「しょーさんはVUIやってない」と言われてからAlexaDayで登壇するまで
2019年4月6日開催のAlexaDay2019に登壇しました。
本記事は登壇までいろいろあった記事です。
参加者視点での記事、登壇者視点の記事はまた別に記載してます。
しょーさんはVUIやってない
2018年の冬、僕はある人から言われました。
「しょーさんはVUIやってない」
人から何かを言われた際に、どう認知・認識するかは本人次第です。
言った言わない問題、誤解を与える表現だった問題、いろいろあります。
結構泥臭い日々を送ってきている人生なので、いろいろありますが、2018年に言われた中で一番印象にあるのはこれです。
もちろんその人は僕が2018年4月に僕がVUIやりたくて無職になったのも知ってる人です。
その人の真意はわかりませんが、たしかに当時の僕はAWSと戯れてる時間が長かったです。
そして、同時期に以下の話がきます。
登壇受諾したシステムの運用について判断を迫られる
年末年始、システムの保有者が誰になるのか、今後どうするかを迫られる事態になります。
AlexaDayで話すことは決まっていて、それを前提に何をどこまでどうするのか、人生単位の選択を迫られます。
渡すか、引き取るか
AlexaDay当日で話した通り、現時点での権利類はすべて僕のものになっています。
年始にその決断をして、法的な手続きに入ります。
これにより、数か月の期間と、数百万円のコストが発生します。
もし、AlexaDayの話がなかったら、別の選択肢を取ったかもしれません。
そもそも僕が話すことがおかしくなることと、完全にお蔵入りするのがほぼ確定だったからです。
とはいえ、かっこつけたいとか、何がなんでも登壇したいとか、そういうことは考えていなかったです。
当時、音声でレビューをする、データを分析するという例はなく、最悪の場合、権利もシステムもすべてなくなった後に、悪意ある人が特許申請をして上書く可能性があったためです。
それをやられると業界が死ぬ可能性がある。
下手すると違法行為
あの状況下において、放置しっぱなしになると、誰も得をしない違法行為に該当する可能性がありました。
僕は若干特殊な過去があるので、そこそこ法律の知識があります。
僕個人が知ってる範囲だと、刑事事件にはなりませんが、民事としては成立してしまう可能性がありました。
なので複数の弁護士と動くことになります。
また、別件も含みますが、これらの知識・知見があったので、日本のVUIerが企業・個人問わず、しょっぴかれる可能性がある行為は気づき次第、早急に対応してます。
特に企業に関しては、現状の日本VUI市場において、取り組んでいる企業が少ない中で明確に違法性がある場合は、ガンガン突っ込んでます。
その企業の信頼性が落ちると業界自体が落ちる可能性があるためです。
特に、やる気だけで突っ込んでいる勢の組織はそれなりに対処してます。
法人化手続き、助成金制度などを検討
法的な手続きと同時に、権利類の保持や、長期的視点から法人化を検討します。
確定申告もあったので、顧問税理士と契約をします。
また、創業系のセミナー類や出席しないと助成金対象の権利が得られない国、東京都、23区のセミナー類に参加していきます。
この頃には
弁護士
税理士
という士業の人たちと連携しまくっていきます。
請け負っていた仕事は継続
もちろん請け負っていたすべての仕事は大なり小なり継続です。
優先度をつけて、日中はAWS Loftにいられる18時までにいかにタスクを捌くかという日々になり、帰宅後にVUIの音が出る系や書類系を捌いていきます。
AWS Startup Day 2019 Tokyoで需要確認する
運良く、AWS Startup Day 2019 Tokyoに招待されました。
これによって、AlexaDayとあわせて2回話すことができることになります。
なので、AWS Startup Day 2019 TokyoとAlexaDay2019の結果、そもそもあのシステムをどこまで運用するかをリサーチすることにします。
AWS Startup Day 2019 Tokyoでは、長崎社長バイアスがかかったので、想定外の動きになります。
AWS社において、Loftであの成果がでたのは大きい扱いようですが、イベント参加者の反応が僕には重要でした。
想定される聴講者は最大600人、実際はLTの二部なので数十人レベルでした。
あの会場はAlexaも扱っていましたが、そもそもAWSがテーマでStartupに関する行事なので、Alexaうんぬんよりもアーキテクチャに関する話が多くなりつつも、期待値は高かったです。
そして、あの時の登壇はそれなりに良くできたし評判も良かった。
とはいえ、また大きな課題がでてきます。
そもそも僕は経営者になりたいわけではないし、エンジニア・クリエイターのポジションでいたい。
不思議なことに資料を作ってたり、リハしてたりしてる中ではなく、Startup dayで登壇することでAWS構築やVUIで技術で社会貢献したいと直感することになります。
4月5日登記予定だった
何も問題がなければ、AlexaDayの前日の4月5日に法人登記予定がありました。
特許の保持は個人でやるのは不都合が多すぎるのと、僕の場合はそれなりの覚悟がないとAlexaDayでは話せないし、釣り合わないと思っていたからです。
ところが問題が発生します。
税理士が著しく信用できない人だったからです。
僕の個人事業主口座はジャパンネット銀行ですが、確定申告時にジャパンネット銀行が選択できない項目があります。
税理士にそれをやられたりした上に以下のこともされます。
屋号を間違えられる
光熱費の経費計上がされてない
住所を間違えられる
3月15日に税務署から指摘の電話がきたが、税理士に連絡すると「じゃあお前が自分でやれよ」と逆切れ激怒される
音信不通になる
などなどがあって、信用もなにもないです。
さすがに東京税理士会に文句言いたいんですけど、極めて著しい税務処理の違反とかがないと、こういうのはたぶん意味ないです。
まぁ、終わってしまったことは仕方がない。
次に行くだけです。
コミュニティ
まずAAJUG 関東支部を発足して、VUI LTを早急に再開させます。
もちろん、やりたいからやってます。
そしてAAJUG関東は幸いなことに運営協力者が多くて大変助かります。
VUI LTは元主催者の影響で再開するのが難しかったんですが、要望が多いのでなんとかしました。
前日にVUI関連の大きな商談がくるが断る
僕が4月5日に新幹線に乗るのはそれなりに周知していたつもりです。
その中で、それを知った上で、4月5日にどうしても打ち合わせしてほしいという案件が突然発生しました。
かなり特殊な話であり、長期的な収入源になる可能性がありましたが、新幹線の中で詳細な資料を読んで結果的に断りました。
お話自体は関心はありましたし、話の内容から事実上、世界で僕しか受けることができない案件だったと思いますが断固拒否しました。
どんなにいい話でも、この人とは組めないと、本気で思ったからです。
AlexaDayで一部やったこと
新名称を定めるフローはそれなりに動かせていただきました。
当初の予定とかなりシナリオが変わりましたが、コミュニティやイベントというのは動ける人が動ける時に動くしかないです。
正論やキレイごとは意味がないです。
GoogleForm関連はやらせてもらいましたが、文言とか結構大変でした。
細かいことを振り返ると、4月1日を期限にするとエイプリルフールになってしまうとか裏話でありました。
また、0時 or 24時表現はデメリットしかないので23時59分59秒に僕は常に統一してます。
FormとQR生成は僕ですが、それを印刷、カット、配布してくれたのは前日入りしていた方々のおかげです。
ありがとうございました。
本当に助かりました。
登壇
AlexaDayそのもののアンケートは実施しない流れだったので、僕は僕自身のセッションでアンケートを集計しました。
登壇時の話は別の記事にしてますが、やった結果として、僕自身および反応、どちらも想定をはるかに下回りました。
やらかしたレベルだと思います。
かなりの時間と準備をした結果なので、もうこれは完全に僕の実力不足です。
「日本人がこれだけAlexaやってると世界に言いたい」
というお話があった中で、3か月以上あったのに結果的に、4月6日までにそれが実現できなかったのは、本気で申し訳ないと思ってます。
積極的なアウトプッターが揃っている環境で、巻き込めなかったのは、僕が優先度をあげさせることができなかったということです。
会場、懇親会、その他
関西圏の方々と話せて良かったのですが、何を言われるかが僕の1つのポイントでした。
結果的に以下です。
肩書より「何をしているか」が最重要
いくつかキーワードを含めても結局は無職になったところが一番突っ込まれる
どこで話しても、ヒロインの告白ファンが発生する
なんで上記までのことをやったか
2018年中に引き受けたことはすべて完遂すると決めていたからです。
仕事、各種コミュニティ類ともに。
そして、AlexaDayは2018年に最後に引き受けたイベント案件です。
