいなくても。
たとえその場があることをアイリッジ社の人がまったく知らなくても。
どんな称号・肩書であろうがそれを背負うからには僕は全力でやりますし、OracleACEだろうがAlexaチャンピオンだろうがLINEエキスパートであろうが同じです。
ただ、過去および現行のこれらの制度は当たり前ですけど、目的や線引きがしっかりした合意書面があるはずで、NOIDアンバサダーは本当に何もなかったです。
ビジネス的な貢献度もわからん
僕はアイリッジ社にNDA締結を複数回進言して、すべてスルーされています。
これはなぜかというと、アイリッジ社のNOID以外も含めてガチなビジネス契約に複数回関与して複数回成立しているからです。
もちろん対価は何もないです。
さすがにNDAがないとあかんだろうと何度も言ってたんですが完全スルーされていたので、秘密保持を有さないです。
ローンチ機能のリリースは業務委託ではなかろうか
NOIDもツールなので、改善されたり新機能がついたりします。
新機能についてローンチ用のスキル作成の依頼があったりしますが、もちろん特に何も得られません。
マニュアル類はいつもないです。
※だから本をだした。
となると僕個人のキャリアからするとQAエンジニアの外部機関のブラックボックスE2Eテストと同義ですし、時期としてBlueprintsや他のツールとの比較とかもブログにまとめないとあかんなーとか思うわけです。
線引きが全くない中で、どこまでやるのかが不透明なんですよね。
さすがにもう庇いきれない
Alexaのエージェンシー企業ですが、まぁ、やらかしてくれそうでした。
発覚した際に僕は弁護士とか関係省庁とかに、ソッコーで連絡して事なきを得ましたが、いくらなんでも事業責任者が知らないというのが論外の案件です。
さすがにこれ以上はアイリッジ社を庇えません。
中の法務の人より僕が動いてる気がします。
技術書典の待遇がおかしい
技術書典は僕がサークル主として参加料金を支払っていて、印刷代も僕がだしています。
企業の稟議が通るのが遅いのはもちろん知っていたからです。
とはいえ、年末時点でだすと決めていたのに、あまりに動きが遅い。
お金が絡むのでさすがに契約書をもらう手筈が未だにFixをもらえてないです。 契約書からレベルをさげて覚書にしてもらっても間に合いませんでした。
誰がどう見てもおかしい書面をノーチェックで投げてきたので、さすがにひどいです。
申し訳ないですが、舐められてるとしか思えませんでした。
フリーランスは書面を本気で読みなさい と、イラストレーター・漫画家・小説家・ITエンジニアなどなどがおっしゃるのは本当にその通りです。
深夜土日祝は当然扱い
技術書典は利益追求ではないのでわからなくはないですが、技術書典に限らず22時以降の深夜帯や土日祝も僕が動いて当然の扱いをしてきます。
ということが一連であった
技術書典の本について商業誌依頼がありましたが、どうも上記はおざなりのまま、僕が引き続き無償で奉仕しまくることが前提だったので、上記のもろもろをアイリッジ社に正式に抗議したら、あっさりアンバサダー制度はなくなりました。
もちろん、ここには書けないようなこともあえて言いまして、廃止にするように動いたのもあります。
NOIDはコミュニティで一定の成果をあげたか
【お知らせ】
— NOIDノイド<公式> (@noid_ai) 2019年4月28日
NOIDアンバサダーの制度は平成で終了いたします。@surumegohan さん、@Motchy_1204 さん の貢献により、VUIを取り組むハードルを下げ、VUIコミュニティの活性化という当初の目的は達成したと考えております。今後はビジネス面での活用促進という別の形で盛り上げていきたいと思います。
@surumegohan さん、@Motchy_1204 さん NOIDアンバサダーお疲れ様でした。お二人の功績を称えるとともに、今後ますますのご活躍をお祈りしております。
— NOIDノイド<公式> (@noid_ai) 2019年4月28日
重ねて、公式のツイートを張っておくとNOIDはコミュニティの活性化で目標に到達したらしいです。
僕自身はそんなことまったく思ってないですし、めっちゃ有名なAWSもJAWSとして、MySQLはMyNA、PostgreSQLもJPUGなど様々なコミュニティが何年も運営され続けています。
旧Storyline並みに盛り上げれば別ですけど、超著名なサービスでもコミュニティがあるのに、NOIDはそこをみず、ビジネスに走る宣言をしました。
ぶっちゃけ、現状のVoiceflowに立ち向かうのはかなりしんどい気がします。 差をつけるならAPL対応、スキル内課金、GoogleAssistant対応は必須でしょうし、日本ならClova対応も重ねる必要がある気がします。
また、プラットフォームが乱立しているので規格統一の話もありますが、そうなると余計に現状のNOIDの機能だけですと他のツールに勝てません。 海外ツールの日本語翻訳精度も高まっていくでしょうし、活路があるとしたら、BtoCを捨てて、某社と組んでスマートホーム系のユーティリティ系にするとかBtoBに振り切る感じでしょうか。
今後どうなるか完全に外の人としてみていくことになります。
ちなみに
アンバサダー2名はNOIDアンバサダーと記載された名刺を印刷してますが、それは勝手にやったこと扱いなので、刷り直しの保証とかもないです
まとめ
疲れた
【開催記録】VUI LT8を主催・運営した話
2019年4月26日
VUI LTを再始動させて、第8回目を行いました。
開催経緯
前任者が理由不明でまっったく再開しそうにないんで動きました。
IoT LT運営ののびすけさんに事情を説明して運営権利を頂きました。
各方面で
「VUI LTなくなった?」
「VUI LT再開しないのかな?」
「あの人どこいったんですか?」
と、僕に聞かれるので市場感はあったのと、3プラットフォームまたがったLT大会は他にないので、んじゃやるかと。
connpass作り直し
前任者のconnpassの管理がひどかったんで、作り直しました。 まったく関係ない人とかが普通に表記されてたりとか、ほんとテキトーだったのがわかりました。
出禁制度
過去のVUI LTであった犯罪行為は出禁にすることにしました。
特にこの3つは過去のVUI LTや他のイベントで実際にあって、会場にご迷惑をかけています。
上2つは実は同一人物ですが、改善しなかったのでさすがにこの人は今後出禁です。
5ヵ月とまってた
最後にVUI LTが行われた際にサイボウズ社で2018年11月12日に行われたっきりでした。
前任者はここから放置プレイになるという。
なので、失われた5か月の市場の動きを軽く説明しました。
NOIDアンバサダーはおしまい
NOIDアンバサダーはいろーーんな理由があってここで任務完了です。
なのでガンダムWのヒイロ・ユイのミッションコンプリートTシャツで行きました。
NOIDアンバサダーが闇消えた理由は別記事にしっかり書きます。
スポンサー枠も自分
会場のアイリッジ社はノータッチ。
ここがなかなかの扱いで、AAJUG関東の際には進んでやってくれてましたが、アンバサダー制度も消えたのでたぶんエージェンシーだろうと今後は厳しいと推察されます。
forkwellさんに連絡はしていたのですが、connpassと提携したので依頼が殺到していて捌ききれないとのこと。
仕方がないので、自分でやりました。
ピザとアルコールとジュース類を考えたときに結構な予算がするんですよね。
で、そもそも無料だし、懇親会飲食物目的おじさんというのが世の中にいることも考えると、最低限用意すればいいんじゃない?