あとは中長期的な仕事が残っているのでそれが終わればおしまいです。
今後
上記の退職エントリを書いてから約1年間が経ちました。
個人レベルで到達できるところは達しきったと思ってます。
AWS Loftが10月にできたのは本当にラッキーでした。
もしできてなかったら、AWS力の上がるスピードは確実に遅かったはずですし、Startup dayのこともなかったでしょう。
今の僕は、ドラゴンボールのヤムチャのポジションだと思ってます。
競争相手が少ないから、たまたまある程度目立っているだけで、スーパーサイヤ人がでてくる頃には目も当てられない感じです。
今やりたいことは大きく4つあって、それぞれが、どれか1つをやると他の3つがどうしてもできないです。
そのうちの1つは、入りたい企業に入ること。
そこじゃないとできないです。
まぁ入れるかは別の話ですけど。
とはいえ 「まずは目先のことに集中して、今を生きろ」 らしいので、まずは技術書典と、請け負ってる案件を片付けないと進まないのでそこに集中です。
【登壇者視点】AlexaDay2019に行ってきた話
上記記事が実現しました。
2019年4月6日開催のAlexaDay2019にて登壇しました。
本記事は登壇者視点での記事です。
参加者視点の記事、登壇までいろいろあった記事はまた別に記載してます。
登壇資料
資料は編集して公開しています。
登壇の経緯
僕の場合は2018年中に、本件の内容での登壇依頼が来てました。
そして、引き受けたとき、4月ならもっと違う内容になっていることが前提でした。
結果的に登壇した資料は上記のものであり、話し方・振舞い方とかも今までと同じようにあえてやり直して実施しました。
タイトルとプロフィール
タイトルが
AWSを駆使して特許出願に至ったVUIの「音声レビュー・ログデータ収集・分析システム」の話
になっていることも実は意味があって、記載プロフィールにも意味がありました。
主に以下の理由がありました。
登壇受諾時とタイトル提出時にシステムの所有権が異なる可能性があった
登壇受諾時、タイトル提出時、登壇日で所属組織が異なる可能性があった
システムの特性から「Alexa」に絞れなかった
要するにある程度の抽象化をしつつも、技術っぽさを伝える必要がありました
登壇前に取り組んでいたこと
■会場の図面確認
この図面だと僕の配置だった特大会議室はスクリーンが3つという記載があったのと、昨年のAlexaDay参加者から縦に長い会場だと伺ってました。
そして結果的に、スクリーンは1つだったのでスライドを当日にかなりいじりました。
PostgreSQLカンファレンスでよく使われていたAP品川のような、縦(奥行)が広く、聴講者によっては正面以外の画面を観ることを想定してたからです。
■本関係
以下の本を読んでいました。
新エバンジェリスト養成講座
今まで誰も教えてくれなかった人前で話す極意 〜年間330講演 プロの講演家が語るスピーチのコツ〜
プレゼン資料のデザイン図鑑
■動画関係
鴨頭さんの動画類を数本
e-Educationの三輪さん
■僕と被る時間帯は別セッションに人が流れるようにした
タイムスケジュールを確認した時に、僕を含むと3セッションが同時開催でした。
特にスケジュールが確定した際に、サイバード社の元木さんと被っていました。
登壇時間は僕は40分間と最後まで言われていました。
※実際は50分に知らないうちになってたし、僕は40分で話したので時間余った扱いになった
2018年の時点で以下のように推察していました
元木さん自身の2019年の動きがVUIと直接的に関するイベントにでなくなっていくこと
40分という時間を元木さんが使うなら、恐らくワークショップ形式をとってくること
サイバード社がスポンサーにならなかった場合、おそらく元木さん1人で現れること
イツメンを防ぐため、VUIに関するイベントで元木さんの講演が観られる機会は恐らく2019年春時点では減っていて、かつ、ワークショップ形式をとるならAlexaDay当日しか機会がないことが僕の中で想定されました。
対して、僕の内容はAlexaSalon、AWSイベント、Loft関連で話す機会は複数あり、かつ、法的な課題で2018年12月から大きな変化が伝えられない。
有料イベントであることも鑑みて、僕の中で、200人程度が同じ時間帯に会場全体にいるとしたら、僕の会場は僕のプレゼンを観たことがない関西勢に絞るべきだと判断しました。
また、東京のイベント慣れしているメンバーが開催前にワークショップをサポートすることを知っていたので、直前の大会議室はAlexaチャンピオンの岡本さんで人が多いところに、手際が良い人達が大会議室の岡本さんのセッションが終わった直後から紙を配って、人の退室をそもそも防ぐことも当日想定しました。
結果的に本当にそうなったので、僕は直前の岡本さんセッションを早めに抜けて自分の会場に早めに入り、接続確認後に
「僕の資料は公開するし、大会議室の元木さんはワークショップをやります。ワークショップは当日しかできないと思われるので、もしどちらかのセッションにでるか悩んでいる方がいたら大会議室の方がいい」
と話して、人が流れてから登壇を始めました。
ただ、僕個人として、どうしても聞いてほしい人達もいました。
でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。
だから、この話はここでお終いなんだ。
登壇内容
聴講者が0人でないなら、登壇は参加者の時間を頂く行為です。
そして持ち時間は40分。
※繰り返すが50分になった等は一切聞いてない
上記の行為をした上で、僕のセッションにいてくれた方には僕なりに全力対応するのが義務だと勝手に思ってます。
他に人にそれは求めてませんが。
そのため実は登壇資料は3種類用意していて、それぞれ40分プラマイ3分以内に終わるように、前日入りして素振り済みでした。
その3種類はだいたい以下です。
過去の自分のプレゼンスタイルでパンパン進める
デモ動画を中心に、アーキテクチャだけでなくコード類まで踏み込んで解説をする
そして、当日の会場と午前までの参加者層、ツイートをしているアカウントを確認して上記の2番と3番をMIXさせたスライドに再構築してトークで40分38秒にまとめました。
理由は以下です。
カジュアル度が想定より高い
僕の会場に残った人の大半は関東で出会ったことがない
僕以外のセッションは岡本さん以外、自社での取り組みについて話すので、大きくぶっ飛ばない
よって、かっこいいプレゼンをする1番は捨てて、遊びたおす会に近い方法を取りました。
当日流したスライド枚数は153枚です。
本来、スライドは少ない方がいいし、文字を列挙するのはやらない方がいいです。
ですが、あのシステムについて技術的に深い話をすることがもともとの話だったので、いくら過去に資料を公開していようとも、当日の参加者が過去の僕の資料をみていない可能性が高確率だったので、流用した上で、かつ、他のどのイベントよりもどうしてこういうAWS構成にしたのか、そもそもどうしてこのシステムを作ったのかを伝えることにしました。
とはいえ、いきなりシステムについて話しても経緯が伝わらないので、前半はデモ動画を流しました。
想定していた質疑応答はせいぜい2人、おそらく大半の人がノーアクションであり、AlexaDayそのものにアンケートがないことがわかっていたので、僕自身のセッションへのアンケートのQRコードを表示しつつ、質疑対応しました。
質疑に関しては、スキルユーザーからの感想をテキスト化した後に、さらに分析する場合についてディスカッションできたのは有難かったです。
会場や懇親会を経て感じたこと
上記の構成でプレゼンした後に言われる内容と懇親会場での人たちの会話を聞いて、今後どうするかを僕は判断材料にするつもりでいました。
そしてやはり感じたのは以下です。
所属企業や肩書はどうでもよくて「何をしている人なのか」が最重要
カジュアルイベントだと特許はどうでもいい むしろいらないんじゃないか
会社を辞めたことが結局一番話題にあがる
結城琴葉に関して、食いついてくれる人が絶対に現れる
VUI業界にいてアウトプットが多い人に見向きされないなら、たぶん伸びない
Alexaイベントなのと、神戸は日本Alexaの聖地なので伊東さん、岡本さんのAlexaチャンピオンという肩書と、Amazon社というプラットフォームはどうしても特殊な扱いになってしまうので例外として、他の所属企業等はまったく関係ない。
JAWSで著名な人が若干目立つ面もあるけれど、代表取締役社長、CTO、営業、エンジニア、まったく別業界、それぞれ関係ない状態です。
誰でもフラット。
なので、危機感が非常に強くなりました。
僕自身が最近、何もコミットできていないことを痛感したし、だいたい1年間やってきて現状の限界値が見えてきてしまった。
なんというか、たぶん今の僕はドラゴンボールで言うところのヤムチャポジションな気がします。
登場人物が少ない段階だから、いきって目立ってる状態で、ここから先にスーパーサイヤ人が出てくるころには敵わなくなる感じです。
そしてキラーコンテンツの必要性とか、ベストプラクティスとかが必要という話はあるとしても、あの会場にいた全員が
「誰かがやってくれないかな」
という期待を込めていたように感じました。
表現が難しいですが、
「宇宙旅行に行けるようにならないかな」
と口にしていて、
「俺がそんな世界にする」
という人が僕の狭い視野では見えなかった。
パネルディスカッションも聴いていて、あの方々が苦戦している現状を感じました。
それと当然ですが、伊東さんを除いて、他の方々は組織に属しているので、ぶっちゃけたトークができないので閉塞感もあり、そこは懇親会等で改めて聞いて回る感じでした。
あの閉塞感は、Alexaに関わらず日本のVUIの現状がしんどい現実を表していたと思います。
もちろん、大人の事情があるとは思いますが、他のセッションの一部のように「ツイート禁止」にして、最前線の人たちがもっとぶっちゃけてもいいんじゃないかと思いながら聞いてました。
しんどいことは示していたのだから、そこのリアルな話をもう少し突っ込んでみたかった。
しんどさをなくして、ビジネスよりなキレイな話をオフィシャルにするなら以下のようなイベントでやればいいのに、カジュアルと言えども制限かかってるのはもったいないと思ったのが大きかったです。
とはいえ別途記事を書くつもりですが、たぶん僕自身はもう個人単位はほぼ限界値。
現状だと、次回神戸に行くことはたぶんできない。
今回話した内容も、もう呼ばれて話すことはないと思います。
って書いてたら4月下旬の別のイベントに呼ばれたので、それは話します。
そっちは基本的にClova系なんだけど。
最後に
AlexaDayの招待、新名称について裏で動かせてもらえたこと、60分枠いただけたこと
スタッフ、関係者、参加者、みなさん本当にありがとうございました。
ところで、僕はそんなに人に気づかいして、繊細で、真面目ですかね?
たしかにそういう面があるので、DBAやQA・SETにはかなり向いてた自負はあるんですけども。
一時期かなり言われていたので、VUI業界に関しては、そういうところは意識してないし、自分の中で当たり前のことをやってるんですけど、はたから見るとそうでもないっぽいですね。
そういうのを言ってくれる人がいるのもVUIコミュニティは良い感じです。
特にAlexa系はマウンティングしてくる人が今のところ僕に対しては数人なので、優しい世界が目立つので良いです。
【参加者視点】AlexaDay2019に行ってきた話
2019年4月6日開催のAlexaDay2019に参加しました。
ちなみに神戸に行くのは人生で初でした。
日本地図を確認するところからのスタートでした。
新幹線ののぞみだと新大阪の次が新神戸なんですね。
本記事は参加者視点での記事です。
登壇者視点の記事、登壇までいろいろあった記事はまた別に記載してます。
9時前現地入り
登壇者なので9時前に現地入りしました。
このポップがお出迎えですが、このサイズでも見栄えするデザインはすごいですね。
開会式
この日のためにオランダから帰国したAlexa Championの伊東さんから開会の挨拶です。
「Twitter #Alexaday2019 でガンガンツイートしてください」
で、解散!
というコンパクトな滑り出し。
堅苦しくなくてとても良いです。
本当に開会挨拶は短かったので、めそ子と写真撮ってた僕がいます。
Alexa Skills Kit 最新アップデート
Alexaの中の人、吉田さんによるセッションです。
畠中さんではなかったのは、コミュニティの場でのエヴァンジェリスト経験なんだろうなぁと勝手に察してました。
10インチタブレットでAlexaが扱えますよという話から。
Echo Showモード搭載の話なんだけども、Echo Showとの差分への言及は特になかったです。
Alexaの展開として
という多角的な方面での登壇でした。
あとはWindows版Alexaのデモ。
NEC製PCだけハンズフリーができるのが現状らしく、他社PCだと現状は起動させる何かしらのアクションが必要とのこと。
最近、ゲームを強く推しているAlexa Japanの動きを感じるので、そのうちイベントやる未来を感じます。
日本市場だと画面付きデバイスが売れているとの話がありましたが、それはEchoシリーズに手をだすユーザーが少ない中でSpotを発売したので、そしたらどうせなら画面付きにしようとユーザーがなったのではないかと勝手に思います。
他国との販売のスケジュールが違うはず。
たしかにUSスキルでのスキル内課金はゲームが作りやすい気がしますが、結局のところユーザーへの良い体験をいかに届けるかだよなぁと感じながら聞いてました。
交通情報系スキルを事例に見る日常生活に溶け込むスキルのテクニック
ジョルダン社のスキル作成のテクニックの話。
テクニックというかガッツリ技術的なお話でした。
■Lambdaが遅いからやめる
Lambdaのコールドスタートが遅いという1秒の壁に立ち向かう話で、検証の結果Lambdaを使わないという選択肢をとるまでの流れでした。
とはいえ、Lambdaをやめるということは、他のリソースで動くのでそこの運用コストも気になる話でした。
■ユーザーとデバイスの識別
userIdとdeviceIdの差異、そしてどうやって識別するかのかなりのノウハウを教えてもらいました。
■スロット5万件では足りない
バス停の数がありすぎて、スロットの制限5万件では到底足りないという話があって、とはいえ「市役所前」みたいなバス停だと結局のところユーザーに選択をさせないといけないというリアルな開発話はアツかったです。
ランチセッション
ランチセッションは3社が登壇でした。じゃんけんで順番が決まったらしいです。
■株式会社ISAO
中嶋さんのデザインスプリントの話。
秋葉原にあるISAO社に行くと体験できますが、VUIは企画・設計がめっちゃ大事で、そのアイデアを設計するところまでのデザイン面をデザインスプリントという手法でやっているというお話。
参加できる方は一回行ってみると勉強になって良いと思います。
けど、なんで平日にしかやってないんだろう。
土日どっちかでガッツリやってもいい内容な気はしてます。
過去の僕の参加ブログは以下
■株式会社サーバ―ワークス
きましたよ、こけしのkokexaをやっている会社。
kokexaは僕が初めて実物をみたのは去年6月のAWSSummitだったんだけども、デバイスを違和感なく配置するという面において「こけし」を選んでいるのはすごい良い着眼点だと本気で思います。
そこにあって違和感がないモノという点と、日本っぽさがある。
■株式会社ウフル
「Alexaで作る受付システム」という、たまに耳にするテーマだなーと思ってたら突然コスプレ?をはじめた
そして、Echoの見た目を進化させたっぽいけど原形がないw
話の本筋はなんだったかな・・・
Backlog for Amazon Alexa enhance を 全部見せます
伊東さんのお話。
タスク管理ツールBacklogと、PM(プロジェクトマネージャー)の関係からのスタート。
PMは現状のプロジェクトを俯瞰しつつ課題を分析してアプローチしていくことを繰り返す。
VUIでカジュアルに
「このプロジェクト遅れてるよ!」
とか教えてもらいたかったりする。
そんな中でBacklogのようなAlexaスキルは音声アシスタントとして「機能」ではなくPMの「ノウハウ」を実装してアドバイザーになった方がいいという提言です。
- コミュニケーション層
- ワークフロー層
- リポジトリ層
の3層構造になっている中で、PMが課題を分析する箇所をワークフロー層に組み込んだ方がPMを手助けできるという考え方。
そして、ASK-SDKがv2になったので、環境はAWS類に統一し、中でもCodeStarが素晴らしい。
環境構築から躓かないし、Cloud9でコードをかけばいいじゃない。
スキル内の実装を3層構造に分割し、さらに分析箇所を追加、ユーザーと話すところも専用の層にするのは、もう完全に開発手法のお話。
言われてみればたしかにこのような実装にした方がいいなぁと感じたので今後は僕もそうしてみる。
けども、そこまでチーム開発を大規模にするほどのスキルはどれくらいあるんだろう。
そういった面で、日本の「やってみた」とか趣味レベルで止まっていることが多いことを強く感じたセッションでした。
Deep Dive Development Alexa Skill by Node.js
岡本さんのセッション。
セッション公開時におそらく一番ギークなセッションになると考えていました。
実際かなり踏み込んでいました。
Node.jsよりTypeScriptの方が型が決まっててIDEで補完されるから楽という話はクラメソさんでも以前聞いたし、本当にそうだと思います。
SDKのStandardとCustomどっちを選ぶかというお話。
僕個人的にはCustomの方が結局はやりたいことできるので選ぶけども、案件によってはStandardでぺぺっと作ることもあるかなーと思いながら聞いてました。
そしてこれは、ホントに全く知らなかったIntentRequestの省略記法の話。