残る人は残るでしょ と。
世の中のイベントの懇親会は飲食物を提供しすぎてる気がします。
それはそれで構わないですけど。
なので、今回の懇親会実費はめっちゃ安いです。
技術書典の売り上げで余裕でカバーできるんで、技術書典の本を宣伝してから最低限の飲食物提供でいい気がします。
イベント参加者層
体感でイツメンが3-4割、初見が6-7割くらいでした。
LINEの中の人小城さんがオフィシャルでした。
スーツ組も若干名。
ただ、参加枠に対して応募者が倍近くあったのに、結果的に会場は6~7割くらいしか埋まっておらず。
完全に読み間違えましたけど、これは結構ひどい数字ですね。
キャンセル依頼は5回ツイートしてキャンセル勢も結構いたんですが、繰上り勢が繰り上がったのを認識できてなかったと思われるのと4月26日なので仕事を完遂しないといけない勢が結構いたんじゃないかと勝手に思ってます。
とはいえ、あの空き具体はひどいので、今後どうしたものやら。
JAWSみたいに「絶対参加する枠」とかを設けるのは良いかもです。
アンケート結果
アンケートは前回のVUILTから僕が開始しました。
今回の満足度はかなり高かったです。
ただ、会場がわかりにくい・開かなかったという回答がいくつか。
これは19時で会場入り口が閉まるのは想定外でした。
今後に活かします。
■次回も参加したいですか?
これがすごくて、回答者の65%が都合がつけば参加意思があり、約20%が登壇を希望しています。
約15%が登壇者や内容次第で参加検討とのこと。
ということで、次回は登壇者を決めたら所属・肩書、タイトルを早めに募集して告知した方が良いかもですね。
■ベストスピーカー
今回は自分にとって「良かった」と思えた人・プレゼンを3つ選んでもらいました。
1位がぶっちぎり
なべちかさんの音声コンテンツを1年間運用してみてわかったこと
でした。
現場の声や実地検証などリアルな話題が多く、ソーシャル公開NGというわけあって内容が大変濃かったです。
これは誰が観ても納得の1位でしたね。
2位は同一で
norippyさんのAlexaスキルでローカル通信を実現した話
松葉有香さんのAlexaスキル開発100チャレンジをやって分かったこと
でした。
今回運営してわかったこと
■ミスった系
会場、タイマー何もなしていきました。
VUI LTはゆるーーくやりたいんで、タイマーはざっくりでもいいと思っているんですが、やっぱないとダメですね。
PCで表示しましたけど、それやるとツイートしんどい。
会場はアイリッジ社の人が動いてくれることは連絡済みでしたが、ビルが閉まってる点と任せすぎた感があります。
受付は木村さんがエントリーしてくれましたが、1人欠けてたら回らなかったです。
なので運営を募集したい(切実
あとスポンサーLT自分なのにすっ飛ばしました。
ぐだぐだのがばがばですいませんでした。。
■良かった系
登壇枠がぎりぎり埋まり切ったのは幸いでした。
登壇者の話す内容が「やってみた系」からガチな話まであり、幅広かったのでVUI LTのLT形式が活きたと思います。
これはアンケートの感想にも表れており、多くの人が幅広さを評価してくれました。
また、LTが人生初という方もいらして、敷居が低いイベントとして認知されているなら良かったです。
飲食物の提供数が把握できたのも大きいですね。
これくらいの人数なら、このくらいはなくなるというのが今回分かったのは大きいです。
あとは水だと持って帰って頂けるので楽です。
まとめ
なんとかかんとかぎりぎり平成に再始動できました。
至らぬ点が多かったですが、参加者、登壇者、アイリッジ社、スタッフ陣に救われました。
本当にありがとうございました。
次回どうしようね。
AAJUGも抱えている僕が毎月やるのは結構しんどい気がする。
VUI LTで参加だけして、何もしないって未経験なのでぶっちゃけそれもやってみたい。
【登壇記録】音声(VUI)とチャットボットにおけるデータ活用とセキュリティ- VOT MEETUP! #9 -
4月23日に
音声(VUI)とチャットボットにおけるデータ活用とセキュリティ- VOT MEETUP! #9 -
に登壇しました。
登壇経緯
VOT運営の株式会社ZEALSの福本さんからVUIの「データ」についての登壇依頼を受けたため
登壇資料
本番前の経緯
VOTは過去のconnpassをみててもLINE系列のアプリを使っていてそれが明記されていたので
LINE関連のイベントと被るのはよろしくないので
linedevelopercommunity.connpass.com
と日程をずらしてもらいました。
ただ、以下と被ってましたね。
これはもうしょうがない
話したこと
あのシステムのデータ関連部分にフォーカスして説明して、QuickSightのML機能をためした結果の共有です。
ただ、登壇前に挙手してもらったのですが、データに関して強い人が誰もいなかったんですよね。
voiceworldzではなくVUIのデータとセキュリティというテーマをあえて選んだ参加者たちだったのでマサカリを覚悟していたので、がっつりしていきましたが、むしろ会場が( ゚д゚)ポカーンになってしまった感はやっちまった感じです。
AWSのデータレイクとデータウェアハウスの考え方
Kinesis firehoseからParquit形式にデータを変換してS3に保存、AthenaとQuickSightで連携時の注意点
RedShiftの設計とか運用
ここらへんをそこそこ語ったんですけど、会場置いてけぼりにしてしまったらしい。
参加者をぶっちぎってもディスカッションタイムと懇親会が別枠であったので、そこで話せればいいやくらいでいました。
パネルディスカッション