データの保存をDynamoDBにするか、S3にするかという話は僕も「併用すれば?」派です。
あと結合試験にVirtual-alexaというのが使えるらしいので、別途遊んでみることにします。
■「context」は好きに使って
ただ、1つだけ「context」は好きに使ってというところだけ個人的には引っ掛かりました。
僕が例のシステムを作るとき、ask-sdkの中でuserIdを取得してたのは、たしかcontextからだった気がするからです。
だからsdkのJSONの取得・構築部分を追っかけていた時に僕はcontextを参照した記憶がある。
とはいえ、まぁ、そこまでやるのはAlexaの中の人か、僕みたいな人しかいないからレアケース。
AWSを駆使して特許出願に至ったVUIの「音声レビュー・ログデータ収集・分析システム」の話
これは僕の登壇なので別の記事に書きます。
Alexa x 機械学習でスキルをよりリッチにする方法
クラメソのせーのさん。
日本中どこでもいるイメージがあるせーのさん。
技術面、トーク面、スライド面、いつも本当にすげーなーと思いながら聞かせてもらっています。
そもそも機械学習って何よというところからでした。
大量のデータを、機械が学習して、モデルを作るという流れのイメージ。
イメージはイメージで、実際は
開発→学習→推論という段階を踏んでいくことが機械学習であるとのこと。
なので、モデルを変換してAPIにするらしい。
とはいえ、一旦落ち着いて、そもそもVUIでやった方がいいのか?から考える。
スマホの方が早くね? ならそうした方がいいし、機械学習させようとなったとしても実はルールベースで済むことも多い。
例としては「アダプティブラーニング」とのこと。
例えば学校なり塾なりで、子供の理解度に対してテキストを推奨するということは、新しい発見は求められていないし普遍的で知見の集まりである。
なので機械学習ではなく、AならBと決まっていくのでルールベースでやればいい。
そうでもなくて、機械学習させるということになった時、スクラッチではなく各種OSSや学習済みモデルがあるのでそれらの利用を検討すること。
Alexaはあくまで音声インタフェースであって、カメラ・マイク・センサーなど他のデバイスも活用する視点が必要。
画像の異常判定とかしたい場合に、そもそも異常状態のサンプルが少なすぎるので、データの収集としてオープンデータや、画像のコントラストを変えた「水増し」や、対象物の特徴が表示されている画像データを世の中からもってくる「転移学習」といった手法がある。
正直、機械学習は本当に「イメージ」しかなかったけれど、せーのさんのセッションで機械学習を用いる手法と各種OSSやサービスを学べたのは知見の塊でした。
パネルディスカッション
去年のAlexaDayで話していたスキルが一年経ってどうなっているか。
リテンション率をあげるのは、やはり苦労しているっぽい。
ウォーターサーバーの水は頻繁には変えないし、金融で残高チェックも毎日見たりはしない。
たしかに・・・
画面付きのデバイスが多くなれば、画面をつかったUIになっていくので音声のみではない。
とはいえ、タイマーとか家電操作とかちょっとしたことが音声でできることはやはり便利。
今後については、コンテンツホルダーが強くなるとの見通し。
AlexaがEverywhereという考えてがあって、どこでもAlexaがあるような状態になった時、目が付けられるのはコンテンツホルダー。
ラジオみたいに聞き流せるようなスキルが良い例かもしれないという話も出てきました。
■Alexaに物申したいこと
Googleさんは全文とれるのでAlexaもSlot意外で取れるようにして欲しいのと、声の「調子」を認識させたい。
早口であるとか、テンションとか。
Amazon ConnectでできることをAlexaでもできるようにして欲しい。
ウェイクワードを自由に変えたい、スキルコネクションとかを日本向けに公開してほしいとか。
■パネラーからのメッセージ
音楽を聴くだけは勿体ない、日常使いで便利になることを広めてほしい
「ベストプラクティス」というモノがまだ確立されていないのでここからみんなで考えていきたい
blueprintなりNOIDなり、開発の敷居は下がっているのでみんなしてスキルをガンガン作っていこう
上記のようなことがあった後に
「キラーコンテンツ」
が一番誰もが欲しい
という話がありました。
こうなった時、僕は個人的には危機感があって、それは大学時代にアドホックネットワークを研究していた際にも「キラーコンテンツがない」と言われっぱなしだったから。
キラーコンテンツがない状態が続くと衰退する気がするので、いろんな面でスキル作っていくしかないのかなぁと。
とはいえソフトウェア面だけではなくて、何かしらのデバイスとの連携も必要になってくるし、移動体も考えていくことになるだろうなぁ。
閉会式
「アウトプットするまでがAlexaDay」
TwitterとかSNSでもいいけどブログを書くべし。
そして、次回からの新名称が
Voice Con Japan
になりました。
新名称の件は結構関わらせてもらったのですが、結果的に「Alexa」が関係ないモノが選ばれたので、裾野が広くなったんだけどもこれはどうなんだろう。
汎用性が極めて高いので声ならなんでもいいようなイベントになるのか、Alexaで絞るのか、今後の流れに期待。
僕の個人的な考えとしてはAlexaはAlexaに絞った大きなイベントが1つあった方がいいとは思うんだけども、どうなんでしょうね。
懇親会
懇親会が4000円するのは珍しいと思う中で結構な人数が参加なさっていました。
ちなみにこれは本当にウーロン茶でした。
懇親会
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) April 6, 2019
これがウーロン茶である#alexaday2019 pic.twitter.com/PQi0J8NoIO
東京勢ではない方々と話せたのはやはり良かった。
これは大阪に行った時もそう感じたし、逆に東京勢でも普段会えない人に会えたりする。
神戸で開催して、懇親会数十人はなかなかないそうで、かなり貴重な機会だったみたいです。
懇親会、伊東さんの〆の挨拶#alexaday2019 pic.twitter.com/R7a60Hoa1S
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) April 6, 2019
参加してみて
セッションを全体的にみてみると、めっちゃ技術か、めっちゃデザインかみたいな面があった印象がありました。
どちらにしろ、深い話が多かった。
そして、有料イベントだったからか、各企業として登壇している方は普段のスライドや内容よりかなり深かった。
参加して良かったです。
来年もいけるかなー
技術書典の備品類の買い出しに行った話
本日は土曜日でAWS Loft Tokyoがやってないので、技術書典のための買い出しに翻弄しておりました。
参考にしたのは Twitter @mochikoAsTech さんの記事です。
いつもありがとうございます。
ここに書いてあった準備編の品々を買いに行きました。
僕は普段ダイソーさんが近くにないので使わないのですが、大きめのダイソーさんに行ったらコンプリートできました。
あの布は、うちのサークル関係者が所有しているとのことで、他のアイテム類を。
ダイソーさんで買い漁る
普段買わない品々なので、どこのコーナーなのか探すのに手間取りましたがお買い上げできました。
大きい店舗の物理買い物は大変でした。
ポップスタンドと小銭コインケースも併せて買っておきました。
うちは大行列になるようなサークルではない(と思ってる)のでカードケースは必要なのかわからなかったですが、お買い上げしておきました。
スマート本棚
『見本誌を置いておくラックどうしようかな』と思っていたら、こんなものもあるんですね。
池袋の日光企画さんの工房に凸ってきました。
前回の技術書典5の際、御茶ノ水店に日曜日に伺った際にも工房?は女性が沢山いらして缶バッチ?とか作ってらしたのですが、池袋の圧倒的女性率が凄かったです。
入り口ドアを開けたらホントに作業場・工房だったので、御茶ノ水店と違いまくっていて、場所間違えたかと思いました。
そして入ってあまりにもすぐにスマート本棚があったので、むしろ気づかないで店員さんに教えてもらいました。
池袋も優しい世界。
ちなみに、ハッシュタグが決められてます。
「#スマート本棚」
商品のパッケージにハッシュタグが付いてるのはマーケティングとして面白いと思いました。
たしかにスマート本棚を買う人はイベントに出る可能性があり、そうなるとSNS類に投稿しますしね。
見本誌用のカバーがいい感じ
半透明なカバーに包まれてると見本誌っぽさが出て良いですね。
しれっとサークルカット変更
しれっとサークルカットの左上に「う78」を追加しました。
入稿しても終わりではない
物理本の入稿は既に実施済みですが、上記のように他にもやることがたくさんあります。
本番まで約2週間ですね。
原稿がまだの人はまずはそこから頑張っていきましょう!