パネルディスカッション方式で僕が前にいるのはかなりレアでした。
池戸さんのハードウェアの話がおもしろすぎて、そっちが多かった。
質問はほとんどなかったですね。残念なことに。
家でVUI機器を使ってる人は結構いたけど、何かしらのセンサーとかを使ってIoTをしてる人は会場には少なかったです。
人感センサーの照明があったくらいですね。
話せなかったですが、MAMORIOとTileを僕は使ってるので、これもIoTでしょう。
セキュリティの話Nothing
データとセキュリティというテーマでしたけど、セキュリティの登壇者なし。
VUIのセキュリティってなんだろなと考えたときにobnizみたいな8桁の数字を言うとか、他人の家の家電制御が声でできちゃうとまずいかなくらいしか僕は思いつかなくて、AWS上のDynamoDBとかS3の設定とかそういう系で考えてしまう。
まとめ
ZEALSさんの会場は登壇者と参加者の物理的距離がめっちゃ近いんで、もっと絡んで欲しかった感はありましたが、たぶん僕の登壇がミスりました。
もっと抽象度を上げた話でも良かった気がします。
VOTに今後でることはあるのかな?
あの会場は他の会場では味わえないので、あそこで登壇するのは良いことだと思います。
もっかいくらいやりたいなー
「しょーさんはVUIやってない」と言われてからAlexaDayで登壇するまで
2019年4月6日開催のAlexaDay2019に登壇しました。
本記事は登壇までいろいろあった記事です。
参加者視点での記事、登壇者視点の記事はまた別に記載してます。
しょーさんはVUIやってない
2018年の冬、僕はある人から言われました。
「しょーさんはVUIやってない」
人から何かを言われた際に、どう認知・認識するかは本人次第です。
言った言わない問題、誤解を与える表現だった問題、いろいろあります。
結構泥臭い日々を送ってきている人生なので、いろいろありますが、2018年に言われた中で一番印象にあるのはこれです。
もちろんその人は僕が2018年4月に僕がVUIやりたくて無職になったのも知ってる人です。
その人の真意はわかりませんが、たしかに当時の僕はAWSと戯れてる時間が長かったです。
そして、同時期に以下の話がきます。
登壇受諾したシステムの運用について判断を迫られる
年末年始、システムの保有者が誰になるのか、今後どうするかを迫られる事態になります。
AlexaDayで話すことは決まっていて、それを前提に何をどこまでどうするのか、人生単位の選択を迫られます。
渡すか、引き取るか
AlexaDay当日で話した通り、現時点での権利類はすべて僕のものになっています。
年始にその決断をして、法的な手続きに入ります。
これにより、数か月の期間と、数百万円のコストが発生します。
もし、AlexaDayの話がなかったら、別の選択肢を取ったかもしれません。
そもそも僕が話すことがおかしくなることと、完全にお蔵入りするのがほぼ確定だったからです。
とはいえ、かっこつけたいとか、何がなんでも登壇したいとか、そういうことは考えていなかったです。
当時、音声でレビューをする、データを分析するという例はなく、最悪の場合、権利もシステムもすべてなくなった後に、悪意ある人が特許申請をして上書く可能性があったためです。
それをやられると業界が死ぬ可能性がある。
下手すると違法行為
あの状況下において、放置しっぱなしになると、誰も得をしない違法行為に該当する可能性がありました。
僕は若干特殊な過去があるので、そこそこ法律の知識があります。
僕個人が知ってる範囲だと、刑事事件にはなりませんが、民事としては成立してしまう可能性がありました。
なので複数の弁護士と動くことになります。
また、別件も含みますが、これらの知識・知見があったので、日本のVUIerが企業・個人問わず、しょっぴかれる可能性がある行為は気づき次第、早急に対応してます。
特に企業に関しては、現状の日本VUI市場において、取り組んでいる企業が少ない中で明確に違法性がある場合は、ガンガン突っ込んでます。
その企業の信頼性が落ちると業界自体が落ちる可能性があるためです。
特に、やる気だけで突っ込んでいる勢の組織はそれなりに対処してます。
法人化手続き、助成金制度などを検討
法的な手続きと同時に、権利類の保持や、長期的視点から法人化を検討します。
確定申告もあったので、顧問税理士と契約をします。
また、創業系のセミナー類や出席しないと助成金対象の権利が得られない国、東京都、23区のセミナー類に参加していきます。
この頃には
弁護士
税理士
という士業の人たちと連携しまくっていきます。
請け負っていた仕事は継続
もちろん請け負っていたすべての仕事は大なり小なり継続です。
優先度をつけて、日中はAWS Loftにいられる18時までにいかにタスクを捌くかという日々になり、帰宅後にVUIの音が出る系や書類系を捌いていきます。
AWS Startup Day 2019 Tokyoで需要確認する
運良く、AWS Startup Day 2019 Tokyoに招待されました。
これによって、AlexaDayとあわせて2回話すことができることになります。
なので、AWS Startup Day 2019 TokyoとAlexaDay2019の結果、そもそもあのシステムをどこまで運用するかをリサーチすることにします。
AWS Startup Day 2019 Tokyoでは、長崎社長バイアスがかかったので、想定外の動きになります。
AWS社において、Loftであの成果がでたのは大きい扱いようですが、イベント参加者の反応が僕には重要でした。
想定される聴講者は最大600人、実際はLTの二部なので数十人レベルでした。
あの会場はAlexaも扱っていましたが、そもそもAWSがテーマでStartupに関する行事なので、Alexaうんぬんよりもアーキテクチャに関する話が多くなりつつも、期待値は高かったです。
そして、あの時の登壇はそれなりに良くできたし評判も良かった。
とはいえ、また大きな課題がでてきます。
そもそも僕は経営者になりたいわけではないし、エンジニア・クリエイターのポジションでいたい。
不思議なことに資料を作ってたり、リハしてたりしてる中ではなく、Startup dayで登壇することでAWS構築やVUIで技術で社会貢献したいと直感することになります。
4月5日登記予定だった
何も問題がなければ、AlexaDayの前日の4月5日に法人登記予定がありました。
特許の保持は個人でやるのは不都合が多すぎるのと、僕の場合はそれなりの覚悟がないとAlexaDayでは話せないし、釣り合わないと思っていたからです。
ところが問題が発生します。
税理士が著しく信用できない人だったからです。
僕の個人事業主口座はジャパンネット銀行ですが、確定申告時にジャパンネット銀行が選択できない項目があります。
税理士にそれをやられたりした上に以下のこともされます。
屋号を間違えられる
光熱費の経費計上がされてない
住所を間違えられる
3月15日に税務署から指摘の電話がきたが、税理士に連絡すると「じゃあお前が自分でやれよ」と逆切れ激怒される
音信不通になる
などなどがあって、信用もなにもないです。
さすがに東京税理士会に文句言いたいんですけど、極めて著しい税務処理の違反とかがないと、こういうのはたぶん意味ないです。
まぁ、終わってしまったことは仕方がない。
次に行くだけです。
コミュニティ
まずAAJUG 関東支部を発足して、VUI LTを早急に再開させます。
もちろん、やりたいからやってます。
そしてAAJUG関東は幸いなことに運営協力者が多くて大変助かります。
VUI LTは元主催者の影響で再開するのが難しかったんですが、要望が多いのでなんとかしました。
前日にVUI関連の大きな商談がくるが断る
僕が4月5日に新幹線に乗るのはそれなりに周知していたつもりです。
その中で、それを知った上で、4月5日にどうしても打ち合わせしてほしいという案件が突然発生しました。
かなり特殊な話であり、長期的な収入源になる可能性がありましたが、新幹線の中で詳細な資料を読んで結果的に断りました。
お話自体は関心はありましたし、話の内容から事実上、世界で僕しか受けることができない案件だったと思いますが断固拒否しました。
どんなにいい話でも、この人とは組めないと、本気で思ったからです。
AlexaDayで一部やったこと
新名称を定めるフローはそれなりに動かせていただきました。
当初の予定とかなりシナリオが変わりましたが、コミュニティやイベントというのは動ける人が動ける時に動くしかないです。
正論やキレイごとは意味がないです。
GoogleForm関連はやらせてもらいましたが、文言とか結構大変でした。
細かいことを振り返ると、4月1日を期限にするとエイプリルフールになってしまうとか裏話でありました。
また、0時 or 24時表現はデメリットしかないので23時59分59秒に僕は常に統一してます。
FormとQR生成は僕ですが、それを印刷、カット、配布してくれたのは前日入りしていた方々のおかげです。
ありがとうございました。
本当に助かりました。
登壇
AlexaDayそのもののアンケートは実施しない流れだったので、僕は僕自身のセッションでアンケートを集計しました。
登壇時の話は別の記事にしてますが、やった結果として、僕自身および反応、どちらも想定をはるかに下回りました。
やらかしたレベルだと思います。
かなりの時間と準備をした結果なので、もうこれは完全に僕の実力不足です。
「日本人がこれだけAlexaやってると世界に言いたい」
というお話があった中で、3か月以上あったのに結果的に、4月6日までにそれが実現できなかったのは、本気で申し訳ないと思ってます。
積極的なアウトプッターが揃っている環境で、巻き込めなかったのは、僕が優先度をあげさせることができなかったということです。
会場、懇親会、その他
関西圏の方々と話せて良かったのですが、何を言われるかが僕の1つのポイントでした。
結果的に以下です。
肩書より「何をしているか」が最重要
いくつかキーワードを含めても結局は無職になったところが一番突っ込まれる
どこで話しても、ヒロインの告白ファンが発生する
なんで上記までのことをやったか
2018年中に引き受けたことはすべて完遂すると決めていたからです。
仕事、各種コミュニティ類ともに。
そして、AlexaDayは2018年に最後に引き受けたイベント案件です。
あとは中長期的な仕事が残っているのでそれが終わればおしまいです。
今後
上記の退職エントリを書いてから約1年間が経ちました。
個人レベルで到達できるところは達しきったと思ってます。
AWS Loftが10月にできたのは本当にラッキーでした。
もしできてなかったら、AWS力の上がるスピードは確実に遅かったはずですし、Startup dayのこともなかったでしょう。
今の僕は、ドラゴンボールのヤムチャのポジションだと思ってます。
競争相手が少ないから、たまたまある程度目立っているだけで、スーパーサイヤ人がでてくる頃には目も当てられない感じです。
今やりたいことは大きく4つあって、それぞれが、どれか1つをやると他の3つがどうしてもできないです。
そのうちの1つは、入りたい企業に入ること。
そこじゃないとできないです。
まぁ入れるかは別の話ですけど。