AWS Startup Day 2019 Tokyoに参加・登壇した話
昨日、AWS Startup Day 2019 Tokyoが開催されました。
フルタイムで参加と、ありがたいことに登壇させていただきました。
折角の機会なので怒られないであろう範囲でいろいろ記載します。
結論
Amazon社およびAWSはいいぞ!
本当にお客様中心で動いている企業文化を再認識しました。
スタートアップの注意点、ノウハウなど得るものが沢山ありました。
そして、イベント関係者、参加者の方々、本当にありがとうございます。
資料公開済み
当日のアンケートに答えると資料が公開されるとのことですが、今回僕が話した内容は他でも話していることもあるので、勝手に公開しました。
また、資料内ではCTO内定とありますが、実際その話は白紙になっています。
参加経緯
いつものようにAWS Loftにいる日々を過ごしていたら、このイベントのネット上での告知に最初は気づきました。
僕自身がスタートアップ企業にCTOなりかけてたのと、自身が起業する未来がきた際に先輩方の経験を聞きたくて申し込みました。
とはいえ、タイムテーブルを確認したら聴講形式、ワークショップ、ハンズオンがあり、どれも大変魅力的でしたが資料が公開される可能性にかけて、ワークショップとハンズオンを選ばせてもらいました。
最近、Amazonさんのイベントに参加した際に
「資料公開されますか!?」
と質問すると公開される流れになることが多々あるので今回もそうするつもりでした。
JAWS DAYS 2019中にまさかの登壇依頼
2019年2月23日にJAWS DAYS 2019が開催されました。
この日、僕はAlexaチャンピオン岡本さん、およびクラスメソッド社せーのさんのハンズオンの技術サポートスタッフとして朝一から参加してました。
ハンズオンを無事に終え、各社の宣伝ブースをウロウロしていたら、AWS Loftのコーナーがあったので日ごろお世話になりまくっているのでご挨拶にいきました。
行きましたら。
「Loftを活用なさっている方として登壇していただけませんか?」
と、その場で本件のお話がありまして、もともと参加予定だったのもあり引き受けさせて頂きました。
セッション概要が無茶ぶり
Loft枠ってそもそもなんだ?
と思っていたのですが、
AWS Loft Tokyo の達人による、「オレ流 Loft 活用術」
と書かれていて、「達人じゃねーよ。助かるから入り浸ってるだけだよ。」と思ったら・・
AWS Loft Tokyoを抜群に使いこなしている達人をお招きして、活用法を語って頂きます。
抜群に使いこなしている達人ってなんだ!?
ちなみに質問しました。
『会場は何人程度いらっしゃるのでしょうか?』
「300人は来ると思います」
なるほど、、遊びたおす会レベルだけど参加者が本気のガチ勢のAmazonオフィシャル登壇か。
オラぁワクワクしてきたぞ
※ *1
当日、オープニングでAWSジャパン長崎社長から名指しされる
登壇者は一般参加者より早めに入場できたのでオープニングからかなりの前列で座れました。
カッコいい動画が流れて、AWSジャパン長崎社長がオープニングの挨拶でした。
あんな雄大なプレゼンは見たことなかったです。
長崎社長、初めて生でみた!!#AWSStartupDay pic.twitter.com/TogsruuSfp
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) March 27, 2019
今回のイベントが2回目として開催されたこと
開催地が珍しい場所であること
AWSの競合他社ではなくお客様を常に中心に考えていること
等を話されていて聴いていたら、スライドに「特許出願」と表示される一面がありました。
Amazonさんまた何かやったのかー と思ったら僕でした。
「AWS Loft Tokyoを活用して特許出願に至った宮崎さんをお招きしています。本日LTでご登壇なさるのでぜひ聴いてください。」
と、おっしゃられまして、 ふぁーー! ですよ。
特許申請の事例 と明記されてる!
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) 2019年3月27日
というか僕を呼んでくれた!!
長崎社長に名前を呼ばれる日がくるとは思ってなかった
感動している!
#awsstartupday
この上なくありがたい話ですが、同時にこの上なく登壇ハードルを上げられました。
基調講演
概要だけ記載しておきます。
■海外スタートアップ動向
社員1人だけの企業にも拘わらず3万人のカスタマーがいる話
という話でした。
そして最後に
現在の現実というのは素晴らしいアイデアが浮かんだとしても、すぐに製品化することはなかなかできない。そこをAWSで解決している。
というJeff Bezosさんの話の引用で〆でした。
海外の方のプレゼンは大風呂敷なことも多々ありますが、そんなことをまったく感じなかったです。
そろそろ僕もSageMakerを本気で遊びたいです。
■Button Inc.の創業から現在まで
20年ぶりに来日したというMike氏。
マイキーさんと呼ばれるらしい。
自らがスタートアップを経験してきた中で犯してしまった失敗や、名誉の負傷についてのお話。
スタートアップを生み出すにはアイデアが必要なのはもちろんだが、それだけではいけない
チームとしての基盤、文化(カルチャー)を作ることが重要である
大事なことは「おもてなし」である。
「おもてなし」がスタートアップのカンパニーバリューとして重要
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) 2019年3月27日
パートナー、ゲスト、社員候補者、同僚に対して、彼らが何を求めているのかを考える
#awsstartupday
採用については、課題を共に解決していくメンバーを雇用していくこと。
そして、人材開発や雇用担当者を最低1人あらかじめ雇っておくことの重要性を説いてました。
チームがお互いに双方向で、価値について共有しあう組織とすること。
そうやっていくことで、会社が危機に瀕しても乗り越えていくことができるということでした。
聴いていて、本当にスタートアップを生き抜いてきたトップの方なんだと認識しました。
スタートアップの創業時点からの注意とメンバーと共に歩める環境を作っていくことが大事ですね。
最近言われる「心理的安全性」も含まれる気がしました。
■防犯カメラ×行動解析AIで目指すゆたかな社会
スタートアップを立ち上げるのが3回目?のようなことをおっしゃっていた田中氏。
VAAK社では、防犯カメラに映る映像から、人物の行動を分析して行動の危険度をパラメータ表示するシステムを構築したとのこと。
万引きの防止に大変効果的で、かつ、人間そのものではなくあくまで人間の行動から危険度を導くため、プライバシーと安全安心が両立できます。
本システムで万引き犯を逮捕できた件数も7件あり、事故や事件を未然に防ぐ社会を作っていくというビジョンを掲げておられました。
苦労したのは価格面とのこと。
防犯に大きな予算を避けられないことが現実で、それでもサービスを提供する価格設定が大変だったそうです。
とはいえ、このシステムは無人レジ店舗での活用はすぐに実現できそうですし、需要が物凄くありそうな気がしました。
■スタートアップを成長させるプロダクト開発
SanSan株式会社・・?
ごめんなさい、初めて聞きました。。。と思っていたら名刺管理のEightの会社でした。
お世話になっております。。。
名刺を管理するというシステムに対して、5人から初めた話から、1文字でも間違えてはいけない正確さの話
そして、人力でやることも時には必要だったというエピソード。
Eightの名刺管理は人間がやっているという噂は本当でした。
創業して、会社が大きくなっていく各フェーズ毎に
「プロダクトコンセプト」と「足元の課題を解決するソリューション」の2つを進めていったとのこと。
名刺は個人情報なので名前や連絡先を別々に分割してクラウド保存する話や、インドで苦労した話は大変面白かったです。
目の前の課題を解決するシナリオを語ること
— show@技術書典6NOID本う78 (@surumegohan) March 27, 2019
大きな目線が忘れないこと
新しいステップがわからなくなり、意思決定が遅れることがある
エンジニアでもビジネスを考えることが必要
#awsstartupday
アマゾンの成長の源泉「イノベーション」、その手法をハンズオン
午後はこのハンズオンに参加しました。
Amazon社がいかにお客様中心に考えているのか、ということを体験するというグループワークのハンズオンでした。
ペルソナを具体的に想定し、Amazonに限らずECサイトに対する課題を考え、共有し、発表しあう場でした。
僕のチームでは、山奥に住んでいる高齢者がスマホが使えないが、高齢者と若者のAmazon通販をするコミュニティを形成し、利用の仕方を教えた若者にはアマギフが還元されるという仕組みを発表しました。
ともかくペルソナが具体的で、実際にAmazon社で行っている「書き出す」「ブラッシュアップする」という作業を体験させていただきました。
もちろん時間の都合でほんの一部でしたが、とことん自社都合よりも、利用者・お客様のために何が具体的にできるかを常に考えているということが伝わりました。
AWSワークショップ:AWS Amplify ハンズオン
唯一、技術的なセッションはこれだったと思います。
PDFを落としてきて、各自がそれをひたすらこなしていくAmazon社のよくあるハンズオンでした。
などを一気に学べるお得な時間でした。
相変わらず、ガンガン質問させていただきました。
講師の方が3~4名いらしたので、資料の不明点や、今実際に行っていることの意識合わせなどを都度挙手させていただきました。
大変勉強になりました。
Networking Timeという名のLT会
この後にLTが二部構成で行われる予定でした。
17時リハ開始でしたが、演出の方も大変だったようで資料を事前に渡すのか、当日渡すのか問題が発生したりしましたが、結果的には滞りなく進みました。
■登壇者控室で雑談&第一部LT
第一部のLT4名の方々は全員CTOでした。
明日リリース!という方もいれば、開発段階ではあるが環境がすごいという方もいらっしゃいました。
ちなみに、第一部の4名の方のうち1人は実は公開されている名前がタイポっていてレアなのでその写真を自分で撮るという方もいらっしゃいました。
CTOというものはスタートアップを立ち上げる強い意志があってこそなるものである。
とはいえ、社内エンジニア実際自分1人だけの苦労話とか、リアル話も聴くことができました。
そして、LTは急遽、ベンチというか椅子を並べて、その上に靴を脱いで立って登壇するというスタイルでした。
動画撮影する旨は事前に伺ってましたが、テレビ局かよというようなカメラも含めて最大で4台同時に回っていたように見えます。
俺のターン!
第二部の登壇は2人だけでした。
聴講者は結局3~40名くらいでしょうか。
スライドは冒頭にあげてます。
そして動画が流れてました。
LT大会第2部は、オレ流 AWS Loft Tokyo 活用術!
— AWS / アマゾンウェブサービス (@awscloud_jp) March 27, 2019
お一人目は、スマートマキアート 宮崎 翔平 様のLT、「AWSLoftTokyoでシステム構築したら特許出願できた話」です!#AWSStartupDay https://t.co/nS1vEXlIEP
■登壇前に紹介メッセージを聞かれた
「登壇者を紹介してから、登場してもらうので、何か紹介メッセージを教えてください」
と聞かれたので
スマスピやりたくて無職になった人
アドベントカレンダー1人で完走した人
わざわざ戸籍を変えて名字を第一JIS規格にした人
のどれですかねー となって、無難?に無職話を選んでいただきました。
■動画でカットされている箇所
イベント全体を通して、全員が真面目なスライドと登壇だったので、過去に使っていたブラックジャックによろしくの絵で叫ぶプレゼンをやろうと思っていたのですが、長崎社長に名指しされた手前少し真面目に寄せました。
とはいえ、会場がお酒入っていたので、多少笑いを取りにいきました。
「オープニングで長崎社長から、まさかの名指しして頂いたのは僕です。人生で最もハードルを上げられたLTをこれからやります」
というところから話させて頂きました。
NOIDアンバサダーとかも話したんですけどきっと大人の事情でカットされているのでしょう。
AlexaDayもロゴがギリギリ映ってないところがプロのカメラマンさを感じます。
■冒頭部分
AWS Loftを活用なさっている方は数多くいらっしゃるはずなので、他の人では話さないであろうネタを織り交ぜて、いかに抜群に使いこなしているか語りました。
2018年10月2日にAWS Loftを初体験して翌日から通勤定期券
売店のレシートのクレジットカード加盟店表記が変わったことを最初に指摘した人
しれっと技術書典の宣伝
僕の周囲の人が僕がLoftにいることを前提に接してくること
特に、知り合いとは言え明確なアポなしでLoftにやってきて、AlexaとDynamoDBの連携について質問された件は使わせて頂きました。
「いや、僕 Ask an Expertじゃねぇし!!」
と。
レシートとエキスパートじゃねぇし は会場が笑いに包まれたので織り込んで良かったです。
■コア部分は例の特許システムの話
VUI界隈のイベントで出会ったことがある方がほぼいないことを想定していたので、そもそもVUIの説明をしながら音声のレビューやログ分析について話しました。
公開資料なのでNDAもOKな構成を発表できることはこういう時に強みだと思います。
ちなみに今は公開している構成よりさらに進化しています。
出願日から換算して、おそらくAWS Loft Tokyoで構築したシステムで特許出願まで持っていったのは第一号なんじゃないかと話させて頂きました。
この際に会場全体から大きな拍手を頂きました。
本当にありがとうございました。
けれども、これを構築できたのは間違いなくLoftという環境があったからです。
■いかにAWS Loft Tokyoに助けられたか
僕自身がAWSについて本当に素人でしたが、エキスパート(SA:ソリューションアーキテクト)の方々に都度相談して助けてもらった件や、AWS Loftで開催されるイベントがどれだけ重宝したか、話させて頂きました。
また、登壇中に目に留まった塚田さん、松田さんには改めてお名前を含め、お礼をお伝えしました。
※ *2
実際、エキスパートの方々がいらっしゃらなければ、もっと遥かに時間がかかっていただろうし、むしろ、完成しなかったかもしれません。
登壇中でも話させて頂きましたが、エキスパートの方々でも意見が分かれることもあります。
特に本システムにおいてはRedShiftを用いるか否かは意見が分かれ、複数のエキスパートの方々と何度もディスカッションさせて頂きました。
LTという時間の都合上、話しきれませんでしたが、会場がLoftではなかったですがQuickSightのハンズオンに参加したことも非常に大きかったです。
BIツールの構成はPentaho、Kibana、Metabaseなど過去に僕が非常に苦労してきた中で、QuickSightの気軽さ・料金プラン・機械学習対応等は大変ありがたい存在です。
本システムにおいてはフロント部分はほとんどQuickSightだけと言っても良いです。