とはいえ 「まずは目先のことに集中して、今を生きろ」 らしいので、まずは技術書典と、請け負ってる案件を片付けないと進まないのでそこに集中です。
【登壇者視点】AlexaDay2019に行ってきた話
上記記事が実現しました。
2019年4月6日開催のAlexaDay2019にて登壇しました。
本記事は登壇者視点での記事です。
参加者視点の記事、登壇までいろいろあった記事はまた別に記載してます。
登壇資料
資料は編集して公開しています。
登壇の経緯
僕の場合は2018年中に、本件の内容での登壇依頼が来てました。
そして、引き受けたとき、4月ならもっと違う内容になっていることが前提でした。
結果的に登壇した資料は上記のものであり、話し方・振舞い方とかも今までと同じようにあえてやり直して実施しました。
タイトルとプロフィール
タイトルが
AWSを駆使して特許出願に至ったVUIの「音声レビュー・ログデータ収集・分析システム」の話
になっていることも実は意味があって、記載プロフィールにも意味がありました。
主に以下の理由がありました。
登壇受諾時とタイトル提出時にシステムの所有権が異なる可能性があった
登壇受諾時、タイトル提出時、登壇日で所属組織が異なる可能性があった
システムの特性から「Alexa」に絞れなかった
要するにある程度の抽象化をしつつも、技術っぽさを伝える必要がありました
登壇前に取り組んでいたこと
■会場の図面確認
この図面だと僕の配置だった特大会議室はスクリーンが3つという記載があったのと、昨年のAlexaDay参加者から縦に長い会場だと伺ってました。
そして結果的に、スクリーンは1つだったのでスライドを当日にかなりいじりました。
PostgreSQLカンファレンスでよく使われていたAP品川のような、縦(奥行)が広く、聴講者によっては正面以外の画面を観ることを想定してたからです。
■本関係
以下の本を読んでいました。
新エバンジェリスト養成講座
今まで誰も教えてくれなかった人前で話す極意 〜年間330講演 プロの講演家が語るスピーチのコツ〜
プレゼン資料のデザイン図鑑
■動画関係
鴨頭さんの動画類を数本
e-Educationの三輪さん
■僕と被る時間帯は別セッションに人が流れるようにした
タイムスケジュールを確認した時に、僕を含むと3セッションが同時開催でした。
特にスケジュールが確定した際に、サイバード社の元木さんと被っていました。
登壇時間は僕は40分間と最後まで言われていました。
※実際は50分に知らないうちになってたし、僕は40分で話したので時間余った扱いになった
2018年の時点で以下のように推察していました
元木さん自身の2019年の動きがVUIと直接的に関するイベントにでなくなっていくこと
40分という時間を元木さんが使うなら、恐らくワークショップ形式をとってくること
サイバード社がスポンサーにならなかった場合、おそらく元木さん1人で現れること
イツメンを防ぐため、VUIに関するイベントで元木さんの講演が観られる機会は恐らく2019年春時点では減っていて、かつ、ワークショップ形式をとるならAlexaDay当日しか機会がないことが僕の中で想定されました。
対して、僕の内容はAlexaSalon、AWSイベント、Loft関連で話す機会は複数あり、かつ、法的な課題で2018年12月から大きな変化が伝えられない。
有料イベントであることも鑑みて、僕の中で、200人程度が同じ時間帯に会場全体にいるとしたら、僕の会場は僕のプレゼンを観たことがない関西勢に絞るべきだと判断しました。
また、東京のイベント慣れしているメンバーが開催前にワークショップをサポートすることを知っていたので、直前の大会議室はAlexaチャンピオンの岡本さんで人が多いところに、手際が良い人達が大会議室の岡本さんのセッションが終わった直後から紙を配って、人の退室をそもそも防ぐことも当日想定しました。
結果的に本当にそうなったので、僕は直前の岡本さんセッションを早めに抜けて自分の会場に早めに入り、接続確認後に
「僕の資料は公開するし、大会議室の元木さんはワークショップをやります。ワークショップは当日しかできないと思われるので、もしどちらかのセッションにでるか悩んでいる方がいたら大会議室の方がいい」
と話して、人が流れてから登壇を始めました。
ただ、僕個人として、どうしても聞いてほしい人達もいました。
でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。
だから、この話はここでお終いなんだ。
登壇内容
聴講者が0人でないなら、登壇は参加者の時間を頂く行為です。
そして持ち時間は40分。
※繰り返すが50分になった等は一切聞いてない
上記の行為をした上で、僕のセッションにいてくれた方には僕なりに全力対応するのが義務だと勝手に思ってます。
他に人にそれは求めてませんが。
そのため実は登壇資料は3種類用意していて、それぞれ40分プラマイ3分以内に終わるように、前日入りして素振り済みでした。
その3種類はだいたい以下です。
過去の自分のプレゼンスタイルでパンパン進める
デモ動画を中心に、アーキテクチャだけでなくコード類まで踏み込んで解説をする
そして、当日の会場と午前までの参加者層、ツイートをしているアカウントを確認して上記の2番と3番をMIXさせたスライドに再構築してトークで40分38秒にまとめました。
理由は以下です。
カジュアル度が想定より高い
僕の会場に残った人の大半は関東で出会ったことがない
僕以外のセッションは岡本さん以外、自社での取り組みについて話すので、大きくぶっ飛ばない
よって、かっこいいプレゼンをする1番は捨てて、遊びたおす会に近い方法を取りました。
当日流したスライド枚数は153枚です。
本来、スライドは少ない方がいいし、文字を列挙するのはやらない方がいいです。
ですが、あのシステムについて技術的に深い話をすることがもともとの話だったので、いくら過去に資料を公開していようとも、当日の参加者が過去の僕の資料をみていない可能性が高確率だったので、流用した上で、かつ、他のどのイベントよりもどうしてこういうAWS構成にしたのか、そもそもどうしてこのシステムを作ったのかを伝えることにしました。
とはいえ、いきなりシステムについて話しても経緯が伝わらないので、前半はデモ動画を流しました。
想定していた質疑応答はせいぜい2人、おそらく大半の人がノーアクションであり、AlexaDayそのものにアンケートがないことがわかっていたので、僕自身のセッションへのアンケートのQRコードを表示しつつ、質疑対応しました。
質疑に関しては、スキルユーザーからの感想をテキスト化した後に、さらに分析する場合についてディスカッションできたのは有難かったです。
会場や懇親会を経て感じたこと
上記の構成でプレゼンした後に言われる内容と懇親会場での人たちの会話を聞いて、今後どうするかを僕は判断材料にするつもりでいました。
そしてやはり感じたのは以下です。
所属企業や肩書はどうでもよくて「何をしている人なのか」が最重要
カジュアルイベントだと特許はどうでもいい むしろいらないんじゃないか
会社を辞めたことが結局一番話題にあがる
結城琴葉に関して、食いついてくれる人が絶対に現れる
VUI業界にいてアウトプットが多い人に見向きされないなら、たぶん伸びない
Alexaイベントなのと、神戸は日本Alexaの聖地なので伊東さん、岡本さんのAlexaチャンピオンという肩書と、Amazon社というプラットフォームはどうしても特殊な扱いになってしまうので例外として、他の所属企業等はまったく関係ない。
JAWSで著名な人が若干目立つ面もあるけれど、代表取締役社長、CTO、営業、エンジニア、まったく別業界、それぞれ関係ない状態です。
誰でもフラット。
なので、危機感が非常に強くなりました。
僕自身が最近、何もコミットできていないことを痛感したし、だいたい1年間やってきて現状の限界値が見えてきてしまった。
なんというか、たぶん今の僕はドラゴンボールで言うところのヤムチャポジションな気がします。
登場人物が少ない段階だから、いきって目立ってる状態で、ここから先にスーパーサイヤ人が出てくるころには敵わなくなる感じです。
そしてキラーコンテンツの必要性とか、ベストプラクティスとかが必要という話はあるとしても、あの会場にいた全員が
「誰かがやってくれないかな」
という期待を込めていたように感じました。
表現が難しいですが、
「宇宙旅行に行けるようにならないかな」
と口にしていて、
「俺がそんな世界にする」
という人が僕の狭い視野では見えなかった。
パネルディスカッションも聴いていて、あの方々が苦戦している現状を感じました。
それと当然ですが、伊東さんを除いて、他の方々は組織に属しているので、ぶっちゃけたトークができないので閉塞感もあり、そこは懇親会等で改めて聞いて回る感じでした。
あの閉塞感は、Alexaに関わらず日本のVUIの現状がしんどい現実を表していたと思います。
もちろん、大人の事情があるとは思いますが、他のセッションの一部のように「ツイート禁止」にして、最前線の人たちがもっとぶっちゃけてもいいんじゃないかと思いながら聞いてました。
しんどいことは示していたのだから、そこのリアルな話をもう少し突っ込んでみたかった。
しんどさをなくして、ビジネスよりなキレイな話をオフィシャルにするなら以下のようなイベントでやればいいのに、カジュアルと言えども制限かかってるのはもったいないと思ったのが大きかったです。
とはいえ別途記事を書くつもりですが、たぶん僕自身はもう個人単位はほぼ限界値。
現状だと、次回神戸に行くことはたぶんできない。
今回話した内容も、もう呼ばれて話すことはないと思います。
って書いてたら4月下旬の別のイベントに呼ばれたので、それは話します。
そっちは基本的にClova系なんだけど。
最後に
AlexaDayの招待、新名称について裏で動かせてもらえたこと、60分枠いただけたこと
スタッフ、関係者、参加者、みなさん本当にありがとうございました。
ところで、僕はそんなに人に気づかいして、繊細で、真面目ですかね?
たしかにそういう面があるので、DBAやQA・SETにはかなり向いてた自負はあるんですけども。
一時期かなり言われていたので、VUI業界に関しては、そういうところは意識してないし、自分の中で当たり前のことをやってるんですけど、はたから見るとそうでもないっぽいですね。
そういうのを言ってくれる人がいるのもVUIコミュニティは良い感じです。
特にAlexa系はマウンティングしてくる人が今のところ僕に対しては数人なので、優しい世界が目立つので良いです。
【参加者視点】AlexaDay2019に行ってきた話
2019年4月6日開催のAlexaDay2019に参加しました。
ちなみに神戸に行くのは人生で初でした。
日本地図を確認するところからのスタートでした。
新幹線ののぞみだと新大阪の次が新神戸なんですね。
本記事は参加者視点での記事です。
登壇者視点の記事、登壇までいろいろあった記事はまた別に記載してます。
9時前現地入り
登壇者なので9時前に現地入りしました。
このポップがお出迎えですが、このサイズでも見栄えするデザインはすごいですね。
開会式
この日のためにオランダから帰国したAlexa Championの伊東さんから開会の挨拶です。
「Twitter #Alexaday2019 でガンガンツイートしてください」
で、解散!