もちろん、QuickSightの検証もLoftで行いましたし、行っています。
■登壇後にエキスパートの方々のコメント
僕と伊藤様の登壇が終わった後、ファシリテーターの方が急遽、エキスパートの方々1人1人に前に来てもらい、登壇を聞いてみてコメントを求める一幕がありました。
もう本当に嬉しい限りであるということ
Loftはスタートアップとデベロッパーのための場なので、どんどんエキスパートの方々を活用してほしいこと
エキスパートの方々は皆さんに活用されてこそ価値を提供できるということ
などを話されてました。
で、せっかく関係者全員前に集まったので
「記念撮影しましょう!!」
と言ってみたら実現しました。
※
なお、翌日の本日もLoftにいたら、伊藤様がいらしたので写真公開OKを頂きました。
*3
まとめ
スタートアップに焦点をあてた600人規模の公式イベントは中々ないと思います。
まさしく、これから起業する方、VCの方、スタートアップの方向けのイベントでした。
得られるものが他のイベントと明らかに違い、大変濃密でした。
そして、改めて僕がAmazon社のことが好きなのは、誰もマウンティングしたり殿様な態度をとらず、本当にお客様中心で動いている人達だからだと再認識しました。
いくつかの職場、大企業から中小企業、SIer・SES・Web系を渡り歩きましたが、たいてい「俺様」「王様」タイプの人がいます。
Amazon社の方は結構な人数と出会ってきましたが、誰一人としてそのような人をみかけません。
比較的表に出てくる方も、裏方の方も僕の狭い観測範囲ですが全員が「お客様中心」がモットーなんだと感じますし、みなさん楽しそうに見えます。
よくある社訓だけお客様第一な組織ではなくて、本当に企業文化なんだと感じます。優しい世界。
僕自身が、AWS Loftを抜群に使いこなしているかはわかりませんが、しばらくは入り浸りそうなので、引き続きよろしくお願いいたします。
ClovaDeskがやってきたので試してみた
ごきげんよう
本日9時過ぎに、我が家にLINE Clova Deskがやってきました。
開封の儀と、お試しをしたのでブログに書きまーす。
緑の箱で届く
LINE Clova公式サイトからお買い上げしたら、ヤマトさんで緑色の箱で届きました。
箱の表示
うちにはなぜか未開封のEcho Showも転がっているので箱比較。
Clova Deskの方が若干高さはありますが、Echo Showの方がでかいです。
箱の裏にはビデオ通話のファミリーが写っており微笑ましい感じです。
側面にはClovaでできることの例が記載されてます。
開封の儀
Clovaシリーズは箱をスライドさせて開封するのがいつものパターン。
Clova Deskも同様でした。
開けてみるとかなりシンプルです。
実機
Clova Deskの下部に滑りどめ加工のゴム?がついているのは嬉しいところ。
セットアップするとこんな表示がされます。
なお、僕は既に4台のClovaシリーズが設定されているせいか、Clova Deskの新規デバイスがみつからない問題が発生したので、スマホとClova Deskをそれぞれ一旦再起動かけました。
また、話しかけるとユーザーが話しかけた言葉を、どのように文字として認識したのかも都度表示されるのがポイント高いです。
ユーザー側でご認識に気づきやすいのは結構嬉しいところ。
■音楽をかけてみる
「ねぇClova、音楽をかけて」で音楽が流れます。
■COOKPADのスキルを試してみる
COOKPADさんのスキルを試してみました。
これはこちらの設定がよくないのか、スキル側の誘導なのか
「1番目」で、レシピが得られないので
「ねぇ、Clova」で音声入力モードにしてから、話しかけるっぽいです。
■LINEメッセージの送信
LINE社の製品なのでLINEでメッセージを送付できます。
メッセージがきたらそれを音声で読ませることもできます。
■ビデオ通話
LINEで登録している相手とビデオ通話ができます。
「ねぇ、Clova。●●に電話」
で、ビデオ通話ができます。
顔が写ってしまうので動画はあげませんが、相手がスマホでもカメラ許可すれば、Clova Deskとスマホでお互いに顔を表示しながら通話ができました。
作業デスクがこうなった
Echo Show、Clova Desk、ノートPC、デュアルディスプレイをするとこんな状態になります。
Echo Showに比べてClova Deskはコンパクトなので、Echo Showでかすぎる派の人にはClova Deskは良いかもしれません。
まとめ
Echo Showの際と同様に、大きな画面がつくと得られる情報も増えて、良い感じです。
大きさもEcho Showに比べて小さく、やはりLINE系のサービスが使えるのが強いです。
ビデオ通話は、実家と家が別居の場合の家族とかには良いですね。
ClovaDeskの画面に対応したスキルをガンガン作っていきたくなります。
株式会社ISAOさんの「AI音声アシスタント/スマートスピーカービジネス活用セミナー & VUI体験ワークショップ」に参加した話
本日は掲題の通り、以下のイベントに参加しました。
参加目的
主な参加目的は以下でした。
技術的なことは一旦忘れて、VUIのデザイン面について考え直すため
VUIの知見がない方々とワークショップをすることで、VUIのライトユーザー目線を感じたかったため
国内外の事例を知るため
世の中にVUI知見の少なかった時期に、組織的にAlexaスキルを作成した株式会社セゾン情報システムズの話を聴くため
受付からQRコード
株式会社ISAO(以下、ISAOさん)は社内の飲食物のお買い物等をQRコード決済するアプリを活用しています。
今回のイベントも事前に「Mamoru Biz」というスマホアプリをインストールしておく必要がありました。
というわけで、受付時から0円の決済で「参加」となります。
※
僕はブログ枠なので0円でしたが、他の方は何かの方法で参加費を支払ったと思われます。
自己紹介タイム
グループワークでのワークショップがあるため、4人テーブルにいた僕は4人そろったところで自己紹介をしあいました。
僕のテーブルでは僕以外の3名はVUIの知見がほぼない状態で、職種もバラバラでした。
この時点でかなりラッキーです。
自分と異なる境遇の方と組めるのはグループワークの醍醐味です。
株式会社ISAOについて
ISAOさんの会社紹介からイベント開始です。
僕は以前からISAOさんの方々とは面識がありましたがあらためて。
■性格のいい会社 第9位
ISAOさんは社員クチコミサイトのVokersさんの調査レポートで「性格のいい会社 第9位 (対象企業3318社)」となっております。
・性格のいい会社ランキング
https://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_45
■バリフラット
ISAOさんは
役職、階層、部署、情報格差がゼロ
という組織構造をしています。
社内の座席もフリーアドレスなので、座席自由な感じです。
最近、テレビ放送もあったそうです。
社員の給料や、飲み会の費用とかまで公開してるらしいです。
めっちゃオープンですね。
僕は暗黙知が好きではないですが、ここまでオープンだと清々しい感じでとても良いです。
ちなみに「バリ」は豚骨ラーメンのバリカタのバリらしいです。
音声AIアシスタント国内外最新動向とビジネス活用の可能性
ISAOさんのVUIerというと僕の中では中嶋さんなのですが、中嶋さんの市場動向のお話です。
スマートスピーカーのアメリカ市場のお話として、世帯普及率が41%に達した旨の話があり、海外では自転車や車載など家の外でのVUIの利用シーンが拡大していくとのこと。
また、日本国内の市場としては電通デジタルさんの記事等を引用なさっていました。
そして、企業がスマートスピーカーもしくはVUIを利用していると企業イメージが良くなる傾向にあるようです。
新しいモノを取り入れてるという印象になるのかもしれません。
■音声アシスタント ≠ スマートスピーカー