というコンパクトな滑り出し。
堅苦しくなくてとても良いです。
本当に開会挨拶は短かったので、めそ子と写真撮ってた僕がいます。
Alexa Skills Kit 最新アップデート
Alexaの中の人、吉田さんによるセッションです。
畠中さんではなかったのは、コミュニティの場でのエヴァンジェリスト経験なんだろうなぁと勝手に察してました。
10インチタブレットでAlexaが扱えますよという話から。
Echo Showモード搭載の話なんだけども、Echo Showとの差分への言及は特になかったです。
Alexaの展開として
という多角的な方面での登壇でした。
あとはWindows版Alexaのデモ。
NEC製PCだけハンズフリーができるのが現状らしく、他社PCだと現状は起動させる何かしらのアクションが必要とのこと。
最近、ゲームを強く推しているAlexa Japanの動きを感じるので、そのうちイベントやる未来を感じます。
日本市場だと画面付きデバイスが売れているとの話がありましたが、それはEchoシリーズに手をだすユーザーが少ない中でSpotを発売したので、そしたらどうせなら画面付きにしようとユーザーがなったのではないかと勝手に思います。
他国との販売のスケジュールが違うはず。
たしかにUSスキルでのスキル内課金はゲームが作りやすい気がしますが、結局のところユーザーへの良い体験をいかに届けるかだよなぁと感じながら聞いてました。
交通情報系スキルを事例に見る日常生活に溶け込むスキルのテクニック
ジョルダン社のスキル作成のテクニックの話。
テクニックというかガッツリ技術的なお話でした。
■Lambdaが遅いからやめる
Lambdaのコールドスタートが遅いという1秒の壁に立ち向かう話で、検証の結果Lambdaを使わないという選択肢をとるまでの流れでした。
とはいえ、Lambdaをやめるということは、他のリソースで動くのでそこの運用コストも気になる話でした。
■ユーザーとデバイスの識別
userIdとdeviceIdの差異、そしてどうやって識別するかのかなりのノウハウを教えてもらいました。
■スロット5万件では足りない
バス停の数がありすぎて、スロットの制限5万件では到底足りないという話があって、とはいえ「市役所前」みたいなバス停だと結局のところユーザーに選択をさせないといけないというリアルな開発話はアツかったです。
ランチセッション
ランチセッションは3社が登壇でした。じゃんけんで順番が決まったらしいです。
■株式会社ISAO
中嶋さんのデザインスプリントの話。
秋葉原にあるISAO社に行くと体験できますが、VUIは企画・設計がめっちゃ大事で、そのアイデアを設計するところまでのデザイン面をデザインスプリントという手法でやっているというお話。
参加できる方は一回行ってみると勉強になって良いと思います。
けど、なんで平日にしかやってないんだろう。
土日どっちかでガッツリやってもいい内容な気はしてます。
過去の僕の参加ブログは以下
■株式会社サーバ―ワークス
きましたよ、こけしのkokexaをやっている会社。
kokexaは僕が初めて実物をみたのは去年6月のAWSSummitだったんだけども、デバイスを違和感なく配置するという面において「こけし」を選んでいるのはすごい良い着眼点だと本気で思います。
そこにあって違和感がないモノという点と、日本っぽさがある。
■株式会社ウフル
「Alexaで作る受付システム」という、たまに耳にするテーマだなーと思ってたら突然コスプレ?をはじめた
そして、Echoの見た目を進化させたっぽいけど原形がないw
話の本筋はなんだったかな・・・
Backlog for Amazon Alexa enhance を 全部見せます
伊東さんのお話。
タスク管理ツールBacklogと、PM(プロジェクトマネージャー)の関係からのスタート。
PMは現状のプロジェクトを俯瞰しつつ課題を分析してアプローチしていくことを繰り返す。
VUIでカジュアルに
「このプロジェクト遅れてるよ!」
とか教えてもらいたかったりする。
そんな中でBacklogのようなAlexaスキルは音声アシスタントとして「機能」ではなくPMの「ノウハウ」を実装してアドバイザーになった方がいいという提言です。
- コミュニケーション層
- ワークフロー層
- リポジトリ層
の3層構造になっている中で、PMが課題を分析する箇所をワークフロー層に組み込んだ方がPMを手助けできるという考え方。
そして、ASK-SDKがv2になったので、環境はAWS類に統一し、中でもCodeStarが素晴らしい。
環境構築から躓かないし、Cloud9でコードをかけばいいじゃない。
スキル内の実装を3層構造に分割し、さらに分析箇所を追加、ユーザーと話すところも専用の層にするのは、もう完全に開発手法のお話。
言われてみればたしかにこのような実装にした方がいいなぁと感じたので今後は僕もそうしてみる。
けども、そこまでチーム開発を大規模にするほどのスキルはどれくらいあるんだろう。
そういった面で、日本の「やってみた」とか趣味レベルで止まっていることが多いことを強く感じたセッションでした。
Deep Dive Development Alexa Skill by Node.js
岡本さんのセッション。
セッション公開時におそらく一番ギークなセッションになると考えていました。
実際かなり踏み込んでいました。
Node.jsよりTypeScriptの方が型が決まっててIDEで補完されるから楽という話はクラメソさんでも以前聞いたし、本当にそうだと思います。
SDKのStandardとCustomどっちを選ぶかというお話。
僕個人的にはCustomの方が結局はやりたいことできるので選ぶけども、案件によってはStandardでぺぺっと作ることもあるかなーと思いながら聞いてました。
そしてこれは、ホントに全く知らなかったIntentRequestの省略記法の話。
データの保存をDynamoDBにするか、S3にするかという話は僕も「併用すれば?」派です。
あと結合試験にVirtual-alexaというのが使えるらしいので、別途遊んでみることにします。
■「context」は好きに使って
ただ、1つだけ「context」は好きに使ってというところだけ個人的には引っ掛かりました。
僕が例のシステムを作るとき、ask-sdkの中でuserIdを取得してたのは、たしかcontextからだった気がするからです。