デバイス類において、最近ではJabraの無線イヤホンや、HiMirror Mini(鏡にAlexa)などもあり、音声アシスタントが必ずしもスマートスピーカーを指すわけではないことを語っておりました。
https://www.himirror.com/ja-JP/product/himirror-mini
個人的にはXperia Ear Duoもですね。
これらにより、家の中ではなく、屋外でのVUIの用途が拡がっていくとのこと。
ただ、日本文化に馴染みやすいかどうかはなんとも言えないところです。
最近はイヤホンで電話してる人を見かけるようになってきましたけど、街中で音声アシスタントを利用している人は出会ったことがないかもです。
また、アメリカではAlexa搭載の自転車、ピアノ、トイレがあったりするらしいです。
トイレは知らなかった。。
■収益化の可能性
日本で音声アシスタントでの収益化は、AlexaがAmazonPayでEC機能なら展開可能です。
※ これは個人では不可で企業のみ対象であり審査があったはず
スキルに対する直接的な課金、いわゆる「スキル内課金」は現在USのAlexaのみとなっています。
とはいえ、日本に来るのを待ってるだけでは仕方がないので、アメリカ向けにスキルを今のうちからリリースして研究しておくことや、日本国内でユーザーのリテンション率を高める方法は模索しておくべきでしょう。
アメリカで有名なスキル内課金のあるスキルとして
「YesSire」「Would You Rather for Family」等が紹介されてました。
はじめてのスキル開発でスキルアワードを獲得するまで
株式会社 セゾン情報システムズ さんのスキルアワードを受賞するまでの話です。
昨年のAlexaスキルアワードの法人部門最優秀賞、および、特別賞のダブル表彰となった
「クイックちゃん」
というスキルについてです。
社内利用目的のスキルであり、一般公開はされていません。
上記サイトを引用すると
クイックちゃん (株式会社 セゾン情報システムズ):社内のマッサージサービスシステム運用のため、視覚障害のあるヘルスキーパーの方がほかのスタッフの助けがなくても業務ができるようにするスキルです。マッサージ中で両手がふさがっていたり、視覚に障害があったりという状況で音声をうまく使い、実際の業務改善に役立てている点などが評価されました。
マッサージを施術する人が視覚障害があるので、音声アシスタントにより業務効率化と自立ができた話です。
社内Slackと連携して、15分間のクイックマッサージを受ける人を予約・通知できるようです。
このスキルの最も素晴らしいところは僕個人の勝手な考えですけども、視覚障害のあるヘルスキーパーの方が自立して業務を遂行できるようになったことだと思います。
今まで誰か他のスタッフがいないと業務ができなかった状態だったのが、音声により運営管理が大幅に削減でき、自立できたのです。
これは、人間の尊厳に関わってくるところですし、人に頼る量・質が減って自分で業務がまわせるようになったということは素晴らしいことだと思います。
■ノウハウがない中でスプリントをまわして開発
当時、セゾン情報システムズさんではVUIの知見がありませんでしたが、有志メンバーを他の業務と兼務で募り、開発に至ったとのこと。
会社が既にスクラム開発には慣れていたこともあり、2週間のスプリントを4回まわすことで開発したようです。
VUIはユーザーが想定外の言葉を話しかけることも多々ありますので、スクラムやアジャイルは切っても切れないでしょう。
その相性が良かったとの話がありました。
ワークショップ
これがイベントのメインであるワークショップです。
VUIはコーディング工程より、企画・設計が極めて重要となります。
そのため、このワークショップではVUIのスキル・アプリの企画・設計をグループワークとして実施します。
■まずはテーマを選ぶ
中嶋さん判断で4、5人ごとのグループでリーダーを決め、まずはスキルのテーマを決めます。
今回は2択で、
子ども・家族向けのスキル
屋外で利用するスキル
のどちらかをテーマにするかをチームで最初に決めます。
僕のチームは後者の屋外利用を選びました。
■個人ブレスト
屋外で音声アシスタントを利用する際に、どのようなスキルが良いかを時間を決めて個人単位でブレストします。
数分間で付箋紙にスキルのアイデアをガンガン書いていきます。
僕は8つ書きました。
■チーム内で共有
自分の付箋紙それぞれをチーム内で共有していきます。
同じようなスキルはまとめていきます。
4人いたので、同じような発想があったり、まったくなかった視点があったりして面白かったです。
■サイレント投票
共有されたチーム内すべてのスキルアイデアの付箋に、1アイデアあたり1人1個だけ、選びたいアイデアにしゃべらずに★マークをつけます。
うちのチームは全員が★をつけたアイデアが2つあり、結果的に
車を運転している際に目的地近くの駐車場を提案してもらうスキル
となりました。
■ハッピーパス
ハッピーパスの説明を中嶋さんからしてもらい、個人単位で駐車場スキルのハッピーパスを作っていきます。
2色の別々の付箋で、Alexaと人間でのやりとりを書いていきます。
■チーム共有
各自のハッピーパスができたら、チーム内で1人ずつ発表しあって共有していきます。
各自のアイデアの良いところを集約して、1つのスキルを作り上げていきます。
僕のチームはVUI設計も初の人たちだったので、人間のセリフがほとんど「はい」になっている方もいましたし、駐車場のお値段を教えてくれるところまで言及した方もいらっしゃいました。
僕は若干チート状態だったので、
「呼び出し名」+「で」+「●●」
とワンショットでも導けるような設計にしました。
オススメ駐車場で安いところ
オススメ駐車場で近いところ
と、駐車場の条件として、目的地に近いけど料金が高い場合、遠いけど安い場合を選択できる設計にしました。
呼び出し名の命名規則とか細かいところは抜きにして
「こんなのできるかわからないのですが・・」
と枕詞をつける方が複数名いらっしゃったので、技術的に可能かどうか、スロットの話などもチーム共有しました。
■他チームのハッピーパスを試す
自分のチームのスキルをAlexa役とし、他チームを人間役として、ハッピーパスが通せるかのやりとりを行いました。
恐らく、これが今回のグループワークの主目的です。
自分たちが設計した通りにユーザーが話しかけてくれないことを体験できるからです。
他チームが動物の鳴き声から動物名を当てて、その後、その動物についての情報が得られるスキルでした。
が
アフリカで「ガオー」と鳴く動物 と言われたら僕は「ライオン」だったのですが、どうも「象」だったらしいです。
パオ―じゃないのか・・・? とか連想させる難しさを体感できました。
■自動応答システムではなくVUIを意識
機械的な「はい」「いいえ」のやりとりではなく、対話をしているような設計を意識することで、自動応答システムではなくVoiceUIとなる旨を最後に中嶋さんが語っておりました。
懇親会
懇親会でカツサンドとドリンクをおいしく頂いていたら、その間にISAOさんのエンジニアが各チームのスキルを実装して懇親会で実機で流して拍手でおしまいでした。
グループワークで企画・設計したスキルがEcho Spot実機で流れたので初体験の方々から おおおおー! という声が聞こえました。
NOIDのハンズオン時と同じような感じでした。
優しい世界。これがいい。とてもいい。
社内見学ツアー
恒例らしく、懇親会後に希望者はISAOさんのオフィス内を見学できました。
フリーアドレス万歳な環境で本当にフラット。
と言いつつも、集中したい人用の半個室スペースが複数あったり、飲食物をQR決済で給与天引きで買えたりなどの取り組みを拝見できました。
このような取り組みは都度行っているようで、半年後にはまた変わっているだろうとのことです。
まとめ
ISAOさんのフラットさ、セゾン情報システムズさんの知見、グループワークで自分以外の視点の方々の考え方等を得ることができました。
エンジニアではない視点でのアイデアは特に刺激になります。
これからVUIをやっていこうかと考えていらっしゃる企業・個人にオススメのイベントです!