だからsdkのJSONの取得・構築部分を追っかけていた時に僕はcontextを参照した記憶がある。
とはいえ、まぁ、そこまでやるのはAlexaの中の人か、僕みたいな人しかいないからレアケース。
AWSを駆使して特許出願に至ったVUIの「音声レビュー・ログデータ収集・分析システム」の話
これは僕の登壇なので別の記事に書きます。
Alexa x 機械学習でスキルをよりリッチにする方法
クラメソのせーのさん。
日本中どこでもいるイメージがあるせーのさん。
技術面、トーク面、スライド面、いつも本当にすげーなーと思いながら聞かせてもらっています。
そもそも機械学習って何よというところからでした。
大量のデータを、機械が学習して、モデルを作るという流れのイメージ。
イメージはイメージで、実際は
開発→学習→推論という段階を踏んでいくことが機械学習であるとのこと。
なので、モデルを変換してAPIにするらしい。
とはいえ、一旦落ち着いて、そもそもVUIでやった方がいいのか?から考える。
スマホの方が早くね? ならそうした方がいいし、機械学習させようとなったとしても実はルールベースで済むことも多い。
例としては「アダプティブラーニング」とのこと。
例えば学校なり塾なりで、子供の理解度に対してテキストを推奨するということは、新しい発見は求められていないし普遍的で知見の集まりである。
なので機械学習ではなく、AならBと決まっていくのでルールベースでやればいい。
そうでもなくて、機械学習させるということになった時、スクラッチではなく各種OSSや学習済みモデルがあるのでそれらの利用を検討すること。
Alexaはあくまで音声インタフェースであって、カメラ・マイク・センサーなど他のデバイスも活用する視点が必要。
画像の異常判定とかしたい場合に、そもそも異常状態のサンプルが少なすぎるので、データの収集としてオープンデータや、画像のコントラストを変えた「水増し」や、対象物の特徴が表示されている画像データを世の中からもってくる「転移学習」といった手法がある。
正直、機械学習は本当に「イメージ」しかなかったけれど、せーのさんのセッションで機械学習を用いる手法と各種OSSやサービスを学べたのは知見の塊でした。
パネルディスカッション
去年のAlexaDayで話していたスキルが一年経ってどうなっているか。
リテンション率をあげるのは、やはり苦労しているっぽい。
ウォーターサーバーの水は頻繁には変えないし、金融で残高チェックも毎日見たりはしない。
たしかに・・・
画面付きのデバイスが多くなれば、画面をつかったUIになっていくので音声のみではない。
とはいえ、タイマーとか家電操作とかちょっとしたことが音声でできることはやはり便利。
今後については、コンテンツホルダーが強くなるとの見通し。
AlexaがEverywhereという考えてがあって、どこでもAlexaがあるような状態になった時、目が付けられるのはコンテンツホルダー。
ラジオみたいに聞き流せるようなスキルが良い例かもしれないという話も出てきました。
■Alexaに物申したいこと
Googleさんは全文とれるのでAlexaもSlot意外で取れるようにして欲しいのと、声の「調子」を認識させたい。
早口であるとか、テンションとか。
Amazon ConnectでできることをAlexaでもできるようにして欲しい。
ウェイクワードを自由に変えたい、スキルコネクションとかを日本向けに公開してほしいとか。
■パネラーからのメッセージ
音楽を聴くだけは勿体ない、日常使いで便利になることを広めてほしい
「ベストプラクティス」というモノがまだ確立されていないのでここからみんなで考えていきたい
blueprintなりNOIDなり、開発の敷居は下がっているのでみんなしてスキルをガンガン作っていこう
上記のようなことがあった後に
「キラーコンテンツ」
が一番誰もが欲しい
という話がありました。
こうなった時、僕は個人的には危機感があって、それは大学時代にアドホックネットワークを研究していた際にも「キラーコンテンツがない」と言われっぱなしだったから。
キラーコンテンツがない状態が続くと衰退する気がするので、いろんな面でスキル作っていくしかないのかなぁと。
とはいえソフトウェア面だけではなくて、何かしらのデバイスとの連携も必要になってくるし、移動体も考えていくことになるだろうなぁ。
閉会式
「アウトプットするまでがAlexaDay」
TwitterとかSNSでもいいけどブログを書くべし。
そして、次回からの新名称が
Voice Con Japan
になりました。
新名称の件は結構関わらせてもらったのですが、結果的に「Alexa」が関係ないモノが選ばれたので、裾野が広くなったんだけどもこれはどうなんだろう。
汎用性が極めて高いので声ならなんでもいいようなイベントになるのか、Alexaで絞るのか、今後の流れに期待。
僕の個人的な考えとしてはAlexaはAlexaに絞った大きなイベントが1つあった方がいいとは思うんだけども、どうなんでしょうね。
懇親会
懇親会が4000円するのは珍しいと思う中で結構な人数が参加なさっていました。
ちなみにこれは本当にウーロン茶でした。
懇親会
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) April 6, 2019
これがウーロン茶である#alexaday2019 pic.twitter.com/PQi0J8NoIO
東京勢ではない方々と話せたのはやはり良かった。
これは大阪に行った時もそう感じたし、逆に東京勢でも普段会えない人に会えたりする。
神戸で開催して、懇親会数十人はなかなかないそうで、かなり貴重な機会だったみたいです。
懇親会、伊東さんの〆の挨拶#alexaday2019 pic.twitter.com/R7a60Hoa1S
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) April 6, 2019
参加してみて
セッションを全体的にみてみると、めっちゃ技術か、めっちゃデザインかみたいな面があった印象がありました。
どちらにしろ、深い話が多かった。
そして、有料イベントだったからか、各企業として登壇している方は普段のスライドや内容よりかなり深かった。
参加して良かったです。
来年もいけるかなー